第26話 謎女
全てが順調だ。
転校して2週間もたたずにクラスを支配することができた。
雲水が休んでくれたのもちょうどいいし、何より例のメール主だ。
俺は、1週間でクラスメートが抱えている問題をすべて解決するよう指示された。
そんなの無理だと思ったがスムーズにいった。
例えば喧嘩。
。××と○○は今喧嘩というより冷戦状態であると伝えられ解決を求められた。
転校したばかりの人間が、他人の喧嘩に口を挟むことなんてできないと言ったら、転校生だからこそできることがある、と言われた。どう解決したのか、そんなの簡単なことだ。××が○○のことを友達として好きらしい、○○が××のことを友達として好きらしい、そう両者に伝えたのだ。
両者とも転校生が、自分たちの喧嘩を知っているはずがないと思って転校生が言った言葉を間に受けた。
人間、いがみ合っていたと思っていたのに相手が自分に好意があると知った瞬間眼差しは柔らかくなるものだ。
時間が経つにつれ徐々に仲良くなっていった。
こんな風にどんどん解決していった。ほとんどが例のメール主に言われたことをしただけそれだけである。
このメール主はすごく使える、と共にやばい。敵に回したくない相手である。
なぜこんなにもクラスの情報を知っているのか。
なぜ自ら動かないのか。
そしてメール主は雲水の武器は情報だと言った。その武器の壊し方をこの子はよく知っている。
何者なんだろう、この少女は。
そしてこのメール主の声どこかで聞いたことがあるような....
♪♪〜〜〜
電話が鳴った。
相手は例のメール主だ。IDはautumnonly。唯一の秋、どんな意味かは知らないが、深い意味は無いだろう。
ボイスチェンジのアプリを起動し、電話に出る。
「もしもし」
「もしもし、お疲れ様。例の件うまくいったみたいだね。」
やはり聴き覚えのあるこの声。この子は一体誰なのだろう。
「お陰様でね。次はどうすればいい」
「えっと....次に行く前に、クラスのみんなに対しての三島くんの感想をひとりひとり教えてくれる?」
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こんにちは。嵩いの李です。皆さん、いつも読んでくださって、本当にありがとうございます。
レビューやいいね、コメントして下さりますと、とても喜びますし、モチベーションがすごく上がります。特にレビューして下さるとハイテンションになって裸で踊り狂います。質問等もお待ちしております。
毎日21時投稿を心がけておりますが、嵩いの李は現役高校三年生、受験生なので、やむを得ず投稿できない日もあります。何卒、御理解お願いします。これからも、『ラブコメ主人公は爪隠す』をよろしくお願いします。
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