　これももう一つのエッセイといくつか被りますが。

　曲を聴いていると歌詞をつけたくなるものってありますよね。もう既についているもので一番有名なのは、交響曲第9番『新世界より』第二楽章（ドヴォルザーク）でしょうね。遠き山に陽が落ちちゃうあれね。

　で、吹奏楽出身者ならお分かりいただけると思いますが、アパラチアン序曲（バーンズ）ってありますよね。あれ、どうしても歌詞つけたくなるのね。

♬アーパラッチーアーン　序曲ー　

♬アーパラッチーアーンだー

　映画音楽でも名曲ありますよね。よく話題に上る『スターウォーズ』の「帝国のマーチ」。「ダース・ベイダーのテーマ」と言った方が馴染み深いと思いますが、正式な曲名は「帝国のマーチ」だそうですね。

　これにも歌詞がつきます。一気に弱そうになりますが。

♪たーんたーんたーん　たーぬきー　たーぬきー

　なんか可愛らしいでしょ？　「たぬきのマーチ」になっちゃう。これでたぬきの部分をコアラにしたら「コアラのマーチ」になりそうなもんですが、コアラだと全然合いません。たぬきでないとダメです。たぬき一択。

　チャイコフスキーの代表的な作品、バレエ組曲『くるみ割り人形』より「花のワルツ」、これもそのまんまタイトルで歌えます。

♩花のワーールツー　花のワールーツだーよ

　なんかね。ガッカリですね。これは歌詞つけちゃダメなやつです。

　さて、20話目で素晴らしいコメントを頂戴しました。

　あの時はね、『ペールギュント』第一組曲（グリーグ）の話だったんですが、二曲目「オーゼの死」これになんと「さくらさくら」の歌詞をつけちゃった強者がいたのです！

♬さーーーくーーーらーーーーーー　さーーーくーーーらーーーーーー

♬やーーーよーーーいーーーのぉー　にーーーわーーーはーーーーーー

　辛気臭い「さくらさくら」です。でもなんだかピッタリ合います。しゅごい！

　で、やっぱりダントツ合うのは『展覧会の絵』より「プロムナード」（ムソルグスキー）で魚を捌くやつですね。

♪あーじーをー　さばきー　ひらきー　塩ふーる

　これ以上ピッタリくるのを聴いた事が無いんだけど、他にあるかなぁ？　もしも何か思いついたら応援コメントで教えてください！　『歌詞をつけよう（２）』で紹介したいと思います！

　だってクラシックファンなんだもん！

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