第85話 依頼祭り
あかんな~。エンガとライガの事をいまだにひきずっているな…。こんな好戦的だっけな?可憐とピューネを連れて依頼達成お祝いにギルド近くの食堂に向かう。
「いらっしゃい。5名様ですか?」
「はい。」
「こちらへどうぞ。」
「エール4つとジュースに摘まめるものを適当にお願いします。」
「畏まりました。」
すぐに料理と飲み物が来て、乾杯する。
「それにしても七歳でCランク冒険者を倒すなんて恐ろしい子供だね。」
「そういえば八歳になってます。それにあの人戦闘力はDランクギリギリだと思います。」
「それでも凄いわよ。」
可憐と決闘の話をしていると入り口前を通るバーバラに声をかけた。
「バーバラさん暇でしたら一緒に食事しませんか?」
「クーヤン君、こんにちは、ここで店舗を構えようと場所をみてまわってるところだけど、そうね。お腹も空いたことだし、少しだけお邪魔するわ。」
バーバラも加えて先ほどの決闘の話や鐙や鉄槌の事を話しなどをしていると、いつの間にか夜遅くなったためお開きになり、明日の朝一にギルド前に約束をして宿へ戻った。スマホを見て八歳の神からの贈り物は・・・なし?
翌日、可憐はまだ来てないみたいだったからピューネを待たせて、先にギルドに入り依頼掲示板をみる。
Cランク依頼
・ミノタウルスの肉500キロ 5金貨
・サザンカ草 1束1銀貨
・山賊魂の討伐 10金貨
・アサシンウルフの討伐 一匹に付き50銀貨
D ランク依頼
・ゴブリン村の殲滅 1金貨
・忍犬の討伐 一匹に付き20銀貨
この6個をピックアップして待つこと五分可憐達がきた。
「この6個を受けようと思います。」
「6個も受けて間に合う?」
「山賊は明日にして、サザンカ草の近くにアサシンウルフはいるみたいなので、同時に終わらせたら、帰りがけにゴブリン村の殲滅!運が良ければ忍犬とはぐれのミノタウルスもって所ですね。」
「なるほど!すでに調べてくれたはけね。それなら納得だわ。」
スマホの力だけど、調べたことには、かわりないからそのままにしとこう。さっそくサザンカ草の生えている沼地までいって採取する。
「アサシンウルフは小柄で木の上を移動して上から奇襲してくるみたいですので、」
「クーヤン、すでに囲まれている。」
「背中合わせで対応。」
Bランク冒険者とはいえ初の場所と魔物では気づけないのも無理はないが、その後の行動はさすが高ランク冒険者だ。
「気配は7匹、あれ?離れて行く。」
「どうやらこちらが警戒したため、逃げたようだ。僕が囮になるので、離れた位置で警戒してて。」
ピューネの気配察知では、こちらが警戒したためアサシンウルフは獲物を諦めて離れたようだ。僕は一人離れた位置でサザンカ草を集めていると、先程のアサシンウルフが僕を中心に囲み始めた。
僕は気づかないフリをしながら、一匹の下側までサザンカ草を探し歩くと、木の上から飛び降りて僕の方に攻撃をしてきた。それを合図に他の6匹も一気に僕のところに積めてくるが、可憐の弓で一匹づつ仕留められ、一匹はピューネの前を通った所を殺られ、僕に向かってきた一匹はトンファーを使い倒した。残り二匹になったアサシンウルフ逃げていった。
「アサシンウルフ五匹にサザンカ草も25束集めたので、目撃のあったゴブリン村の殲滅に行きましょう。」
「確かに十分ね。」
ゴブリン村に行くついでにミノタウルスが3匹いる場所を通る。
「三匹いるわね。私たちが先に仕掛けるから、背後に回り込んで援護して、」
可憐のリーダーチャイムが指示を出してきたのでその指示に従う。三人は弓を放つと一気に間合いを積める。僕とピューネは背後にまわりアキレス腱を切断すると、その後は呆気ない。動けなくなったミノタウルスはなすすべもなく殺られるだけだ。
その後はゴブリン村に行って一気に殲滅を行いギルドへ向かう。
4つのクエストを終えて15時にギルドにいるのは異常だ。
「チーア依頼達成したので手続きお願い。」
「早いですね。解りました。アサシンウルフが5匹で250銀貨、サザンカ草が25束25銀貨、ゴブリン村の殲滅が42匹1金貨、ゴブリンは常時依頼の一匹につき10銅貨なので別途420銅貨、ミノタウルスの肉が5金貨、全部で7金貨と79銀貨と20銅貨になります。」
「クーヤンに5金貨で、残りは私たちへ、ミノタウルスの余った肉はクーヤンに渡して」
「解りました。手数料を引いた450銀貨です。可憐は手数料を引いたこちらになります。」
依頼達成報告を終えると、可憐とは明日の朝一にギルド前に約束して別れ、街外れのお店へ向かう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます