第37話 結婚式①

  今回は兄上の結婚式ではあるが、父上と産みの親である第一夫人とその子供と、第二夫人とその子供では対応が変わる。僕達は伯爵の第一夫人と第二夫人と同じ席で先に入場していて、主役のそのか系は時間になったら紹介され入場してくる。その後、主役二人が入場して、位の高い順に席をまわり挨拶してから席につく。

 

 「始めまして第一夫人のリーマ・ドゥランダと申しますわ。」


 「始めまして第二夫人のサライ・ドゥランダと申しますわ。」


 先に席に着いて家族で会話をしていると、ドゥランダ伯爵の夫人達が現れて挨拶をしてきた。


 「これは大変失礼を、アリヤ・ジェットと申します。以後お見知りおきを!」


 慌て席を立ち挨拶をすませて、子供達も紹介する。その後、席に着いて軽く世間話をしていると時間になった。その後、式は淡々進んで終わり、二次会のパーティーへと変わった。


 「こんばんわ。ジリー子爵の嫡男ビリー・じりーです。以後お見知りおきを」


 「こんばんわ。チャイルド子爵の次男ガンダ・チャイルドです。以後お見知りおきを」


 「こんばんわ。デロン男爵の嫡男ガッダ・デロンです。以後お見知りおきを」


 パーティーの最中、テーブルにある料理を取り、隅っこで食べていると突如近づいて挨拶をされた。

パッと見て自分より少し上と言った感じだ。慌てて挨拶を返す。


 「これは失礼を、私はジェット男爵の三男クウヤ・ジェットです。以後お見知りおきを」


 田舎の辺境男爵の三男と知って興味が失せたのか、挨拶だけかわしたらそのまま離れていった。

暫くすると、別の人達が挨拶をしにきた。


 「こんばんわ。食事中失礼。スイーム・ジリー子爵の第三夫人ミミリ・ジリーと申します。宜しかったら私の子供リームとお話をして頂けませんか?」


 「こんばんわ。リーム・ジリーと申します。。」


 「こんばんわ。私はジェット男爵の三男クウヤ・ジェットです。僕でよければ是非ともお願いします。」


 娘を残してミミリ夫人は何処かへ行ってしまい、俺はリームと一緒に話しをしていると、なぜか他の四女や妾の子供達を紹介され、プチハーレムとなってしまった。


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