魔法使い

ネミ

人間社会の常識(設定)

☆魔法使いと魔法石


錬金術師れんきんじゅつし魔材まざい(魔物から取れる材)から作る魔力まりょくの結晶は魔法石まほうせきと定義されている。


・魔法石の魔力が煙の様な微粒子に成る。やがて魔力の微粒子は超常的な現象に変化する。魔力を変化させて超常的な現象を起こす(起こる)理論は魔法まほうと定義され、魔法の使い手は魔法使まほうつかいと定義されている。


・微粒子の魔力を制御して超常的な現象を統べる魔法使いには魔力を適切に捉える感覚が求められる。


・数世紀程前から始まった魔法の体系化は、魔法石を構成する魔力の種類や量を把握した者から得られる情報を元に、魔法石から感覚的に得られるを魔力の情報を己の中で定義する事で、魔力の種類を他者と共有する事で成し得た。


・魔法の学問、魔法学まほうがくで用いられる魔法記号まほうきごう(魔法言語まほうげんご)と自分の魔力感覚まりょくかんかくを一致させる為に、様々な種類の魔法石を比較して、適切な区別を行えた者は、魔法使いの素質があると認められ、魔法使いの弟子に成れる。


・魔法石には個性があり、全く同じ物は存在しないと考えられている。


・個性的な魔法石に合わせて魔力の制御を変える必要があり、低品質な魔法石を使用した魔法で魔法使いの技量は分かる。安定して成功したなら技量は高い。


・魔力を制御する魔法の学問、魔法学では、魔法記号を用いた魔法式で制御の方法を共有している。


・組織内で魔法を共有して発展を目指す勢力が殆どだが、個人で活動しながら魔法式を公開する魔法使いも存在する。組織的に公開する魔法使いも存在はするが少数派。


・魔法石は勝手に微粒子化せず、外的な影響(魔法)を受けない限り、形を保ち続ける。


・魔法使いなら触れた魔法石を構成する魔力の種類毎に量を強さとして感じる事が出来る。魔力の感覚は匂いや味覚、痛みなどと似ており言葉で伝え難い。


・微粒子の魔力や魔法石は色合いや匂いから、ある程度の性質を判断できる場合がある。



☆魔法の流れと出来る事


①魔力を制御して魔法石を微粒子へ


②魔力の微粒子を制御して理想の現象を起こす


〖おまけ1〗魔力の微粒子を制御して、物体に纏わせて超常的な現象を付加できる。一時的だが剣に炎を纏わせたり、棒の先に纏わせた風を飛ばせられる。


〖おまけ2〗魔力の微粒子を制御して、物体に浸透さて超常的な変化、変質を起こせる。水に味や匂いを付けたり、怪我の治りを良くしたり、鉄を金に換えられる。


・魔法で起こせる超常的な現象は魔法石の性質で決まり、目的に適した魔法石の運用が必須。




☆錬金術師と魔法石作り


・魔法使いの素質が無くても、魔材を原料に魔法石を作る事は出来る。


・魔法石を作るには、魔材を溶かす魔溶液まようえきと魔材が必要。


・魔溶剤は使い手によって完成する魔法石の質が異なり、他人は真似できないと考えられ、錬金術師の才能も先天性が強いと考えられている。


・原初的な魔力を結晶化する魔法(古代魔法)で、魔材を溶かした魔溶剤が有する魔力を人体が有する魔力で繋ぎ結晶化する技術が錬金術。


・魔材を溶かした魔溶液を素手(素肌)でかき混ぜていると魔力が結晶化する。指を緩く曲げた掌に魔力を集める感じでかき混ぜると、魔力の結晶が掌に作られる。


・魔溶液は魔物を溶かす植物の魔物が持つ液体を使っている。魔物(魔材)が解かせれば魔法石を作れる。


・人が生成する魔力の組み合わせは膨大で全く同じ魔力の組み合わせは存在しないと考えられている。可能性は有るが未発見で未証明。


・原料に使う魔材で完成する魔法石の性質(構成する魔力)が決まる事から使用する魔材の種類や量は重要で試行錯誤が行われている。


・製作者の魔力の組み合わせで、結晶化しやすい魔力と結晶化しにくい魔力が存在する関係で、同じ魔材を溶かした魔溶液でも、製作者によって異なった魔法石が結晶化する。


・魔法石を大きくすると魔力量が多くなり、魔法使いが制御できる魔力許容量を超えた魔法石を使うと、致命的な失敗を起こしかねず、適量が求められる事から、用途に応じた規格が存在する。魔法学で大まかに定められている魔法石の基準を元に魔法の開発者などが適量を示している。


・魔法石には製作者の個性が、形状や構成する魔力の割合(魔力の種類)で現れ、個性が強い魔法石は、使用者が慣れるまで使いづらい。


・魔法石の品質を一定に保つ事は難しく、高品質な魔法石の生産量は少ないが、成功率が低い魔法で使われる事から需要は高い。


・魔法石は品質が高いほど魔力の無駄が無く、低いほど無駄があり、失敗の大きな要因と考えられている無駄な魔力(種類)が多い低品質な魔法石は好まれない。


・生産量の大半を占める低品質な魔法石は、失敗しても問題が無い用途で使用される。点火など。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る