第29話 拠点
護衛がクエストに行っている間に拠点に行く。本来であれば一人は残って護衛をするはずだが、あまりにも男性人がお金を貯めきれなかっために、全員でクエストを受けに行く事になった。
さっそく転移で向かう。約2ヶ月も離れていた為にせっかくの畑がダメになっているだろうと覚悟していたが、意外にも問題なく成長していた。
「久しぶりじゃな。退屈だったから勝手に世話をしていたぞ。」
「久しぶり、フェンリルありがとう!」
どうやらフェンリルが世話をしていてくれたみたいだ。植えてから4~8ヶ月で収穫だから、それまでには対策をたてないとな。さすがにフェンリルに収穫は無理だろう。
「フェンリルまた、お世話をお願いします。」
「どうせやることもないからな。構わんぞ。」
「ありがとう。」
軽く畑を増やして、転移で戻る。宿の中で行うから護衛が帰る前には戻ってないとまずいことになる。
宿に戻ってスマホをいじる。ネットを使い、農業の知識や石鹸の作り方など、さまざまな情報を得る。
この世界の植物は地球にあった植物と同じ感じだからきっと役にたつ。この数日で学んだことをスマホのメモ帳に入力したりと、かなり充実した時間を過ごすことができた。
リーリン達も馬車を購入するほどのゆとりも出来て、1日早いけど宿主に街を出ることを告げ出発する。
馬車には
ブラック(毛皮30)
ホワイト(毛皮28)
ブルー(毛皮38)
レッド(毛皮36)
イエロー(毛皮29)
グリーン(毛皮33)
ウルフ(毛皮13)
217の毛皮(なめし注)があるために馬2頭に引っ張って貰い。商業都市マクレーンへ向かう。前後左右に三兄弟とリーリンがついて、俺とクウガが業者の位置につく。
行きと違い林道を通るために魔物も現れる場所であるが、人通りが多いために滅多に出ない。
何事もなく4日で着いて、さっそく毛皮を製品に変えて貰うために何店舗か周り、3日で出来る4店舗にお願いして、リーリンとクウガは依頼を受け、三兄弟は俺の護衛となった。商業都市では奴隷商も多く、小さい子供はさらわれて、売り飛ばされる可能性が非常に高いためだ。
俺は三兄弟を連れて、初日は植物の種をいろいろ購入して回った。2日目は部屋でのんびり過ごして、3日目は三兄弟と一緒に製品を取りに4店舗回った。因みにこの世界にはコートや鞄しか存在してなかった為に、ニット帽、手袋、マフラーも作って貰った。
出来上がったもの。
コート 各色10
婦人用鞄 各色10
ニット帽 各色10
手袋 各色20
マフラー 各色20
余りをお店に売却したのと新商品のアイディア料として、25金貨を受けとることになった。
新商品なのかは疑問な所だが、簡単に死ぬ世界では身を守るために頭は鉄製の物や、手は常に武器を取れる状態が固定観念に着いていた為に、街中で使う発想がでてこなかったようだ。
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