赤龍は人間へと転生しました!?

りくお

第1話 転生しました!?

ここはある最強モンスターがいる洞窟…

私はフレアドラゴンだ、何か名前を付けられたのでこの名前でやっている。

モンスターランクがあるらしく、私は最高のSSSらしい、てか、なぜ自己紹介を?と思ったか?まぁ、最初は自己紹介すると聞いたから自己紹介したのだ、では今から本編が始まるぞ


本編


勇者「くっ!さすがSSSのフレアドラゴンだ…」

魔法使い「最高ランクは伊達じゃないわね…」

盾の勇者「こりゃやべぇな…」

弓矢使い「諦めないで!!頑張って討伐しましょう!」

フレアドラゴン「さぁ、倒せるかのぅ?」

フレアドラゴンはブレスを吐く、最高ランクのSSSはブレスですら高威力である

勇者達「ぐっ…もう体力が…」

フレアドラゴン「もう終わりか?勇者さんでも倒せないとはのぉ」

フレアドラゴン「終わりにしようではないか」

フレアドラゴンはまた普通にブレスを吐く

勇者達はブレスを防げず、負けた

フレアドラゴン「毎日毎日、挑戦してくるが皆負けて帰ってゆくのぉ」

フレアドラゴンは最高ランクのモンスターなので日々挑戦者が多く来る、皆負けて帰ってゆくのでフレアドラゴンは暇をもて余していた

フレアドラゴン「刺激的な事でもないかのぉ?」

前から黒衣の者が来る

フレアドラゴン「誰かのぉ?」

黒衣の者「…」

フレアドラゴン「喋らないのかい?」

黒衣の者は無言である

フレアドラゴン「挑戦するなら辞めておけ、負けて帰るだけだ」

黒衣の者は無言を貫く

フレアドラゴン「さ、帰った帰った」

黒衣の者は無言である

黒衣の者は腕を広げる

フレアドラゴン「??何だい?」

黒衣の者は光を放った

フレアドラゴン「おっ?眩しいな…」

光が収まる

フレアドラゴン「ふう、いやー眩しかったなー…」

フレアドラゴン「さて、あの者は…」

フレアドラゴン「い、いない?」

黒衣の者はいつの間にか消えていた

フレアドラゴン「一体何だったのだ…」

フレアドラゴン「ま、寝るか」

フレアドラゴンはいつも通り翼を畳み……!?

フレアドラゴン「あれ?翼は???」

何故か翼の感覚が無かった

フレアドラゴン「あれ?翼が無い?」

後ろを確認したが翼が無くなっていた

フレアドラゴン「あれ?何でだ?」

フレアドラゴン「恐いな、一応姿を確認しよう」

フレアドラゴン「指が5本??足が鱗に覆われてない??頭に何かさらさらな黒い糸のような物が?」

フレアドラゴン「全体を確認したいから鏡を生成しようではないか」

フレアドラゴンは炎で鏡を生成する

フレアドラゴン「ほう、なんか人間みたいな姿だな…ん?人間??」

フレアドラゴン「えぇ!人間へと姿が変わってるじゃと!?」

フレアドラゴン「あの黒衣の者が放った光で姿を変えられたか…」

フレアドラゴン「さて、どうしようか…」

勇者「あれ?こんなところに人が?」

フレアドラゴン「やべっ、ばれた」

勇者「あのあなたもあのドラゴンに挑む人ですか?」

フレアドラゴン「は、はい、そ、そうなんですよ」

フレアドラゴンは裏声かつ丁寧な口調で喋る

勇者「辞めておいた方が良いですよ?勇者の私ですら負けたのでね」

フレアドラゴン「じゃあ何でまた来たのかn…じゃなくて、来たの?」

勇者「いや皆が強制的に討伐に行かなきゃ行けなくて…」

フレアドラゴン「大変じゃなぁ…」

勇者「はい、大変なんですよ」

勇者「所であなたは何でここに?」

フレアドラゴン「え、ええとー…挑みに行きたいけど一人じゃ恐いなーって…」

勇者「なら一緒に行かないか?」

フレアドラゴン「いっ!いやぁ~この先にフレアドラゴンは居ないと思いますよ?」

勇者「え?何で?」

フレアドラゴン「なんか息が聞こえないからーとか…」

勇者「どこかに飛んでいったのか?フレアドラゴンは移動した事なんて無いのに、珍しいなぁ」

勇者「てゆうか何でフレアドラゴンって知ってるの?」

フレアドラゴン「いや~あの~…皆がフレアドラゴンって呼んでいたので…」

勇者「そうかそうか!まぁ諦めて帰ろう!皆には討伐したって言っておこうっと」

フレアドラゴン(こやつが馬鹿正直で助かるわい…)

