第11話 混沌

家に着いた私は、今日のことを振り返った。衝撃的な一日だったなぁ。と思う。

色々考えているうちに考えるのがめんどくさくなって、つぶやきを投稿できる大手SNSアプリTwitteを開く。今の女子高生にTwitteとinstantgramは必需品である。

そしてふとTwitteのユーザー検索の機能を使い佐藤探と入れて検索をかけてみた。何人か同じ名前の人がいたが、クラスメートの佐藤探らしき人物はいなかった。

次に『さぐり』とひらがなで検索してみる。

そうすると結構なユーザーが出ていた。そして一人一人見ていくうちに、


「あ。」


それらしきユーザーを見つけた。ユーザー名はサグ。youtuberのサ〇ワを連想させるような名前だなぁと思った。どうやらリア垢では無さそうだ。

プロフィール欄をみると北海道R高校と書かれている。北海道にある、頭文字がRの高校は臨生学園高校を含め3校しか知らない。ちなみに臨生学園高校は北海道の札幌の学校である。

つぶやきを見ていくと10分前に『さっき超絶美少女とテニスしてきた♬(ノ゜∇゜)ノ♩』と呟かれていた。

北海道のR高校で、今日超絶美少女とテニスをした人なんてきっと一人しかいないと思う。

こんなポップな顔文字をつけて呟くような試合じゃなかった気もするけど......

つぶやきを見ていくと、他愛もないつぶやきをしている中で、『ミゼロのファミリアたんマジ天使!こんな女の子いたら絶対告る。』

と呟いて白髪の、ファミリアちゃん?らしき女の子の写真も添付しているつぶやきがあった。

少しツリ目なところが親近感を感じた。

もしかしてと思って、私は『ファミリア ミゼロ』で検索して画像を見た。


「これだ。」


やはり、親近感どころかファミリアちゃんの顔は私に似ている。私より胸が大きいことが腹立たしいが....

そして私は、ある行動を起こすことを決め、早速準備を始めたのだった。


────────────────────


俺は今日も朝が早い。いつものようにラノベを読む。昨日超絶美少女の秋咲とテニスをしたり色々なことを話したりしたが、日常が変わる訳では無い。

もちろんマスクとメガネをつけて、いつもどおり過ごす。

こうして、本を読んでいくうちに、周りががやがやしてきた。もうHRか、っにしても今日はいつもに増して騒がしいな。

本から目を外し、教室を見る───と白髪の美少女がこちらに向かってきた。


ってえ?何これ!向かってきたってめっちゃデジャブなんですけど!しかも白い髪の女の子なんてうちの学年にいたっけ!てかめちゃめちゃミゼロのファミリアたんに似てる!


色々な思考が頭を駆け巡る。がこの状況の意味が全くわからなかった。

そして白髪美少女は俺の席の前に来ていった。

「私と付き合ってください。」

「ごめんなさい誰ですか?」

もう意味わからん。なんの罰ゲーム?なんのドッキリ?

そしてクラスメートたちみんなが、こちらに視線を向け──ていない!

その視線は教室のドアの方に向いていた。そこには、美少女がいた。その美少女、秋咲唯未は口をあんぐり開けてみていた。

「さ、さぐ、さぐり君のざぐりぐんの、ばがぁ〜」

と、突然泣き出して教室を出ていった。

「あ、ちょ....まって........」

なんで他クラスの秋咲がここに居るの?

クラスメート達は初めて見たであろう秋咲の姿を見て驚いた顔をしている。

そして、目の前の白髪美少女は何も無かったように気を取り直して言った。

「皆さん!私、雲水 星雨は佐藤探君と付き合うことにしました!」


「「「ええええええええええええええ」」」


クラスメートが叫ぶ声が聞こえる。


「もう.....だめ....」


展開が速すぎるし、状況がカオスすぎて、頭が考えることをやめた。そしてそこで、意識が途切れた。


────────────────────



祝1000PVたっせーーーーーー!!!!!!!!!

やったーーーありがとうございます!!!!

すっごく嬉しいです!!!いつも読んでくださる皆様に感謝です!!

最初は自己満で描き始めた小説も、いろんな方に読んでもらうと嬉しくてニヤケが止まりません!

10日で1000pvって早い方なのかな...?

とにかく、これからも、毎日9時投稿目標で頑張ります!

ので、


これからも『ラブコメ主人公は爪隠す』をよろしくお願いします!!!!!!!!




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る