第24話
ふんふんふーん♪
本当に何んだろう?私のためにあるような土地じゃない♪
ここなら他の子に負けないくらい強くなれるわ!
……まぁ、少し地上に魔物以外の反応が有るけど……この位なら大丈夫!やれる!
けど、この土地って本当に不思議よね……。
世界に充満した魔力がここだけは穏やかに流れていて、私が生きるために必要な神力が豊富にあるなんて……。
ま、まさか世界を管理している神が降臨したとか?
いえ、それはないわ。
だって、いくら神でも世界に降臨は簡単には出来ない筈……じ、邪神とかないわよね?
……うん!邪神の力や魔力は一切感じないわ♪……ただ、化物見たいな魔力を持った人間は居るみたいだけど……。
大丈夫よね?わたし……。
でも、立地は物凄くいいんだよね……。
どうしようか?もし、そいつが来たら……。
わたし……消されちゃうのかな?
そうだ!そいつに最悪取り入れれば可能性はまだあるじゃない♪
そうと決まれば早速ダンジョン設置!
はい!出来ました~♪
いや~、流石わたし!どんな作業でも何でもこなすわたしがこわいわ♪
で、有り余る神力を取り込み階層をちょちょいっと!フッフッフ……誰もここまで辿り着けないような、凶悪なダンジョンを作ってあげるわ!
どんなやつらが来ても、攻略不可能なダンジョンを!
って!それじゃダメじゃない!万が一、いえ、億が一あの魔力化物が来たら、わたし瞬殺ものじゃない!
ストップ、ストーップ!
……あ、あれ?魔物のポップが終わっちゃってる……。
ダンジョンの作成も終わっちゃった……。
ヤバイ、ヤバイ!どうしよう!一度作ったダンジョンは削除するの大変なのに!
そうよ!このダンジョンは裏ダンジョンにして、最初から作り直しよ!
えっと、今度は丁寧に!どんなダンジョンが良いかしら?魔力化物はどんなダンジョンが好みかしら……神力が溢れる土地に居るならやはり、神殿風な入り口にして……。
中身もやっぱり神殿風かしら?
湖や草原見たいなのも好きかもしれないわね……。
いっそ、今思い付くフィールドを用意しよう……うん。
◇◇◇
や、やっと出来たわ!
わたしの最高傑作が!
これなら気に入って貰えるわよね?
早速地上に開通……は、疲れてるから明日にしましょ……。
◇◇◇
今日はわたしのダンジョンの開通日!
早速開通させたけど、誰も来ないわね……?
何故かしら?
◇◇◇
開通してから3日たったんですが?
誰も来ない代わりに、ダンジョンの周辺に何か建てられてるんですが?
あの……何ですかね?まだですかね?
!?
来たわ、来たわ!でも、たったの5人じゃない!あの人は……いえ、あの方はどうしたの?
わたしが待っているのはあなた達じゃないのよ……。
いえ、もしかしたらあのお方の使いかもしれないわね……。
わたしの所へは簡単に来れるようにしたんだから、来るのは明日かもしれないわ!
いや、やだ!緊張が、緊張がヤバイわ!
◇◇◇
ちょっと!何やっているのよ!1日過ぎたけど誰も来ないじゃない!
例の5人はまだその階層に……本当に何やっているのよ!
!?
他にも誰か入ってきた?
また入ってきた!
更に入ってきた!
何?どうして!今日に限って来客が多いのかしら?しかも、其々が違うフィールドになんて……ぐ、偶然よね?
ふぇ!何!何なの!有り得ない数の魔物がフィールドに!
ちょっ、ダンジョンの魔物が瞬殺って!本当に何なの!
あの魔物達は……どうみてもラットラットよね?あれ?ラットラットってあんなに強かったかしら?
って!悠長に考えている暇はないわ!どうみてもあの方とあのラットラット達は関係ないわよね?
いくらテイマーの職業でも、常識はずれな物量だもんね……。
なら、自然発生した魔物の群れなのかしら?
それも有り得ないわ!魔物にあんな行動はとれないはずよ?でも、あの動きは誰かに指示をされて、明確に行動しているわ……だとしたら一体誰なの?
ま、まさか……魔物の王……魔王とか……。
でも、この土地には魔王の気配も無かったわ!それは確認済よ!……もしかして、この土地の外から……ふぇーつ!ヤバイわ、ヤバイわ!どうにか撃退しなきゃ!
洞窟の1階層にはスライムにコボルトしか用意していないじゃない!どうしよ……つ、追加で魔物を用意しなくちゃ!
……でも、どんな魔物が……そうよ!相手は所詮ラットラットよ!引っ掻いたり、噛みついたりしか出来ない魔物よ♪魔王だかなんだか知らないけど、魔物に詳しいわたしに敵わないわよ!
行っておいで!シャドー達!裏ダンジョンから【洞窟】フィールドに移動よ!今いるシャドーは約100匹……数は向こうの方が断然に多いけど、物理攻撃が出来ないラットラットには勝ち目がないわ!
◇◇◇
よし!やっと、シャドーがラットラットに追い付いたわ!
向こうは分岐の度に半数をもう一つの通路に分けながら進んでいたのが、仇になったようね。
此方も各通路に別れ、各個撃退よ!
これなら更に楽に殲滅出来るわね。
やっておしまい、シャドー達!
◇◇◇
フッフッフ……やはり、ラットラットの相手をシャドーに選んで正解ね。
フッフッフ、物理攻撃が効かないのにあんなに一生懸命攻撃してくるなんて、バカな魔物たちね。
でも、シャドーの攻撃もことごとく避けられてるんですけど……本当に強くない?ラットラット達……。
まだ、一匹も倒せていないじゃないの!
しかも、こいつら一体何よ!仲間の居場所其々が把握しているっていうの?違う通路に居たラットラットが、徐々に集まりだしたんですけど……。
◇◇◇
何なのよ一体コイツらは!
やっと数十はダメージを与えたけど、傷を追ったラットラットはダンジョンの外に運ばれていくわ……ま、まぁ、徐々に数が減っているから、作戦は成功ね!
このまま戦闘は続行で、シャドー達頑張って!
◇◇◇
あれから何時間たったんだろう?
未だにラットラット達との戦いは続いているんだけど……。
追加で、ラットラットがダンジョンの外からかなりの数入ってきたみたいだけど、今はシャドー達の戦闘に集中しなきゃ!
くっ……もう少し、シャドーの数が居れば討伐は楽勝なのに……。
裏ダンジョンでリポップ……自動召喚があるのは、明日なのよね……。
わたしが直接召喚は出来るけど、莫大に魔力がいるから、あんまり召喚出来ないのよね……。
最悪、裏ダンジョンから他の魔物を移動させるしかないわね。
よし!そうしょ!さぁ!何処からでもかかってらっしゃい!
あぁぁぁぁぁっ!うそようそ!さっきのわたしのバカァァァッ!
何よ!さっき入ってきたのラットラットだけじゃないの!何いろんな魔物を連れてきてるのよ!って言うか、種族がバラバラじゃないのよ!一体どうなっているのよ!
ラットラットに色んなスライムにスパローやゴブリンやコボルトって……どんな人選……いえ、魔物選よ!
それに、ラットラットとスライムは強いし、他の魔物何か魔法を使うなんて……。
ゴブリンやコボルトは分かるは、魔法を使える種族いるから……問題はスパローよ!他の魔物より、魔法が使え魔力もかなり強いじゃないのよ!
デタラメよこの魔物達!
こっちのシャドーは魔法攻撃に対して紙装甲なんだから!
こうなったら、意地でも撃退して見せるわ!
他のフィールドから【洞窟】に魔物を転移させ、裏ダンジョンからも呼びまくるわ!
フッフッフ……このダンジョンマスターである、ダンジョン妖精を怒らせたことに後悔させてやる!
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