41歳から見つける旅
卑弥呼
第1話 いつもの空
今日も慌ただしく一日が終わって、大好きな空を見上げたら真っ黒だった。
ああ。
また真っ黒。
今日はいい天気だし、きっと昼間は綺麗な空だったんだろうな。
そんなことを考えていると何故が涙が込み上げてくる。
この続きは毎回同じで。
ああ。私の人生って何なんだろうな。
このまま年老いて死んでいくんだろうか。
幸せが些細な事で、その些細なことが本当に感謝しなくてはいけないくらい
難しいことだって知っている。
シングルマザー三人の子持ち。
旦那はいないが可愛い愛する子供たちがいて、バリバリ仕事もしているから
きっと幸せなんだろう。
子供は可愛いし、一緒にいると幸せも感じる。
でもなぜかふと悲しく虚しくなる。
旦那がいればそんな気持にはならなかったか?
別れたのは失敗なのか?
そんなことはない。
いるだけでイライラするし、世話を焼くのも大変だった。
煩い小姑もいないし、私の人生はバラ色だ!
千里はふうっと大きなため息をついて、洗濯物を抱えて家の中に戻った。
子供たちはとっくに寝ていて、可愛い寝息が聞こえてくる。
「よし。寝よう」
そういってごちゃまぜになっている子供たちの足をよけながらスペースを確保して
ベッドに入った。
長男 太郎 10歳。
次男 次郎 6歳。
三男 三郎 4歳。
まさしく平成の三兄弟は幸せな顔をして眠っていた。
寝顔をみているこの瞬間こそがきっと幸せなんだろうな。と感じながら眠りについた。
41歳から見つける旅 卑弥呼 @Lisa1978
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