八冠王の見る夢

八冠王の見る夢を

まだ誰も知らない

穏やかに眠れるのか

何かに追われているのか

ずっと先を追いかけているのか

まだ誰も知らない


いずれ知ることになるだろうか

足音は聞こえている

八冠王がやってくるとき

私たちはどんな夢を見るだろうか

どんな夢を見続けるだろうか

まだ誰も知らない


その日の訪れを望む気持ちと

永遠に知らなくてもいい気持ちが

心の中で混ざり合って

今日も不思議な夢を作るのだろう


八冠王なんて夢の果てだったのに

手が届く夢だと知ったから

せめて八冠王には

とてもいい夢を見てほしい

まだ誰も知らないその人の

安眠を願っている

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