告白後のその後

只今俺朝日 ヒロミ(男)は、新しいクラス、2年C組に居る。

無論、時野 宗吉、朝日 ヒロミ(女)も一緒に居る。同じクラスだからな。

んで、席は‥‥‥


「て!なんで俺が一番前なんだよ!」


「しょうがないだろ(笑)お前名簿一番目だから(笑)」


「いや、普通主人公は一番後ろの窓際だろうが!」


「誰が主人公だ?」


「俺!‥‥‥バシッ!」


な〜んて、言ったら宗吉のヤツに頭叩かれた。

で、俺と宗吉のやり取りをクスッと笑うのは、俺の隣の席に座る彼女、朝日 ヒロミ。

まあ、彼女と席替えがない限りは、暫くは隣同士だから、ヨシとしよう!

でだ、俺が彼女を見てニコリと笑みを見せると、彼女も俺を見てニコリとする。

うん、このシュチィエーション俺は憧れの一つだったんですよー。

だっていつでも彼女と一緒なんですから。

けど‥俺の右手、彼女につねられて痛いんですけど。(汗)

で、何故に彼女はこんな事をするかと言うと‥‥‥




◇◇◇




体育館裏で恵美が彼女に戦線布告したんです。


「先輩は渡しません」て。


で、彼女、朝日ヒロミはてっきり恵美の挑発を受け流すかなと思っていたんですよ、俺は。


「受けて立ちます」


ですからねー。

俺はそれにはビックリしました。

だってあの清楚で可憐で優しそうな彼女がまるでキレたような感じで恵美に言ったので。

で、俺の後ろから



「お姉ちゃん、火がついたね」



と、俺は振り向くと女子が居たんです。

髪が肩より少し長く、ウエーブがかかってます。(たぶんお下げ髪にした名残?)見た感じは中学生ぽいかな。まあ、妹の明美よりは少し高校生ぽいか。

身長は155ぐらいか?なんか明美より少し大きく見える。



「君は?」


「あっ!私あそこに居る朝日 ヒロミの妹の朝日 日和ひよりです」


「えっ?彼女の妹さん!」


「はい♡」


そうか。妹がいたんだ。そう言えばどことなく彼女に似ているような‥‥‥

で、俺が日和さん?日和ちゃんかな?をジッーと見ていたら、


「そんなにお姉ちゃんとにてます?」


「う〜ん‥‥‥なんか彼女より雰囲気がお姉さんぽい?」


「えっ?///そ、そうですか///(照れ)」


「うん」



俺がそう返事をしたら、何やら凄い視線が背中に刺さりますよ。で、後ろを振り返るとですねー、恐ろしい二人の目が、えーとですねえーもう、言葉では言えないような目で俺をみるんですよ〜(超恐怖)



「ヒロ、諦めろ」


「何が諦めろだよ!俺はただ単に彼女の妹が彼女ににてるなって‥」


「それがダメだって」


「なんでだよ!」


「お前、彼女たちの目を見たかよ。あれ以上怒らすとお前、食い殺されるぞ」


「ちょ、ちょっと待てよ!く、食い殺すう?」


「まあ、それはオーバーだがな」


「宗吉、お前なあー」



宗吉は俺の肩に腕を乗せて、耳元で呟くと彼女と恵美の前に行き、



「お前らいい加減にしろって!ヒロが怯えているぞ」


「うるさい!エロ吉!だいたいコイツが先輩を取らなければ私がこんなにならなかった!」


恵美、また彼女に人差し指を指してますよ。

指された彼女の顔、また怒ってぼい。


「取った?違うわよ!彼が私に告白したからよ!」


「で、朝日さんはあいつヒロの事をどう思ってるの?」


おい!こら!宗吉!人に指差すな!



「私はあの人が好きだから、あの人の告白を喜んで受けたの!」



で、俺、彼女の発言に嬉し恥ずかしくなり硬直。

で、その横で明美が「わあー大胆発言///」なんで言って恥ずかしそうに俺を見てますよ。

で、で、日和ちゃんは



「あちゃー、お姉ちゃん、相当にキレてるわね。馬鹿正直に話すから」



日和ちゃん曰く、彼女、朝日 ヒロミはキレると、心の中の気持ちを馬鹿正直に話すんだとか。

で、で、で、それ聞いた宗吉は



「チクショウー!羨ましいぞヒロー!」


「おいこら!お前は二人を説得に行ったんじゃないのかよ!」


「おっと、そうだった。まあ、兎に角二人とも話を聞いてくれ!」



「なによ!エロ吉!」

「なんなんですか!」



宗吉に二人は怒りながら言って来たが、怯まない宗吉は



「恵美!こんな事で言い争いするんじゃねえよ!」


「こんな事をですってー!」


「俺から言わせればだ!だいたい言い争うんだったら女性らしく、ヒロをアイツをお前に振り向かせてみろよ!」


「うっ!そ、それは‥‥‥」


「あと、朝日さん。アイツ、あんたのこと好きみたいだけど、アイツの気持ちが移り変わらないようしないと!ヒロ、あんたから逃げちゃうかもよ」


「そ、そんな事‥‥‥」



彼女、俺の方を心配そうに見てるので俺は手を左右に振り



「えっ!あっ、ない、ない。それはない」


「お前なあー!俺に話あわせろよおー!と、兎に角だ!時間も無いし今回は休戦と言うことで」


すると恵美と彼女は、まだ納得してないようだったが、頷くとツンとした顔をして別れた。


「ありがとな宗吉」


「どういたしまして」


「けど‥なんでそこまでしてくれるんだよ」


「えっ?ああ、俺、ヒロの友人だろ」


「おう!」


「なんかな、あの二人のどちらかと結婚するんじゃないかと思ったんだよ」


「はあ?」


「でだ!結婚式の友人代表のスピーチはこの俺がする事になるはずだあ!」



俺は宗吉のこのセリフに呆気に取られましたよ。

てか!結婚前提かよ!飛躍しすぎだ!

‥‥‥

‥‥




と、まあー、そんな事で一段落したんだけど、(すみません。一段落してません)

俺、あの二人のうちのどちらかと結婚するのか?

けど‥彼女、朝日 ヒロミとなら俺は‥‥‥

そんな感じで考えていたら、このクラスの担任が入って来た。副担任と共に。








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