第8話
今日は俺の剣術と魔術のテストの日だ。
父上であるカインド王に今日やりたいと事前に伝えたからそうなったのだが、余りにも大袈裟にしすぎでないか?
ここ城内の演習場に数多くの騎士団に魔術師団のトップ達に各大臣と兄弟達と王と王妃達……って、多くないか?
「アルト……無理はするなよ?気持ちは分かるが……」
俺の兄でもあるオーウェン第1王子はそう言ってくる。
「そうね、外出許可を貰うのはまだアルトには早いんじゃない?」
それに引続き姉の第二王女のメルアもそう言ってくる。
「あにしゃま、どうしたの?」
こちらはまだ三歳と幼い第7王女のシルクだ。
「シルク……町に出るためには、アルトみたいな試験を受けなきゃいけないのよ」
シルク大好きの第1王女のエリザがシルクにそう言う。
「がいしゅつ?いいなぁ、あにしゃま……そといきたーい!」
「シルクにはまだ早いわよ?」
「えーっ、やだ!いきたい!」
「ほらシルク、まだアルトも出れるとは分からないわよ?」
ははは、何てあっちはお気楽なんだ……羨ましい。
で、父上?何故にこんな人前で?
その視線をカインド王に向け、カインド王も察したのか。
「アルトよ……この観客は余も予想外だ……何にせよ、これより許可試験を始める!」
カインド王の苦笑いからキリッとした声で試験が開催される。
とは言っても剣術は模擬戦と魔術は状況に応じた魔法を使うだけと聞いているので、実際はそんなに緊張はしていなかったりもする。
「アルト様まずは剣術の模擬試験からです。どうぞ中央へ」
ギルツ騎士団長総括の案内で演習場の中央まで進む。
どうやら模擬戦の相手は騎士団の団員みたいだ。
相手はロングソードを手に持ち、既に中央に居る。
対する俺は、ショートソードと小盾で挑むつもりだ。
洞窟に抜け出し、この日のために一週間は練習してきたので、間違ったことをしなければ大丈夫だろう。
とはいえ取り敢えず鑑定をしてみるか。
名前 カルチェ・ルラック
年齢 23 種族 人間 レベル 15
職業 騎士 Ⅱ
犯罪履歴 無し
スキル
剣術 Ⅲ 火魔法 Ⅱ
耐性
物理耐性 Ⅰ
体力 D 魔力 F スタミナD 力 D
防御力 D 器用 E 素早さ E
運 E 精神力 C 魅力 D
ん?レベルは高い……だが、能力は……低すぎやしませんか?
えっと……カルチェって言ったら、小隊長だったよな?ん?あっ!成る程……そうか、俺と同じくステータスを偽装してるんだな!
そうか、そうか!なら、鑑定って殆んど意味無くないか?
「それでは、アルト様準備は宜しいですか?」
おっと!今はこっちに集中しなきゃな。
「大丈夫です」
「なら、お互い構え……始め!」
模擬試験の合図で俺は直ぐ様距離を置くためバックステップをし、十分距離をとる。
その距離を保ち相手の出方をみるが、向こうから攻めてくる気配はないみたいだ。
ふむ……、なら。
そして、カルチェの周りをぐるぐると周回しほんの少しづつ距離を縮めていくが、やはり向こうからは攻めてくる気配はない。
そのまま身体に魔力を少しずつ流し、スピードを上げる。
「むっ?」「あれは?」
そんな声が聞こえるが、お構いなしに俺は走り続け、カルチェが周りを回る俺に対して、体制が徐々に追い付けなくなったタイミングで、相手の顔面めがけ小盾を投げ飛ばす。
一方カルチェは振り向いていたらいきなり小盾が飛んできたので一瞬ギョッとしたがギリギリロングソードで弾く事が出来た。
そして、弾く事が出来たが肝心のアルト王子を見失ってしまった時……。
「そ、それまで!勝者アルト王子!」
その時、背中にアルト王子のショートソードが背中に当てられたのだった。
「えっ?」
俺、カルチェは何が起きたか全く分からず負けてしまっていた。
◇◇◇
ふぅーっ。
作戦は成功したな。
ただ、この作戦は体力勝負なとこもあって、集団線には向かないし、同じ相手に何度も通じる作戦でもない。
だが、これで剣術は問題なく合格だろう。
「それでは第二試合を始める!前へ」
「はっ!」
えっ?第二試合あんの?……あるみたいです……。
相手は……騎士隊長ですか、小隊長の上司ですか……。
「それでは……構え……始め!」
あの……知ってます?さっき走り回って、少し疲れてるんですが?……あぁ、やりますとも!
全く何試合有るのか分からないが、もう短期決戦で行くか!
