精 霊子(しょう れいこ)
C組担任のみゆ姐こと鈴皆みゆき先生は騒がしいクラス内をパンパンと両手を胸元辺りで叩くと、クラス全員がみゆ姐に注目する。
(鈴皆先生だとなんか俺的に抵抗があるのでみゆ姐で通します)
「みんな!静かに!両朝日の件は後で話してもらうとして、今回はもう一人、このクラスの副担任を紹介する」
なんて、みゆ姐が言ってきましたので、
もうーどうにでもなれって感じで思いましたよ。
で、みゆ姐のに言われて、黒板の前に立ちチョークを持つとスラスラと綺麗な字で自分の名を書く副担任の女性。
「今日からこのクラスの副担任になった
軽く頭を下げて挨拶をする。
その副担任の姿にクラスの男子、いや女子までも注目をする。
服装は至ってシンプルなみゆ姐と同じ女性用の紺色のリクルートスーツ。ただ、スカートの丈が短く、男子共には目の毒ですよ。
髪は綺麗なストレートの黒い髪。
おまけに胸が大きいのかは知らないが、中の白のワイシャツの胸元のボタンが今にも取れんじゃないのて、程の大きさ。
しかも顔は美人て言うより、可愛いと言った方が似合う程、目は大きく、顔が小さい。
年齢も十代でも通用するのでは。
(因みにみゆ姐も二十代前半ぐらいに見られるみたいですが、今年三十になるんですよね)
「うおー!天使がこのクラスに舞い降りたあ!」
「えっ?あ、あのう〜‥‥‥」
「俺!時野 宗吉です。一年間よろしくお願いします!」
「えっ!あっ、はい。よ、よろしく」
この宗吉の一人アピールのあと、クラスの男子共、次から次に精先生にモーアピールです。本当にわかりやすいよなこのクラスの男子は。女子に至っては、嫉妬するものも居たがほとんどが、可愛いと言っていた。
ただ、俺だけはなにか頭の中で何かが引っかかっていた。
「精 霊子‥‥‥まさかあの精霊なのか?」
俺がジィーと精先生を見つめていたので、後ろの席の宗吉が
「ヒロ、お前なに精先生を見つめているんだよ!お前には彼女がいるんだろうが。それとももう浮気か?」
「なあ、な、違うわ!俺は彼女以外の女性には興味はない!‥‥‥あっ!」
言ってから後悔。この後のクラスから冷やかしのブーイングですよ。
で、横の彼女はまたも恥ずかしそうに下を向いたままになってしまいましたよ。
「ヒロ、大胆発言はホームルームまでしまっておけ」
みゆ姐までこんなこと言ってくる始末。
この後、俺は無事にホームルームをおえれるのか?
てか、新学年初日からいろんなことありすぎでしょうが!
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