星が眠る頃に

長月なのか

プロローグ

神の命

 夜空に輝く無数の星には、命が宿っている。それは、「死者の命」「遠くで生きる大切な人の命」「懸命に生きている命」。


 瞬く間に光って、すぐに消えそうで、脆く見えて。美しく見えるその星たちは、思いをそれぞれ抱えている。儚く寂しげな表情をちらつかせる。


 -滄海の一粟


 一度その場を離れれば、もう二度と会えない。会者定離の虚しさである。

 この広い世界で人間は儚いものだ。

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