永遠はまだないから

手の届くすべての人に勝ちたかった

手の届くすべての人に一度勝つまでに

心を磨き上げることができなかった


手の届く人たちが見上げる先に

手の届かない人たちがたくさんいた

私は背中に視線を感じた


追いかけてくる人たちが

追い抜いていく

そして私が後退している


もしも永遠があれば

すべての人に手が届くと思っていた

思い込みたかったのだ


ずっとずっと前に

進み続ける人がいる

もうすぐ見えなくなる


永遠はあるのかもしれない

それを確かめるすべのない私は

みんなで勝ったり負けたりを楽しんでいる

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