咆哮

銀河の彼方から弱くなる電波を

常に受信し続けている状態

何一つ完成しない予定

投了するのが得意技です


銃口が遠くへと向けられていて

弾切れを補充する技術がない

勝ちたいだけの咆哮は

価値のない焦燥


それでも後退する方法を

まったく学ばずにいるから

転んで転んで転んで

いつまも前向きに傷ついている


銀河の彼方から弱くなる電波を

笑って受け止められるようになった

何も完成しないからこそ

負けても咆哮を続ける

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