おっ?今度はあっちからも攻撃をするのか……。
今度は騎士隊長もアルトも距離をお互いに縮め、騎士隊長は攻撃範囲に来た俺に向かい、ロングソードを振るう。
それに対して俺は、衝撃を吸収するように受け止め。
相手の懐に入り、その勢いのまま小盾で腹部を殴り付ける。
「がはっ!」
そのまま変な音がし、騎士隊長は派手に吹き飛び地面を転がるが、更に距離を縮め相手の首筋にショートソードを置く。
「なっ!……勝者アルト王子!!おい、魔術師団!回復を!」
「は、はいっ!」
ギルツ騎士団長総括の呼び掛けで、魔術師団の人間が回復魔法を騎士隊長にかけ、ふらふらと立ち上がり、後ろに下がる。
「だ、第三試合選手前へ…アルト王子、次で最後です 」
「あっ、はい」
どうやら次で最後みたいだ。
次の相手は…騎士団大隊長……あの……合格させる気あります?
騎士団大隊長って相当の実力者って聞いているのですが……。
「構え……始め!」
とうとう始まった剣術最終試験。
相手は騎士団の大隊長だけあって無闇に飛び込むのは止めたが良いだろう。
相手もロングソード構えたままジリジリと近付いてくる。
そして、俺もどんな攻撃が来ても良いように、半身になり小盾を構え少しづつ近付いていく。
魔力を循環させ身体強化も疎かにせず少しずつ近付き大隊長の間合いに入った。
その瞬間に大隊長はロングソードを振り下ろす。
振り下ろしに合わせ小盾でその攻撃を反らし、大隊長の体制を崩し決着を着けようとするも、小盾にロングソードが当たる前に寸止めされる。
「えっ?」
当たると思って小盾の受け流しは不発に終わり、俺の体制が少し崩れた。
「ふん!」
その瞬間にロングソードは加速し、俺の頭目掛けてロングソードの腹で振り込まれる。
「くっ!」
咄嗟に姿勢を低くし、頭の直撃は回避されたが、再度頭の上でロングソードがピタッと止まり、そのまま頭上からロングソードが振り込まれる。
何とかショートソードが振り込まれる直前に間に合い、ロングソードをショートソードで斜め下に押し退けるように力を込め、その反動を生かし左に転がり、一旦距離を置こうと避け。
一回転した俺は、近距離で起き上がる反動を生かし全力で、小盾を投げる。
大隊長はロングソードで何とか飛んでくる小盾を弾くが、その衝撃で少なからず手にダメージをおった。
「くっ!」
チャンスだ!
その隙にショートソードをロングソードに叩きつけ、大隊長のロングソードを弾き飛ばすことに成功した。
その後は、胸部へショートソードを当て……。
「それまで!勝者アルト様!」
その宣言後に周りの試合を見ていたもの達がザワザワと騒ぎ出すり
「参りました、アルト様……まさかこれ程とは……」
「ありがとうございました。こちらもギリギリの戦いでした……」
そう言って俺は父上であるカインド王に視線を向ける。
向けた先で、大きく目を開け固まったカインド王が見てとれた。
「父上……カインド王、剣術の試験終わりました」
「あ、あぁ…そうか…そうだな……疲れておらぬか?い、一旦休憩を挟み、魔術の試験をすると良い、うむ、そうしなさい」
「え?あ、そのままでも…」
「休憩を挟み、午後から魔術試験を行うといい」
「あ、り、畏まりました……?」
結局、魔術試験は午後からとなり、アルトは自室へと引き返された。
見物していた兄上や姉上達も、何やら驚いていたみたいだが、各部屋に帰された。
◇◇◇
「陛下……」
「う、うむ、皆会議室に移動だ」
「「「はっ!」」」
その後カインド王や国の重鎮達が勢揃いをした会議室で、先程の模擬戦の話が話されていた。
「で、ギルツよ先の模擬戦なんだが……」
「……我ながらも信じられませぬ……先の模擬戦に出た者は、間違いなくある者達を選抜致しました……」
周りの重鎮達も同意件なのか、首を縦にふるう。
「それは俺もそう思う…が、アルトはその者達に勝ちよったぞ?しかも、八百長処か本気の勝負でだ…… 」
「はい……」
「アルトは五歳児だ、そんな子供が騎士団の隊長達に勝ちよったぞ?」
そう、まだアルトは五歳児なのだ。
普通は有り得い出来事だが、神に与えられた力により、小さい頃からゴブリン等を倒した逸話等は存在し、現にそう言ったすごい才能を秘めた者の存在は確認しているカインド王だが、まさか自分の子にとは未だに信じられないでいる。
「……信じられない事は確かですが、あの模擬戦はマグレや奇跡では有り得ませぬ。間違いなく、アルト王子の実力です」
「……取り敢えず、昼からの魔術試験を見てみようぞ……一体…神の使徒なのかはどうやったら分かるのだ……」
「神の使徒ですか…」
「そうだ、セルゲが鑑定の儀に言っていた神の使徒の事だ」
「あの後私も気にはなって、王城にある他の本や書記を探して見ましたが、あの古い書記以外には見当当たりませんでした……王国中、いや、他国にも神の使徒の書記があるかも知れませんが……」
「王都ならともかく、王国中に他国は難しいか……」
「左様です」
その後は使いのものを数人王都へ放ち、書記や本の捜索を開始させたカインド王。
その後は解散し昼食を食べ、午後の魔術試験の時間となった。
結局、本当に昼からになってしまったな。
剣術の試験は無事に合格だろうが、魔術か……一体どんな試験になるのやら……。
「待たせましたな、アルト王子」
「セルゲさん?」
「王子、私に敬語は不要と以前から言っていたと思いますが?」
「はぁ、癖なんだよね……ときたま混じってしまうんだ……」
苦手だ……何故かセルゲは俺を見る目が違うんだよな……。
何かしたかな俺?
「それよりも、午後からの試験はギルツ殿に代わり、このセルゲが担当致します。陛下、開始して宜しいですか?」
「うむ」
セルゲはカインド王の許可を得、部下に何やら頭ほどある水晶を2つ演習場に持ってこさせた。
一つは俺の前に、もう一つは俺から離れたところに……一体この水晶は何に使うんだ?
そう思っていたらセルゲが俺だけに聞こえるように話しかけてくる。
「まずは魔法を使うには、魔力がないといけないく、魔力の制御も必要です。それにともない、魔術試験では始めに手前の水晶に魔力を流し、きちんと制御出来ているかが第一試験になります。第二として奥の水晶に向かい魔法を使い、割ることが出来たら合格です」
おぉ、セルゲ。
以外と優しいじゃないか!良かったよやり方が全く分からなかったから助かったよ。
「では、アルト様第一試験をお願い致します」
そう言われ返事をし、俺は水晶に向かいスパローやウィードに魔力を流すように、水晶にも魔力を流す。
ん?スパロー達に魔力を流すときよりも魔力の流れが悪いか?少し水晶の外にも流れようとしているみたいだ……確かセルゲが言っていた魔力制御ってこの事か?
外に流れようとしている魔力を中に留めるようにすればいいのかな……よし!やってみるか。
だが、いざやってみると水晶には魔力を入れてみたが、隙間だらけでしかもこのままだとあまり魔力が入らないことに気付いたアルト。
ん~っ、少し難しいか?水晶の中心になるべく集まるようにしているが、魔力の形が歪になるな、しかもこのままだと魔力が水晶からもれてきてしまわないか?どうしたら……ん~っ……圧力……そうか!圧力をかけるようにしかも、回転させるように魔力を動かしたら良いんだ!
正直セルゲは思った。
五歳児にしては魔力制御は落ち着いて流せてはいるが、思ったよりは普通か……と。
ただ、アルト王子の実力になるのには普通は10歳が平均で、きちんと魔術を教わった者の場合だが。と付け加えないといけないが。
そう思いこれ以上は魔力消費するだけで、次の試験に挑めなくなると思い、取り敢えず合格させる最低の実力はあったため、試験の終了を告げようかと動き出そうとしたセルゲ。
だが、次の瞬間に水晶に異変が起こる。
「なっ……」
あまりの事にセルゲは絶句している。
その異変とは中に込められていた魔力が、いきなり規律良く回転していたから……ではない。
回転しながら魔力を水晶内に整形するのは、魔術師団では当たり前の事で、熟練者なら誰でもいづれ頑張れば出来るようになるが、問題は魔力の濃さだ。
セルゲにはどんな原理でどうなっているか分からないが、水晶内の魔力が中心に集まり凝縮されている事に対して驚いている。
その形は綺麗な球体をし、ほんの少しづつ球体は大きくなってきてはいるが、魔力量も凄まじかった。
この水晶に魔力を回転させ、ギリギリまで流すと普通の魔術師の半分の魔力を消費してしまう……だが、アルト王子の流した魔力量を見たら、もう一人分は軽く流している量なのに対して魔力の球体はまだ小さいのだ。
こんな魔力制御のやり方は見たことも聞いたこともない……果たして私にも同じ事を今しないといけないなら不可能だろう。
……ただ、第一試験はこれで十分。
これ以上やって次の試験に響いては意味がない。
「アルト王子、其れまでで大丈夫です」
「ん?ふぅーっ……セルゲさん、これ難しいですね…良い訓練道具にもなりますし……貰えないですよね?これ?」
何この水晶、めっちゃ楽しくなってきたぞ?
本当に貰えないかな?
「えっ、あっ、はい。宜しいですよ、陛下には後で許可を貰っときますので」
「いいの?やったぁ!ありがとうセルゲさん!」
ラッキー!これで今日の夜にはもっと中に魔力を込める訓練が進むな!
「で、では第二試験移りますが……アルト王子、魔力は大丈夫ですか?明日に持ち越しますか?」
えっ?更に明日に持ち越すなんて嫌だな……。
魔力はあんまり減ってないし大丈夫だろうに……。
「このままでも問題無いよ?」
「そ、そうですか……なら第二試験をお願いします」
「あの水晶だよね……」
あの水晶を破壊か、どんな魔法なら壊れるんだろ?破壊力がある魔法じゃないと壊せないよな?
鑑定効くかな?
名 魔法吸収水晶(中)
魔法の放出訓練に用いられる他、戦時中も相手の魔法を受け止める為に用いられる。
作り方は空の魔石を錬金術で水晶状に加工し吸収の付与がされている。
過剰な魔力を吸収すると砕ける。
ふむ、過剰な魔力ね……破壊力は関係なさそうだな。
なら破壊力は無くて魔力量を増やしたら破壊出来そうだな。
この前闇魔法を覚え、闇魔法のレベルが上がったら、各属性魔法のスキルが一つにまとまり、名前が属性魔法にしかも、レベルはいきなりⅢに変化した際に、自分で魔法が作れたりカスタマイズ出来るようにならなかったら、この試験は厳しかったな……。
さて、やってみるか。
「マジカルパワーボール!」
俺が放ったマジカルパワーボールはそのまま魔力ボール。
その魔力ボールに他の属性は込めず、魔力を込め固めた攻撃魔法だ。
破壊力は無いが、この水晶を破壊するならこれで良いだろう。
込めた魔力は先程魔力制御で思い付いた、回転圧力を取り入れ、先程の五倍は軽く込めてみた。
マジカルパワーボールは水晶に勢い良く放たれ、その魔法を見たセルゲやそれ以外にも沢山の人間に驚きを与えながら、マジカルパワーボールは水晶に衝突した。
水晶はその特性からマジカルパワーボールを吸収しようとするが、五分の三位を吸収し破壊された。
結果残りのマジカルパワーボールは水晶の破片等にあたり破裂した。
その際に中に吸収された魔力に更に反応し、パァーンと乾いた音をたて周りに衝撃波を撒き散らした。
「なっ!今のは…いかん!エアウォール!」
流石、魔術師団団長総括のセルゲと言えた。
危険を察知し、水晶の周りに渾身の風の壁を出した。
セルゲのエアウォールにマジカルパワーボールの衝撃波がぶつかり、エアウォールが軋む。
このままではエアウォールが破壊され周りに被害がある。
そうなるとここに集まる王や王妃に王子・姫それに、国の重鎮達に被害が及んでしまう可能性がある。
それだけは避けねばならん!
だ、だが。
「むっ、もたないと言うのか!」
「えっと……セルゲさん、ヤバめですかね?これ……」
「アルト王子!ここは危険です!早く退避を!」
あっ、ヤバイ感じか……おかしいな……ここまで威力がないようにしたはずなんだけど……な?
「シックスホールドウォール!」
俺はシックスホールドウォールをセルゲが展開しているエアウォールの外側に展開する。
シックスホールドウォールとは火・風・水・土・光・闇の各属性のウォール系を纏めた複合魔術だ。
展開する順番が違えば逆に脆くなるが、この魔法を作るのには相当苦労した。
逆に属性の相性を知る上では貴重な時間になったのは間違いない。
「ぶふぉ!」
隣に居たセルゲは俺の魔法を見るや魔力制御がおろそかになり、セルゲのエアウォールが消えた。
そして、マジカルパワーボールの余波はシックスホールドウォールにぶつかり、余波が収まり無事に事態を納めることに成功した。
それを見た俺は魔法を消し、セルゲに試験結果を聞き無事に合格を貰ったのだった。
そうして外出許可も父上のカインド王に貰い、許可試験の合格祝いとして金貨を10枚手に入れた。
まっ、お金は持っていて損にはならないので、大事に使おう。
夕方になり魔術試験の際に、制御の訓練で使った水晶も自室に届き、魔力制御の訓練を再開した。
ここで不思議な事に、昼行った魔力制御時の魔力はそのまま水晶に留まっていたため、何気に鑑定を使ったら、この水晶は魔力封入水晶と言って、魔力を封印する為の水晶と分かった。
鑑定する事で作り方もゲットしたので、いつか作れる機会があったらやりたいものだと思ってしまった。
ただ、残念な事は今日はウィード達に会えなかった事で、明日は早めに行けたら行こうと計画をたてる俺だった。
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