第28話 秋力
次の日
ピンポーン
「うむぅ........誰....?」
チャイムに起こされた。
私は時間を見た、朝の9時である。
こんな時間に誰だろう、もう誰も来ないで欲しい、1人にしてほしい。
重たい腰を上げ、玄関に向かう。
「え?」
モニターに向かって話しかける。
「あんた学校は?また冷やかしに来たの?」
そう、玄関には秋咲が立っていた。正直、やんでいる今、こいつには本当に会いたくなかった。
秋咲も、インターホンに向かって話しかける。
「あなたと話すまで、学校には行けない」
「昨日も言った通り話すことはないの、早く学校に行きなさい。」
どの口が言っているんだろう、自分でもそう思ったけど、意外にも、秋咲にはそこには触れなかった。
「お願い、もう一度だけチャンスをちょうだい。じゃないと学校には行けないの」
何が彼女をここまで掻き立てているのだろう。わからないがとにかく焦っていることは見てとれる。
「はぁ.....入って....」
ガチャ
ドア開けると、明咲は昨日と同じようにズカズカと入り、玄関で立ち止まって膝を床についた。そして額を床に.....
「ってちょ何やってんのよあんた!?やめなさいよ!!?」
「昨日は無礼なこと言ってすみませんでした」
彼女は俗に言う土下座をしていた。
そして、そうはっきりと言ったのだった。
こんなにも美少女が、自分に土下座をしているのはこっちが悪いことしたような気がしてならなかった。
「いいから顔を上げなさいよ。」
秋咲は顔を上げた。
額が少し汚れている。
「私も少し悪かったわ。とりあえず入って入って。」
そして、家に入り、床に座る明咲を見てまたため息が出た。
「ソファーでもいいわよ」
「ならお言葉に甘えて。」
そう言って、秋咲はソファーに座った。
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こんにちは。嵩いの李です。皆さん、いつも読んでくださって、本当にありがとうございます。
レビューやいいね、コメントして下さりますと、とても喜びますし、モチベーションがすごく上がります。特にレビューして下さるとハイテンションになって裸で踊り狂います。質問等もお待ちしております。
毎日21時投稿を心がけておりますが、嵩いの李は現役高校三年生、受験生なので、やむを得ず投稿できない日もあります。何卒、御理解お願いします。これからも、『ラブコメ主人公は爪隠す』をよろしくお願いします。
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