雪解けの恋

神様

どうしてわたしはわたしなの


降り始めた雪のように

あの人のひと吹きで

飛んで消えてしまいたい

白い空に漂う雪のように

あの人の熱で

溶けてしまいたい


誰も気づかない一瞬のうちに

あの人に拒まれることのない一瞬のうちに

吐息で消えてしまうほど

儚くて 簡単な命が欲しい


わたしがわたしであることが

こんなにもわたしを苦しめていることなんて


神様

あなたは知る由もないでしょう

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