第23話
「っち!めんどくせぇ!魔法だ!火を頼む!」
そんな声が朝の草原に響き渡る。
今、冒険者パーティー【野獣】が戦っている相手はグリーンモス。
グリーンモスは決して強いと言えるような魔物ではない。
ただ、戦うのが面倒な魔物だ。
そんなグリーンモスの群れに出くわした【野獣】の面々。
「ぶふぇ!リ、リーダ……糸が口に……」
前衛では戦士が身体中に糸を巻き付けられていた。
「くっ!わーってるよ!俺も絶賛糸まみれだこのやろぉ!魔法はまだか!」
その隣でリーダも糸により視界が遮られ、グリーンモスに攻撃が出来ないでいた。
そこでようやく、魔法使いの魔法の詠唱が完了する。
「……待たせた!ファイヤー……ぶふぁーる!」
が、迫り来る大量の糸により火魔法は不発に終わる。
「ぐぉぉぉっ!このタイミングで何やってやがる!」
「い、糸が……」
この惨状は、グリーンモスの攻撃の1つである【糸吐き】が原因だった。
体長は1m位で、動きは早くはないが敵と判断すると口から粘性の糸を吐き、行動を阻害されてしまう。
それ以外の攻撃方法は強力な噛み付きだが、動きが遅いためそこは余り問題ではない。
もし問題な時とは、グリーンモス自体草食だが、糸で絡めとった獲物も食べる事があり、糸に絡め取られないようにしないといけない。
責めての救いが、粘性の糸自体は強度はないお陰でまだ動けていた。
「今でやす!火炎魔石!」
レンジャーの男はバッグから火炎魔石を取り出し、魔力を込めグリーンモスに投げ付ける。
「あ、ちょっ!まだ俺達が!」
ただ、グリーンモスの近くにはリーダと戦士の二人が居た。
「あっ、居たでやすか……もう、糸だらけで分からなかったでやすよ……」
レンジャーの言い分は分かるが、リーダと戦士の二人は急いでグリーンモスから距離を取る。
幸いな事にレンジャーが投げた火炎魔石はグリーンモスの群れ中央に山なりとゆっくりと投げ込まれた事だった。
「ゥォォォォォオッ!た、退避!」
「ヌォォォォォッ!」
その瞬間に火炎魔石が妖しく光り、周りに炎を撒き散らす。
「「「「ギューィィィィー!」」」」
炎に巻かれたグリーンモスは身をじたばたとさせその場で暴れ、グリーンモスが吐いた糸は火炎により焼却されていく。
「「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」」
全力で退避したリーダと戦士は何とか火炎魔石の効果範囲から逃れたとはいえ、息も切れまくっていた。
しばらくグリーンモスを焼いていた炎は燃え続け、炎が消えた場所にはグリーンモスのドロップアイテムと思わしき品が落ちていた。
「やったでやすね!流石、火炎魔石でやす!あの婆さん本物だったでやす!」
あの婆さんとは他のメンバーに分からなかったが、1つメンバーに分かることがある。
「おめぇ…火炎魔石なんてもの持ってたのか?」
「えっ?言っていなかったでやすか?王都で買ったんでやすが?」
「いや、聞いてねぇ……幾らだったんだ?」
火炎魔石とは火属性の魔法が一度だけ使えると言う切り札に近いアイテムで、残念ながらダンジョンのドロップや宝箱でも手に入れられない魔道具だ。
火炎魔石と言っても種類はかなりあり、初級魔法から上級魔法の効果がある物まであるが、今使った火炎魔石は安物の初級魔法ではなく、中級の魔法であった。
一体いくら注ぎ込んで購入したか気になるリーダ。
「いやぁーお買い得でやした!1個が銀貨3枚のとこを12セットで買うとお買得の銀貨40枚だったんでやす!端数は更にまけてもらったでやす!」
「……ちょっとまってろ……1つ銀貨3枚…12個だから……」
そうやって、手の指を使い計算を始めるリーダ。
「ねっ?お買い得でやしょ?」
「あぁっ!黙ってろ!計算中だ!」
少し経ち計算も出来たようでリーダはバッと顔を上げ、レンジャーを睨む。
「おい、おもっいっきりボラれてるぞお前……どう計算しても銀貨36枚になりやがる。……銀貨4枚の損だな」
「なぁ!マジでやすか!あの婆ぁ!」
リーダの計算は仲間からも信頼されているようで、リーダの計算間違いじゃないか疑うような仲間は居なかった。
レンジャーは火炎魔石を買った婆さんを思い浮かべ怒り始める。
「まぁ、中身が中級の魔法ばかりなら逆に得するかもだが、初級なら……大損だな。中は何が入っているんだ? 」
まぁ、リーダの計算は全てが銀貨3枚の魔石だった場合だが、1つ既に中級の魔法を使ったことは忘れ去られていた。
実は残りが初級でも、1つだけ中級の魔法が入っていただけで、儲かっているのに気付かない【野獣】のメンバー。
そこで、リーダも他のメンバーも残りの魔石には何が付与しているのか気になっていた。
「えっ?知らないでやすよ?」
「危険極まりねぇなこのやろぉ!」
そして、そんなリーダの声が草原に響き渡る。
◇◇◇
「……ねぇな……」
「ないっすね……」
「ないな……」
「あぁ、ねぇ……」
「……」
火炎魔石を使った時から大分時間が経ち【野獣】のメンバーは在るものを探していた。
個の草原エリアは相当広く、丘の上に登ってまわりを見ても果てしなく草原が続いている。
だが、ある境目にくれば見えない壁によりそれ以上進めないようになっていて、【野獣】達はその見えない壁に手を当てそう言っていた。
何がないのか、それは下層へ行くための階段なり転移陣の事だ。
幾度と無く魔物と戦い、ダンジョンを調査していたが、そう言った下層へ行くための物が見つからないでいた。
「くそ、一旦入り口に戻るしかねぇ……マッピングもやりなおしだ……」
「げっ!マジでやすか!やりなおし!」
「しょうがないだろが!……まっ、取り敢えず移動するぞ!」
「「「「おぅ……」」」」
そうして、入り口に戻ってきた【野獣】はそう言えば、入り口の裏の方向を探していない事に気付き、調査を始めるがやはり下層へ下りる手段が見つからないようだ。
「ちぃ……取り敢えず、ギルドに戻るぞ。下りる手段が見つからない以上、調査が時間が掛かるのを報告しなきゃいけねぇからな」
「そうっすね……」
そして、草原にポツリとある祠にやって来た。
結局、その後も下層への下りる手段を探したが、どうしても見つからなかった【野獣】達は、仕方がなくこれまで狩ってきた魔物のドロップアイテムを持ち、一旦ギルドに戻るため転移魔石に触れ戻ることにした。
「はぁ、結局火炎魔石の分を考えると、今回の調査は余り儲からなかったっすね……」
「しょうがねぇよ、その代金はパーティー資産で補填してやるから、落ち込むな。そもそも、今回は探索じゃなく調査だから、そんなもんだ」
「資産から補填、良いんですかい?」
「当たり前だ、俺達のために使ったのは間違いなかったんだからよ」
パーティー資産とは、報酬の何割かをパーティーを運用するための費用として貯蓄しているお金の事で、各メンバーの装備品補充や修理は勿論のこと、消耗品等のアイテムの購入から、宿代等を捻出するための貯蓄の事だ。
そう言いながらもリーダは転移魔石に手を触れ、入り口に戻るため魔力を流すと
「むっ……」
そこで、固まるリーダに他のメンバーが声をかけてくる。
「おい、リーダどうしたんだ?戻らねぇのか?」
「……ちっ、道理で見つからない訳だ……そう言う事だったか……」
急に独り言を言い出すリーダにメンバーは顔を見合わせ、首を傾げる。
「おい、おめぇら。どうやらこの転移魔石は入り口と下層行の二択が選べるらしい」
唐突にそんな事を言うリーダに「はっ?」「マジですかい?」「本当っすか?」等返事が帰ってくる。
その後リーダは少し考え
「よし!ギルドに帰るのを止め、このまま下層に転移する!」
「「「「おぉ!」」」」
下層に行くことにした【野獣】達だった。
結局、転移魔石はどの階に行っても上層行きと下層行きが選べた。
だけど【野獣】達は一気に最下層まで降りてしまう用な事はせず、一階下りる度にその階を調査をしていった。
1日過ぎた頃には全冒険者パーティーは全員ダンジョンの調査を開始したが、【野獣】が最下層にたどり着いたのは、更に2日と日にちが経っていた。
ただ、転移の仕組みを理解したリーダは無駄な荷物を減らすべく、戦士の男に討伐した魔物や採取した物に簡単な調査結果をギルドに報告させていた。
ただ、下層に行く仕組みについては黙ったままであったが。
◇◇◇
現在、パーティー【お姉さま】の三人は【湖】へと来ていた。
「さて、私たちは湖のダンジョンに来たわけだけど……流石にこれは予想外だわ」
目の前には果てが見えないほど大きな湖を見ながらそう呟く、女性の冒険者。
「お姉さま……どう致しますか?」
「どうもこうもないでしょ……先ずは湖の外周を調査ですわね……まさか、水中に下層に行く階段や転移魔石が有ったら最悪でしょうけど……」
「……草原を選んだ【野獣】達……殺っちゃいますか?」
「そうね。保留でお願いね」
「はい、お姉さま」
そうして、【お姉さま】の三人は湖の畔を調査を始めるのだった。
◇◇◇
「ここは普通に森になっているのか」
「……取り敢えず近くには魔物の反応は無いみたいだ」
「……それよりも、視界は最悪だな」
「だけど、森なら俺達が得意とする地形じゃないですか!行けますよ!」
「そうだな、索敵は怠るなよ?」
「ふたりがかりでやるんだ、それは大丈夫だろう」
「よし!調査開始だ」
「「「「おう!」」」」
パーティー【新緑】の5名はどうやら【森】のフィールドに来ているようだ。
流石【森】とうたっているだけあって、周りを見ても木と茂みしかない。
5人が5人とも、種族がエルフという種族で、森林や森の地形は元々彼等が住んでいた場所に近く、戦闘するのも最も得意としていた。
◇◇◇
「なぁ、リーダ。なんで俺達【神殿】にしたんだ?」
「んっ?決まっているだろう、ノリだ!」
「……リーダ、本当に大丈夫何でしょうね?」
「リンダ任せろ!俺の感は良く当たるんだ!」
「……それは悪い方にな」
「……まっ、どうにかなるさ!ハハハハッ……」
二日酔いから回復したオルト…【歓喜】のパーティーは【神殿】に来ていた。
既に調査を開始し、このダンジョンでの魔物との戦闘も今しがた終わったばかり。
と言っても、転移先にたまたま魔物が居ただけであったが。
◇◇◇
「はぁ、やっと入っていったな。残るは【洞窟】か……これはこれで都合がいいな。よし、皆調査を開始してくれ!」
そう、執務室からラットラットの視界を借りたアルトは、従魔達にそう指示を出しラットラット達……主に開発町ではなく、ゴミ山で現在魔物の異常発生防止として働いていた魔物達に指示を出す。
その数は何百何十と多く、ここ数年で繁殖した魔物達だ。
全てを町で働かせるわけもいかず、ゴミ山で魔物の討伐を主にしている。
そんな魔物の群れが町に入り、一時は住人に緊迫した空気が流れたものの、現在町中で働いていたスパローやゴブリン達の先導のお陰と、一匹一匹に従魔証を着けているので、町で働く者からは若干引かれながらも、無事にダンジョンがある神殿建設場所までたどり着いた。
その後は一直線に【洞窟】の転移魔石に触れ、その群れは転移していくのだった。
◇◇◇
「で、アルト。明確に回答を」
そして俺は現在執務室で、町等の警備や輸送を担当をお願いした、第2王子のケビン兄と
その横には執事のゼロスも居て、従魔の魔物達を町に何も連絡もせずに大量に入れたため、ケビン兄様に叱られている最中だ。
横にいるゼロスというと俺の突破的な行動に馴れたのか苦笑いで待機している。
「えっと…興味本位?」
そう、興味本位だ。
ダンジョンなんて俺からしたらファンタジー世界にしか無かった存在で、この世界に転生した者なら……まぁ、ある程度力があるなら入ってみたいものだ。
本当は俺が直接入りたかったんだよ?兄様?
「ぶっは!お前は興味本位で何百っていう魔物を町中に入れ、ダンジョンに放ったと言うのか?」
「は、はい……」
だって、それしか忙しくて出来ないんだもん。
しょうがないよね?
「お前な……魔物の群が町に接近してきたとき、どれだけ大変だったか知っているか?町の警備に輸送警備をしていた者が集結し、慌てふためいていたんだぞ?」
「すみません……」
それについては、深く反省をしてます。
本当ですよ、兄様?
「そもそも、ダンジョンの調査は冒険者ギルドに一任しているんだ、そこに依頼主が出る必要があるんだ!」
「ご、ごもっともです…… 」
冒険者ギルドに頼んだのは失敗だったか?
