第6話 Love or Lies

貴方が、私に言う、「嘘つき」


そして私も、貴方に言う


「嘘つき」


嘘で塗れた、私達は


それでもいいと、また、嘘をつく。


嘘嘘嘘、の応酬。


私を知らずして


私を「嘘つき」と言うのなら


あなたの言う「アイシテル」と言う嘘を


本当にして。


対価として正当だ。こんな要求。


弱音と言い訳、振り撒いて、堕ちて往き


私を不愉快にさせて、女々しく他の女抱くのなら


高速で車飛ばして、私の部屋まで


ドアを蹴破って、部屋に土足で侵入して


今更、罪も何もないでしょう?


犯せばいい。


私の全てを。


私の惨めで汚れた服など、引き裂いて


醜く爛れ、膨れた、身動き取れない憐れな体を、晒して


弄んで、唇の中へ、唾液流し込んで、しゃぶりつき


脳内を、感覚を、夢想で麻痺させて


私の中へ、強引に押し入って


快楽を、貪ればいい。


お互いに。


「アイシテル」と言う、嘘を


嘘の侭に、嘘に変換して。


本当の嘘に、変換して。


真実何て物は


信じるに値しない物だと


教えてくれたのは


あなた、だから。



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