第27話 呪われている狐の毛皮を燃やす。
時刻は夕方だった。マグナスは院内に設置された手近のランプの灯に、狐の毛皮を当て、燃やして、吉形に投げつけた。な、なにをするだニャン!貴様ー!
マグナスに飛びかかる吉形、その時、どこからかマタイ受難曲が流れ出し、窓から雷鳴が轟き、吉形に命中した。
うっ。マリア様。これこそ神の怒り。ニャンは間違っていたんだニャンね。アーメン。
マタイ受難曲
第 29 曲 コラール
O Mensch, bewein dein Sünde groß, おお人よ、お前の数々の大いなる罪を嘆け。
darum Christus seins Vaters Schoß そのためにキリストは父の懐から
äußert und kam auf Erden; 地上に降りて来られた。
von einer Jungfrau rein und zart 汚れのない優しい乙女から、
für uns er hie geboren ward, 私たちのためにこの世にお生まれになり、
er wollt der Mittler werden. われわれの取りなし役になられた。
Den Toten er das Leben gab 彼は死者に生命を与え、
und legt darbei all Krankheit ab, すべての病を取り除いてくださった。
bis sich die Zeit herdrange, 定めの時が迫り、
daß er für uns geopfert würd, 私たちの犠牲となられる時が来て、
trüg unsrer Sünden schwere Bürd 私たちの罪の重い荷を背負われた。
wohl an dem Kreuze lange. 十宇架に架けられたまま、長い間。
・復讐の時
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889551502/episodes/16816452221291263441
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