第22話 ダンジョン街

盗賊の件から特に大きなトラブルはなく、翌日の日が沈む頃、ダンジョン街シカゴに到着した。到着後、依頼達成の報告をするため、冒険者ギルドへ行く。


 「思ったより人が少ない。」


 「ダンジョン街は正門と裏門にギルドがあり、裏門はダンジョン専用となっていて、正門は通常依頼が主に扱っています。」


 「なるほど!」


 どうやら裏門から一キロ離れた位置にダンジョンがあり、ダンジョン専用のギルドと門があり、冒険者専用の出入口と一般の出入口があるそうだ。


 「こんばんは、シカゴギルドへようこそ!」


 「依頼達成の報告で来た。」


 「承りました。こちらが報酬になります。」


 今回は道中の利益が少ないため、ツインドラゴンに譲り、報酬のみの利益となった。


 「ここら辺で、大部屋の安い宿を教えて欲しいのだが?」


 「それでしたら、ギルド後ろの通り沿いにある宿がオススメです。」


 さすがダンジョン街なだけあって宿もたくさんあり、値段もまちまちのようだ。ギルドを出て教えられた通り沿いを歩くと、小さな子供に捕まった。


 「宿が決まってないのでしたら、雀の涙に来ませんか?」


 「料金は?」


 「大部屋で1銀貨、五人まででしたらお湯は無料で、こえると一人につき五銅貨になります。」


 「案内して」


 「とおちゃんお客連れてきた。大部屋一つ」


 「いらっしゃい、店主のダンです。うちの宿は一泊1銀貨です。」


 「取り敢えず10拍お願いします。」


 「本来でしたら五人までがお湯は無料ですが、長期ですので全員無料とさせていただきます。」


 10銀貨支払い部屋に案内される。軽く身体を拭いて爆睡する。

因みに男性人は、俺を置いて夜の街へ情報収集に行った。せっかくの大部屋でまさかの二人っきり、見た目は子供だが、実際は二十五年程生きている俺にとってはリーリンはストライクど真ん中だ。実際は子供なので何があるはけでもなく朝を迎えたはけだが!


 「おはようござます。クウヤ様」


 「おはよう。リーリン。」


 「さっそくダンジョンに行きましょう。」


 今日から帰るまでは、四人はダンジョン街の通常依頼をして貰い、リーリンと僕はダンジョンにこもる事になっている。

 ダンジョンに入る前に非常食を大量に購入して、ダンジョンへ向かう。


 「ダンジョンギルドへ行かないの?」


 「ダンジョンの前に依頼票とポーターはいますから、ギルドでは買取りと依頼を受けたなら達成の報告ですね。入るときには必要はありません。」


 ダンジョンの前に着くと左右に屋台などが並んでいて入り口付近に二十人ぐらいの子供が板を持って並んでいる。反対には受付があり、さらに入口付近に依頼票が貼られている。

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