　今回は交響曲行きましょう。

　よく耳にする曲で、どう考えても交響曲っぽいんだけど、何の曲かわかんない……ってのありますよね。

　ついさっき、私、この曲度忘れしたんですよ。

♪そ　どーしど　らーそ、ど　れーみれみーどー　れーー

「あっれー、この曲って誰の何番だったっけ？　明らかに第４楽章なんだけど」

　一度聞いたら必ず歌えるようなシンプルなメロディライン。四分音符と二分音符を中心としたわかりやすい構成。誰でも指一本で弾ける簡単なハ長調。

　このメロディ構成はベートーヴェンだ！

　だけど、ベートーヴェンにこんな交響曲はない。あっれー？　じゃあ誰のだよ？

悩んで悩んで悩んで、モーツァルトじゃねえ、チャイコフスキーじゃねえ、あれじゃねえこれじゃねえ、とやっているうちにふと、神様が囁いたのです！

「ベートーヴェンの交響曲第十番じゃね？」と。

　そんなもんねえよ。ベートーヴェンの交響曲は第九までだ。

　ん？　待て？　ベートーヴェンの十番目？

　ブラームスの交響曲第一番だぁぁぁぁぁあああ！

　確かに第４楽章の第一主題にありました。ふぅ、良かった。これで安心して眠れるぜ。

　だってクラシックファンなんだもん！

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