フレアドラゴン「嘘ついて良いのですか?」

勇者「まぁバレないでしょう」

勇者「てか名前は何ですか?知りたいです」

フレアドラゴン「えー…ふ、フレアです…」

勇者「なんかフレアドラゴンに似てますね、僕の名前はハヤテです、素早さが売りですよ!」

フレア「そうなんですか、よろしくお願いしますね、ハヤテさん」

勇者ハヤテ「はい!よろしく!」

勇者「なんなら一緒に帝都に帰りません?一緒に討伐したってことにしとくんで」

フレア(どうしよう…帝都に行ったこと無いから気になっているのじゃが、あまり他の人間と関わるのは闘いを挑みにくる奴らばっかりだから慣れていないしのぉ…)

フレアドラゴンは悩みながらも口を開く

フレア「よ、よろしければ…」

勇者ハヤテ「なら帰りましょうか!」

フレア「あ、あぁ…」

勇者ハヤテとフレアドラゴンもといフレアは帝都に帰ったのであった

勇者ハヤテ「只今帰ったきました!」

王様「おぉ、勇者ハヤテか…討伐出来たかの?」

勇者ハヤテ「はい!討伐出来ました!」

王様「おぉ…それは良かった…でその方は誰かの?」

勇者ハヤテ「この方は途中で出合い一緒に討伐したのです!」

王様「おぉ…それはそれは…ありがとうございました…」

フレア「あ、ありがとうございます…」

王様「あなた様を心から歓迎いたします」

フレア「ありがとうございます…」

王様「では、お城にお入り下さいませ…」

王様「あなた様の名前は何と言うのかの?」

フレア「ふ、フレアです…」

王様「フレア様ですか、ではパーティーを心ゆくまでごたんのうください」

フレア「はい…」

フレア(なんか知らないがパーティーと言う物に来てしまった…)

フレア「パーティーとは一体何なのだ…」

勇者ハヤテ「あの、突っ立っていますけど大丈夫ですか?」

フレア「ああ…こういう場所は初めてなもので…」

勇者ハヤテ「何か適当に食べ物を食べちゃってくださいな」

フレア「は、はぁ…」

フレア(とは言っても何を食べて良いのかのぅ?」

フレア「ん?ドラゴン肉だな、美味そうじゃな…」

フレアは昔よくドラゴン肉(生)を良く食べていたのである

フレア「焼けているのは初めてであるな…」

フレアは一口、口に運ぶ

フレア「う、美味い!!」

フレア「こんなに焼いた肉が美味いとは…!」

前から黒い服(スーツ)をきた男が表れた

司会「えー…今回フレアドラゴン討伐を祝福したパーティーの進行を務めます、よろしくお願いします」

司会「まずは勇者ハヤテ様からお言葉を貰いたいと思います」

ハヤテは前に出る

ハヤテ「えー、フレアドラゴンは私が一度負けた相手でした、かなりヤバかったのですがフレアさんが協力してくれたおかげでなんとか討伐出来ました、フレアさんには本当に感謝しています」

司会「ハヤテさんに拍手を」

盛大な拍手が鳴る

司会「次はフレアさん、よろしくお願いします」

フレアは前に出ようとするが人混みの後ろの空いてる所にいたので前に出るため人混みを掻き分けて行く

フレア「あの…前に出なくちゃ行けないのでどいてもらえませんか…」

ただし人混みは中々固いものである、全くと言っていいほど前に進めない

フレア「どうしたものか…」

ハヤテ「皆様!どうか道を開けてください!」

ハヤテが皆に声をかける

ハヤテ「その方はフレアさん、今回の討伐に協力してくれた方です!」

他の人はハヤテの言葉を聞き道を開ける

ハヤテ「さぁ、フレアさんこちらに!」

フレア「あ、ありがとうございます…」

フレアは何とか前に出た

フレア「あの、えー…フレアドラゴンは一人では倒すことができないと思ったのでハヤテを心配して協力をしただけですので…」

司会「それでは拍手を」

また盛大な拍手が鳴る

フレア「ふぅ…緊張したのぅ…」

王様「フレア様よ、あなたにこちらから討伐のお礼をしたいのじゃ」

フレア「いやいや、お礼なんて…」

王様「そう遠慮しなくて良い、ところで家はあるかの?」

フレア「い、いえ…」

王様「なら手っ取り早いのぅ、こちらから家を授けたい」

フレア「い、家を!?」

フレア(今まで住処しかいなかったから家とは初めてじゃのう…)

王様「では役人が案内するから着いていってくれ」

役人はどっからともなくフレアの前に現れた

役人「ではこちらから私が案内いたします」

フレア「は、はぁ…」

役人「ではこちらに」

フレアは役人に案内され帝都に出る

フレア(さっきはあまり見なかったが帝都とはかなり広いのぅ…)

役人「お城からあまり離れていないのですぐに姿が見えると思いますよ」

フレア「あそこですか?」

フレアは建物の隙間から見える豪華な建物を指す

役人「フレア様は目がよろしいのですね」

フレア「まっ、まぁ…」

フレア(今まで気にしなかったが龍は人間より目が良いのだな…バレなくて良かった…)

役人「では、歩きましょうか」

フレア「あっ、はい…」

役人と歩く事5分…

役人「着きましたよ」

目の前に豪邸が広がっている

フレア「で、デカイですねぇ…」

役人「フレア様は英雄ですので」

フレア「いやハヤテのサポートをしただけですので」

役人「それでもフレア様は英雄です」

フレア「あ、ありがとうございます…」

役人「では中に」

フレア「はい…」

中に入るときらびやかに輝いている豪華な物ばかりがあった

フレア「…」

フレアはその豪華さに呆気にとられていた

役人「フレア様の部屋は階段を上り、すぐ右手にあります」

フレア「ご丁寧にありがとうございます…」

役人「あとは執事・メイドに聞いてくださいませ、失礼いたします」

フレア「あ、あぁ…」

フレア「さて、部屋にでも行くかのぉ」

階段はレッドカーペットが引かれゴミ一つ無いような清潔さであった

フレア「さ、入ろーっと」

フレアは部屋の扉を開く

フレア「やっぱりここも凄いな…」

フレア「ま、ここなら誰も中に入ってこないから素で居られるな…」

フレア「ふぅ…なかなか人間というのは気を使って大変じゃのう…」

フレア「今日は何とかバレなかったが今後が心配いじゃな…」

フレア「しかも何だか分からないが英雄となってしまったからより大変じゃあ…」

フレア「この先思いやられるのぉ…」

フレアドラゴンという最高ランクのSSSで最強のドラゴンが光に包まれて人間へと転生してしまった!?フレアドラゴン改めフレアは上手くやっていけるのだろうか?

次回に続く!



ミニエピソード

フレア「帝都に出てみるかのぉ…」

フレアはいつも通り背中に力を入れる…が?

フレア「あれ?飛べない…」

フレア「あ、人間になったのか…忘れとったわい…」

フレア「さ、帝都に行くか…」

フレアは扉を開け、帝都に出る

フレア「いやー、初めてだから場所が分からぬ…」

フレアは近くにあった商店街に寄ってみる

フレア「おぉ…人間が沢山おる…」

フレア「どれがなにか分からないのぉ…」

青果屋「へい!いらっしゃい!そこのお客さん!」

フレア「ん?私か?」

青果屋「あぁ、そうだい!このバルカンスイートを買わないかい?」

フレア「バルカンスイート?何だ?それは…」

青果屋「バルカンスイートはなフルーツの中でも別格の甘さを誇るんだよ!」

フレア「それは興味があるな…」

青果屋「お?なら買うかい?お客さんよ」

フレア「いくらなんだ?」

青果屋「40ペカだ」

フレア「高いのか安いのか分からないのぉ…」

※因みに1ペカは100円程度です

青果屋「買うかい?」

フレア「味が分からん」

青果屋「なら試しに買ってみな!」

フレア「うーむ…」

メイド「お買い上げになります」

フレア「!?お主は…?」

メイド「申し訳ございません、私はフレア様のメイドの一人でございます」

フレア「メイドの一人って事は他にも居るのか…」

メイド「さようでございます」

フレア「マジか…」

青果屋「お買い上げありがとさん!」

メイド「はい」

フレア「も、もう戻って良いぞ?」

メイド「いやフレア様と行動を一緒にしなければなりません」

フレア(メイドってこんなに面倒くさい者なのか…?)

フレア「いやぁ、今は一人でいたいからのぉ…」

メイド「それは申し訳ございませんでした、では失礼いたします」

フレア「ふぅ…」

青果屋「メイドがいるとはなぁ、お主は凄い奴なんだな」

フレア「滅相もない…」

青果屋「そう謙虚なさんな」

フレア「本当の事だからのぅ…」

フレア「では、もう帰って良いかの?」

青果屋「あぁ、良いさ」

フレア「ふぅ…」

青果屋「またよろしく頼みますよー」

フレア「機会があればの」

フレア「ふぅ…」

フレア「喋るだけでこのように疲れるとは不便よのぅ…」

フレア「戻りたいのぉ…」

以上ミニエピソードでした












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