第47話 入場と開戦
「さあー、一回戦、二回戦は5対5のパーティーバトルだ!シールドが2枚ほど破れた者は戦闘から離脱していき、先に0人になったパーティーが負けだ。
ただぁーーーーーし!各パーティーにはリーダーを決めてもらい、赤いハチマキをつけてもらう。そのリーダーが離脱した場合、その時点でそのパーティーは敗北だ。
リーダーは責任重大だぜ。
御託はいいからさっさとやらせろって奴もいるだろうが、さーーいごに!
時間の節約とスタジアムへの損傷を考えて、特殊なステージで戦ってもらうことになる。
それが、これだ!」
役員によってスタジアム内に運び込まれた8つの転移ゲートの簡易的なようなもの。
それが放っている光はそのゲートがただものではないことを如実に表していた。
「そのゲートはそれぞれ別に造られた空間へと繋がっている。
荒原、海辺、砂漠、などなど様々だ!
そこでそれぞれ戦ってもらう。
各フィールドでの試合の様子はこちらのモニターで中継するぜ。
出場者は遅くても自分の試合が始まる5分前には受付をしておくように。それに遅れれば、その試合は出ることができないから気をつけろよ!
以上だ!派手にやってくれーー!」
「ウォオオオオオオオオ!」
開始を待ちわびていた観客たちの大きな歓声が上がる。
「アスカ君たちは一回戦だよね。応援させてもらうよ。」
「カルマは俺たちの弱みを見つけたいだけだろうが、まあ頑張ってくるよ。」
「ひどいなぁ。純粋に応援してるだけなのに。」
カルマの調子が掴めないような気の緩んだペースはいつも通りだが、時折見せる隙のない雰囲気。
友としてはいいが、対立するとなると警戒せざるを得ないよな。
そんなことを考えながら、「Cブロックの転移ゲートへと足を進めた。
そこは、森、と表す他のない空間だった。
今いるのはひらけたギャップといったところだが、少し遠くにいくと木が密集している地帯もある。
向かって正面には、初戦相手の5人が待ち構えていた。
「さて、【Cブロック】の実況を担当することになった、私、ランと申します。
今、初戦のもう1組、ゼロマジックの面々が入場しました!
このパーティーは今大会注目度NO.1のパーティーの内の1つ!
このパーティーは全員が若干15歳にして、A クラスベンチャー。さらに、全員が8区出身であり、さらにさらに、全員が武器選定なのです。
さらにさらにさらに、そのリーダーであるアスカは今大会トップクラスを誇るマナ総量と攻撃力を保持しています。
対するアクアホルンはベンチャー大会の常連であり、今大会の昇格候補として名高い7区のベテランAクラスのパーティーです!
アクアホルン相手にゼロマジックがどれほど立ち向かえるか、注目の一戦です。
それでは参りましょう。
Cブロック第1試合
ゼロマジックvsアクアホルン
開始!!」
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