世界に溶け切っていく

冷たすぎるものには

運命がある

世界の熱を

少し冷ますという


熱すぎる部屋に

佇んでいる

かたわらの人は

全くこちらを見ない


視線ですべてを燃やせるような

そんな人だった

決して冷ませないだろう

世界の中心


あやふやに溶けて

飲み物になった頃

ようやく私に気が付いたようだ

アイスクリームとして生まれた私に

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