第20話 絶初
「それではみんなの新しい仲間を紹介する。札幌南高校から来た、三島 景君だ。じゃあ自己紹介どうぞ。」
クラス全体はがやがやしている。
それもそうだ。
三島君はすごくかっこよかった。まぁぼっちの俺には関係ないが。
それにしても南高校か。北海道の高校のことはよく知らないが、南高校は知っている。
北海道で最も頭のいい高校である。
そんな奴が何故こんな私立のマンモス校に......
三島君はチョークで自分の名前を黒板に書き始めた。
カッカッカッと気持ちのいい音が教室に鳴り響く。
「南高校から来ました。三島です。皆さんと仲良く出来たらいいなと思っています。よろしくお願いします。」
そう言って笑顔で自己紹介した。
「彼女いますか?」
「どんな子がタイプですか?」
「童貞ですか?」
と、黄色い質問が飛ぶ中、俺は三島君を気にはできなかった。
そんなことよりも気になることがある。
「おい、雲水、大丈夫か。」
さっきから雲水の肩が震えているのだ。三島君が教室に入った途端に雲水が震え始めた。三島君と何かあったのだろうか....
「うん。大丈夫」
そう言ったが声も震えている。これは大丈夫じゃないな。
「あそこの席が空いているから、そこに座ってくれ。」
すると、俺の隣の席を先生が指さした。
まじか、ここか。
雲水と三島君昔何かあったっぽいし厄介な事になりそうだな。
こちらへ歩いてくる三島君。すると雲水の隣を通る時に、三島君、いやもう君はいらないな。三島は、小さな声で、けど、確実に聞こえるような声で
「また遊んでやるよ。星雨。」
そう言った。
放課後になった。特に今日は何も起こらなかった。
「さぐりんかえろー!」
雲水は、何事も無かったように笑顔で俺に話しかけている、ように見えた。
笑顔が少しひきつっている。
「悪い。俺、今日一人で帰るわ。」
「そっ.....か。 わかった!ばいばーい。」
雲水は不安そうな顔でカバンを持って教室を出ていった。
「よし、帰るか。」
少し時間を置いて俺も教室を出た。
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家に着いた俺はパソコンを開いた。
そして、久しぶりにあるソフトを開く。
「やりますかぁ.....」
俺はあるひとつの決心をした、それは人のためを思ってすることであり自分のためを思ってするものである。
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こんにちは。嵩いの李です。皆さん、いつも読んでくださって、本当にありがとうございます。
レビューやいいね、コメントして下さりますと、とても喜びますし、モチベーションがすごく上がります。特にレビューして下さるとすごくハイテンションになって裸で踊り狂います。質問等もお待ちしております。
毎日投稿を心がけておりますが、嵩いの李は現役高校三年生受験生なので、やむを得ず投稿できない日もあります。何卒、御理解お願いします。
これからも『ラブコメ主人公は爪隠す』をよろしくお願いします。
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