第79話 助けなければ良かった。
もうすぐの所で襲っているのはオークの群れでオークキングやジェネラルが2体もいる。
「あれは、ザッグ伯爵の紋章、鮮血加勢してこい。」
「解りました。」
マルチ男爵の知り合いのようだ。
「ライガとエンガも助けに行ってきて!」
馬車の周りには五人の騎士が戦っており、周りには20匹近いオークがいる。そういやー今更ながらマルチ男爵の騎士って?などと考えていると、加勢に行った鮮血達がたどり着いた。
「マルチ男爵の護衛をしている鮮血です。加勢します。」
「助かる。オークジェネラルを頼む。」
「解った。ライガとエンガはオークを、ガラド・ハッサン、ジェネラル一匹任せる。ランは魔法で援護」
「了解。」
ムハルに言われて馬車に近づくオークを相手にライガとエンガが対応していると、馬車から小さな女の子が出てきた。
「さぁーあなた達一気に殲滅しなさい。」
声を大きく出して命令をする女にオークの反応は早い。標的をすぐにその子に変えて動いた。半歩程遅れたライガとエンガは身を呈して守ったが、ライガは心臓をえぐられ、エンガも致命傷の傷をおった。その間に騎士の一人が駆けつけて対応する。
「マナリ樣馬車へお戻り下さい。」
放心状態のマナリは騎士の声で我に戻り馬車へと戻っていった。
「ピューネ行くぞ。」
「はい。」
ライガとエンガが殺られて、急いでピューネとかけつける。雑魚のオークを一気に殲滅するとライガとエンガの所へ駆けつける。
「ライガ、エンガすまない。」
「気にしないで下さい。短い間でしたがあなたの奴隷になれた事は幸せでした。」
そこに空気を読まない人達が馬車から出てきた。
「あなたが来てくれてたら私がこんな恐い思いしなくてすんだですわ。」
「その方達なかなか見事であった。どうだワシの騎士にならぬか?」
ちっ。このくそどもが、空気読めや。
「エンガありがとう。」
「おい。小僧わしを無視してただですむと思うなよ。」
「ザッグ伯爵樣お久しぶりです。まだキングもジェネラルもいますから安全な馬車へ」
「ふん、マルチ男爵かお前ごときも呼ばれているのか!」
どうやら仲が良いわけではなかったようだ。俺の判断で大切な命が散ってしまった。
「ピューネはキングへ」
そう言うと鮮血と戦っているジェネラル2体の背後に回り、アキレス腱を切る。その後動けなくなったジェネラルは鮮血に呆気なく倒された。こっちがおわりピューネの所をみると既に終わっていた。
ザッグ伯爵とマルチ男爵が何か言い争いをしてから戻ってきたのだが、申し訳なさそうにマルチ男爵が放った言葉(お前らの加勢がなくても対処できた、だから素材は全てワシの物だ。)は怒りを通り越して呆れた。伯爵に逆らうことは難しいため男爵は言われるがまま戻ってきた。
全てが終わりエンガを見るが既に事が切れていたため、ライガとエンガを火魔法で焼いた。
伯爵が素材を集めている間に男爵の指示で先に街へと向かう。
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