第54話 奴隷商

 商業都市周辺に転移を使い、街の中に入りピューネと一緒に奴隷商を巡る予定だ。まず一件目に入る。


 「いらっしゃいませ。本日はどのような奴隷をお探しですか?」


 ピューネに向かい聞いてきたので、前に出て変わりに答える。


 「農業に知識がある人をみたい。」


 「46人程いらっしゃいますが、連れてきますか?見に行きますか?」


 「一人当たりいくらする?」


 「3金貨~8金貨が相場になります。訳ありだと15銀貨~50銀貨」


 「訳ありとは?」


 「片腕がなかったり片足がない人など、5体満足ではない人達です。」


 「5体満足の人達は何人いますか?」


 「30人います。」


 「家族まるまるとかもいますか?」


 「7人家族と4人家族と残念ながら一人は買われてしまいましたが、5人家族の方がいらっしゃいますが、7人家族は元商人のため農業に関しては期待できないかと」


 「その方達を連れてきて貰えますか?」


 「畏まりました。」


 部屋を出て数分後、集められた。


 「質問しても良いですか?」


 「えぇ。もちろん。私は席を外しますので、終わりましたら、ドアを叩いて下さい。」


 商人が部屋を出てから質問する。

 

 「クーヤンと言います。僕に買われれば、街からだいぶ離れた場所で農業をして貰う事になります。もしかしたらそこで一生を終えるかもしれませんが、問題なければ買います。家族と相談して決めて下さい。」


 「あの、家族が反対して僕だけ行きたい場合はどうなるのですか?」


 「その場合は二度と家族と会えない覚悟で来て貰います。」


 「解りました。」


 5人家族の長男かな?質問を答えると各家庭に別れて話をし始めた。7人家族は1分もせずに買ってくださいと頭を下げてきた。それを見て4人家族も頭を下げて来て買われても問題ないようだ。

 やはり一人だけ買われて、二度と会えないのは嫌なのか話が長引きながらも結果的に全員買う事になった。


 ドアを叩いて合図をする。商人が部屋に戻ってくると、


 「全員でいくらになりますか?」


 「全員買われるのでしたら、55金貨になります。」


 60金貨を渡して、2着づつの洋服と靴を買ってきて貰う。その間に、訳ありの人達を見せて貰い。同じ質問をして、12人が来てくれる事になった。12人で2金貨とだいぶ安く購入できた。全員の奴隷購入手続きをすませた後、一時間で戻ると言い3金貨渡して彼らの分の洋服を買ってきて貰う。

 一人で砥石の屋敷に行き、3分の2程マジックバックに入れて、道具屋に向かい、鎌やクワや籠などを購入する。


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