第60話 酒
「すいません。担当を選びたいのですが、どうしたら良いですか?」
「明後日の昼頃に来て貰えますか?冒険者が担当を選べるように、担当も冒険者を選べるので、クーヤンの担当を引き受けてくれる人を、当日は待機させときます!」
「解りました。明後日昼頃にもう一度来ます。」
ライガとエンガを連れて近くの草原で軽く食事を取り、薬草集めを行う。さすがに近場ではあまり取れないため、二人にお金を渡して街で宿を取ってもらい、明後日の昼に冒険者ギルドで待ち合わせをする。俺は単独行動でギルドで常時依頼の毒草、マヒ草、魔力草、血草、火炎草などを集める。
毒草・・1束で1.2銅貨
マヒ草・・1束で0.5銅貨
魔力草・・1束で2銅貨
血草・・1束で3銅貨
火炎草・・1束で2.3銅貨
※少数点以下は切り捨てになるため整数になるように集めるほうがお得になる。
30束づつ集めて拠点に転移する。どうやら最初に植えたものを収穫しているところだった。
「ドンゴ問題はないか?」
「はい。」
農業関係は問題がないようなので、先ほど集めた薬草類を20束づつ渡して
これも植えて増やして貰う。
「フェンリル、これの三倍に広げて構わないか?」
「うむ、問題ないのじゃ」
フェンリルの住みかを荒らさない前提で、ここに拠点を築いたのだから一応確認する。了承を得たので、更に魔法で農地を広げた。
「ピューネは?」
「あやつは、狩りに行ってる」
「すいませんクーヤン様、お願いがあるのですが!」
「ダーランどうしましたか?」
「蒸留した物をいれる容器が欲しいのです。」
そういやー容器を用意してなかった。取り合えず樽で良いか。本来なら泡盛は南蛮ガメを使いたい所だが、似たのはあるだろうが、探すのが大変だ。
商業都市ルーベルに転移をして探す。何店舗か探してみたが、25リットルが80銅貨、50リットルが140銅貨、100リットルが180銅貨、200リットルが200銅貨前後で売られている。鑑定を使い作りを見てみたが、何店舗かは作りが甘く漏れる可能性が高いため、少し高めだが作りのしっかりした所の店主に声をかけた。
「すいません。」
「どうした坊主」
「100リットルと200リットルの樽を4個づつ欲しいのですが、手元にお金がないのでオークの肉600キロと交換してもらえませんか?」
「構わねーが、オーク肉は何処にあるんだ?」
「この袋に入ってます。」
「マジックバックか、ついてこい。」
店主に言われて、店の奥へ行くと広いへやがあり、30キロづつに分けたブロックを20個だす。
「鮮度も解体も問題なし、樽はここにあるやつを持っていきな。おまけでこいつもつけてやる。」
「ありがとうございます。」
余分に25リットル入りを一つ貰い、拠点に戻った。
「ダーランここに置いとくよ。」
「ありがとうございます。」
明日はオークや一角ウサギの討伐をすることを決めて眠りについた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます