異世界召喚された‼早く帰ってアニメが見たいです
@wolfcat
第1話 プロローグ的な何か
俺は幼なじみの
今日も
今は日課の姫姉のちっぱい観察をしているところだ。
うん、今日も慎ましやかでいて
「ねえ優君、さっきから何をじろじろ見てるのかな?」
ちっぱいが俺に語り掛けてきた、訳ではなく姫姉が話しかけてきた。
ジト目で見つめてくる姫姉も超絶可愛いな、写メりたいprprしたい。
「いやぁ、今日も日課である姫姉のちっぱい観察を少々」
「殴って良い?」
そう言いながら構え始める。
「……何故?」
「人の胸をじろじろ眺めて殴られないと思ってるの?」
恥かしがり屋さんめ、だがそんな姫姉もキュートだな。
「俺と姫姉の仲じゃないか」
俺は真剣な眼差しでそう言いきってみた。
「とりあえず、一発殴るから。避けないでよ!」
そう言うと同時に綺麗なフォームで鳩尾に掌打を打ち込んできた。
俺はその掌打を一歩下がりながら受け流して、ついでにちっぱいを揉んだ。
「危ないな、だが良い打ち込みだ。そして良い揉み心地だ。この少しだけ成長してきているちっぱいの感触、最高だッ!」
「避けるなって言ってるのに、なんで避けるのよ!」
姫姉が顔を真っ赤にしながら怒っている。
怒っているが顔が真っ赤で凄く可愛いです。
この表情だけで捗りますね、ナニがとは言いませんが。
「ははは、あんな掌打もろに食らったら痛いから避けるに決まってるだろjk」
高らかに笑いながらドヤ顔で言ってやった。
「今すぐそのドヤ顔に拳をめり込ませて見せるんだから、たとえこの身を犠牲にしてもね!」
おお、姫姉がものすごく張り切ってらっしゃる。
「いつかそんな日が来ると良いですね、絶対に当たらないけどプークスクス」
とりあえず煽ってみるぜ、すると姫姉の顔がさっきより赤くなっていく可愛いなぁ。
「もういいもん。
「ちょおま、母さんに言いつけるのは卑怯だろ」
俺の第二の弱点攻めてきたよ。
えっ第一の弱点じゃないのかって、違うよ俺の第一の弱点は姫姉の涙だからね。
おっとこれは秘密だぜ、俺と読者の君たちとの約束な。
「雪那さんに言いつけられたくなかったら、素直に殴られなさい」
仕方ない母さんに言いつけられる位なら、まだ殴られた方がマシだしな。
「わかった姫姉、殴って良いから母さんにだけは言いつけないでくれ」
「ふん、最初から素直に殴られてれば良いのよ。じゃあ思いっ切り殴るから覚悟しなさいよ」
姫姉がそう言いながら構え直す。
あ、あれは、確か姫姉の祖父さんが教えてる星院流武術の中でも、もの凄く痛みが来る奴の構えだったはず。
あれを食らったら常人なら数分は痛みに悶え苦しむ、いやらしい技だ。
「ちょおま、姫姉それシャレにならない位痛い奴だよね」
「そうよ、でも優君ならこれ位耐えれるでしょ。なんたってお祖父ちゃんに稽古付けて貰える位には強いんだから」
「それを言ったら姫姉だって爺さんに稽古付けて貰ってるじゃねーか!」
「優君はお祖父ちゃんに認められる位強いんだから、これ位我慢しなさい。私の場合は認められてるんじゃなくて、お祖父ちゃんの孫だから特別に教えて貰えるだけなんだから」
「ソレとコレとは別だろ、教えて貰ってることには変わりねぇじゃねぇか。それに爺さんに認められたって何も嬉しくなんかねーよ」
なんたって爺さんに認められる=爺さんの鬼のような修行に付き合って心身共にボロボロになるってことだし。
何度死にかけたことか、もう二度とあんな修行という名の地獄は御免だぜ。
だが爺さんは昔から武闘家の中では五本の指に入るくらい強いと言われている人だ。
爺さんの名を聞けばヤクザすら震えだすとまで言われているらしい。
まあなんで俺なんかが爺さんに認められたのか不思議で仕方ないんだけど。
「お祖父ちゃんの地獄を味わってるんだから、私の一発位痛くも痒くもないでしょ」
姫姉はニッコリ笑いながらそう言うと右手を腰だめにし、一歩踏み込みながら右の拳に回転を掛けつつ俺の鳩尾を正確に打ち付けてきた。
俺はそれを避けずに真正面から受け止めた、もの凄く痛いです、泣きそうです、でも男の子だから僕泣かない。
「くッ、まだまだこの程度で俺を倒せると思うなよ。俺はまだ本気を出していないのだからな」
なんかアバン開けに倒されるザコみたいなセリフを吐いてる気がするけど今は、姫姉がどう動いてくるか見極めないとな。
「冗談を言える位には効いてないようね、とりあえずラッシュかけてやるんだからッ!」
姫姉がそう言うと同時に左右交互に殴りつつたまにキックも織り交ぜつつラッシュを仕掛けてくる。
俺はそれを受け流すか避けるかして何とか一発目以降の攻撃を貰わないようにする。
「ちょ、姫姉一発受けたじゃん。一発だけって約束だよね、ラッシュは卑怯だよ」
「どうせ当たらないなら何回殴っても一緒でしょ」
「当たらないんじゃなくて、当たらないように避けてるだけだから。避けなかったら普通に当たってるよ!」
「取りあえずこのラスト一発で今のところはお終いにしてあげる、だから避けないでよ」
姫姉がそう言うと同時に、目の前から姫姉の姿が消えたと思ったと同時に背後から蹴られた。
一瞬何が起こったのかわからなかった。
「あ…ありのまま今起こった事を話すぜ‼目の前にいたはずの姫姉がいつの間にか後ろにいた、と言うわけで姫姉今の説明よろ」
「お祖父ちゃんが優君を殴るなら一瞬の内に後ろに回れば一回目は絶対に当てることができるって言ってたから試してみたんだよ。まさかこんなに上手く決まるとは思わなかったけど」
まさか姫姉から二発目を貰うことになるとは思わなかった、だけど次は絶対に避けて見せる。
「ふぅ今のは一本取られたよ。でも同じ技がこの俺に何度も通用すると思わないで貰おうか」
それに見たところあの技は俺の死角に入り込むだけだ、死角から来ると分かればその範囲から逃れれば良いだけの事だ。
「次も絶対当ててやるわよ、戦って強くなるのは優君だけじゃないんだから」
確かに姫姉の成長速度は目を見張るものがあるが、それは格上の相手と戦った時だけだ。
格下相手では姫姉は成長できない、こういうところは爺さんに似ている。
そして今姫姉の近くにいる格上は、俺の両親と姫姉の兄貴と姫姉の両親と姫姉の祖父母だけだ。
俺は格下でも格上でもない、ちょうど同列ってところだ。
「姫姉の成長速度じゃ俺にはまだまだ追い付けないさ」
実際は追い抜いては追い抜かれてを繰り返しているが。
「そんなのやってみなくちゃ分かんないでしょ」
「次も姫姉が二発目を当てれたら俺に追いついたって認めてもいいよ」
「絶対に次も当てて認めさせてやるんだから、覚えてなさいよ」
キーンコーンカーンコーン
学校のチャイムが鳴り響く、それと同時に教室が真っ白な光に包まれた。
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