第21話 道中
出発して三時間、山道手前で休憩をおこない、ツインドラゴンに斥候して貰う。初日は特にトラブルもなく夜営地へ着いた。
「夜営は最初に私とクウヤ、二番目にクウガとアーロン三番目はイーロンとウーロン最後にツインドラゴンで行きたいと思いますが?」
「我々は問題ない。」
みんなが寝ている間にリーリンと見張りを行う。
「今回のように山道の夜営は片方を崖に向けることで見張りの人数を減らせる事が出来ます。」
「林道とかは違うの?」
「林道ですと、最低でも四人出来れば八人が必要になってきますね。後は、虫除け対策。」
「なるほど!気配察知や索的魔法などあれば一人でも大丈夫なのですか?」
「気配察知は相手が隠密などを使用していたら気づかない事もあるので、あると便利ぐらいに考えてたらいいと思います。魔法は五分単位でやらなければ意味がないのと魔力をこめないと遠くまで反応しないので難しいです。一人で行う場合は温度感知を持っている人だと可能です。」
「温度感知?」
「昔、干支族のスキルにあったようですが、今では使える人がいないとされてます。」
「干支族?」
「昔の文献にあるだけで、誰も見たこともないので本当にいたのかも怪しい存在です。」
その後、おとぎ話を聞かされ時間になって見張りの交代を行う。
「おっす。少年起きろ。」
朝になり、ツインドラゴンのドラによって起こされ、何事もなく朝を迎えた。出発前に盗賊の出るポイントを確認してから出発した。
出発して2度目の休憩をしてすぐに、斥候をしていたドラが戻ってきた。どうやら三十人規模の盗賊が十分ほど先にいるようだ。
「商人は後から来て貰い、先に奇襲して潰しましょう。」
「解りました。少年は商人と、他は着いてきて下さい。」
リーリン達が行ってから十分ほどして出発した、暫くすると戦いが終えて戦利品をわけているようだ。
さすがに盗賊あって汚い物もあり、必要ないのは捨てていくようだ。
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