でもそうしないと、周囲の者からしたらダンジョンが町中に在るだけで不安がる人達が出てくるってゼロスが言っていたしな……あっ、ラットラット達早速ダンジョンの中で魔物に出会ったか。
えっと……うん、問題ないみたいだな。
数が数だから、瞬殺っぽいな。
数は暴力だな……本当に。
「アルト聞いているのか?……はぁ、取り敢えずゼロス……」
「はっ!」
「君には冒険者ギルドに謝罪文と、アルト本人から軽率な行動の謝罪に行かせる旨を伝えるんだ」
おっ!分かれ道か……ふむ、数は減るが両方の通路に進むようだな。
「はっ、謝罪文は既にご用意致しております。直ぐにでも冒険者ギルドに赴きます」
「……用意…早くないか?」
ダンジョンと言えば宝箱!だけど、その宝箱は未だ見つかっていないか……。
「慣れでございます……」
「……そうか、苦労かける。では、頼んだ」
どうやらこの【洞窟】にはスライムにコボルトしか居ないみたいだな……さっきから、こいつらばっかり出てくるし……。
「はっ、では」
そう言ってゼロスは執務室を退出していった。
「で、アルト?先ずは行動を起こす前に、我らに説明し行動しないと、皆に迷惑が掛かるのは分かったな?」
「気を付けます……」
ふむ、ダンジョンこのダンジョン中はかなり広いみたいだけど一体どうなっているだか……町の地下にこんな通路があったら、ちょっと迷惑なんだけど。
「……で、ダンジョンの様子はどうなんだ?」
「……はい、すみません……えっ?」
「お前、さっきから怒られながらも中の様子を見ているだろ?」
バ、バレてる……そんな風には見せていないハズなのに……。
「……取り敢えずアルト。お前は直ぐに顔に出るから注意しておけ」
あっ、良く言われます。
気を付けます。
何?俺ってそんなに顔に出るタイプ何ですかね?
「……まぁ、こう言ってはいるけど、実際俺もダンジョンには興味が有るんだよな……中は?魔物はどんな奴がいるのだ?」
……なんだ、結局ケビン兄様もダンジョンには興味があるんじゃないか。
えっと、ラットラット達はどうなったかなっと……ふむ、従魔達との繋がりは感じるから、今のところ誰も倒されていないみたいだな。
……おぉ、すげぇ……従魔が進入した通路の地図がかなりのペースで出来ていく……。
かなりこの洞窟は広い迷路っぽくなっているみたいで、分隊し過ぎて各部隊が少数になっているみたいだ。
うむ……部隊の数が7匹を下回るとちょっと危険かな?
今の魔物と戦っている部隊はスライムとコボルトの部隊が多いみたいだな。
……あぁ、ドロップアイテムは流石に持ってこれないみたいだな……貴重なやつだけはゴブリン達に回収に向かわせるか……。
あっ、スライムとコボルトなら1部隊3匹で安全に対処出来るが、安全を考えやはり7匹がギリギリか……それ以下に割り込むようなら分隊をせずに、進んでもらうか。
行き止まりや途中合流組達に、進んでいない方に行ってもらおう。
「そうだったんですね兄様。……現在、従魔達は幾つものグループに別れ、通路という通路を網羅しております。従魔達が入ったダンジョンは【洞窟】タイプみたいで、中は少し薄暗いみたいですが、問題はないみたいです。今出てきている魔物はスライムにコボルトと言った魔物のみしか出てきていないみたいで、戦闘も数が数だけにほぼ瞬殺しています」
分隊が進んだら、瞬殺は厳しいか?
「……今更ながらだけど、今アルトの従魔の数はどのくらいいるんだ?」
えっ?どの位だろ?マジで自然に増えるんだよな……。
特にラットラットにスライムが……。
「数ですか?スパローが4羽に、コボルトとゴブリンにウィードにラットラット…………沢山?」
「おい、もしかして正確な数分からないんじゃないだろうな?」
最初は把握してましたよ?
日に日に増えていって、数数えるのが面倒になっただけですよ?
「あははははっ、現在進行形で増えてますので……主にラットラットとスライムが……」
「……それは大丈夫なんだろうな?契約が切れていきなり襲われたら見も蓋もないぞ」
不思議な事に子供や分裂で増えた魔物は、既に契約済で産まれてくるんだよな……本当にありがたい。
「あっ、それは問題ないみたいです。従魔一匹づつ確実に繋がりを感じているので大丈夫かと」
「……そうか、ならいいんだけど。そう言えば、ダンジョンに入っていったのはラットラットだったよな?」
「そうです。一番数も多く、繁殖力も高いですから一番適しているんです」
産まれたてのラットラットは二週間で、もう自分の子供産んでいるからな……本当……。
「それはそうみだけど、ラットラットってそこまで強い魔物じゃないだろ?下手したら子供でも討伐出来るくらい弱いのではなかったか?」
「あー、それは大丈夫かと。最低でもレベル17で、最高でレベル30はありますから。あの数なら大抵の魔物は問題ないかと。流石にランクBの魔物になると分かりませんが……」
しかも、産まれた魔物は親の能力を色濃く受け継ぐみたいだから、レベル1にしても案外侮れないんだよ?
「……まじか……俺よりもレベル高いんだが?俺なんかラットラットよりレベル低いんだけど?」
「まぁ、これまで毎日魔物と戦わせていましたからね」
本当にゴミ山様々だよ、しかもゴミを最近は回収出来ていないからまた少しずつ増えてはいるんだよな……。
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