時よ、神話の時代にさかのぼれ。過去の夢へ。

マグナスが大艦隊と一緒にやってきていた。船員のフィリップ・モリスという男が、ウルに銃撃、ウルは腕を狙われ、うずくまる。

ここにはもう王国はない。ここはもうアメリカのものだ。神話の時代は過ぎ去った。クックの骨なら返してもらっている。

兄さんは、クックの亡霊に取り憑かれているの？私は……。ウルは天逝したはずだが。

私は、エナがいれば充分なんだ。また会いたかったんだ。ウルの姿が少しずつ消えていく。

ウルは神話の像になり、エナは泣いた。

私は千の風になっていつまでも見守っている。

愛しているエナ・ワーグナー、私の愛する妹よ。

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