俺が契約した精霊はとても礼儀正しくとても美しくとても強い。 あの、これでよろしいですか?ソエルさん。え?俺の気持ち?モチロンアイシテイマストモ。
五味葛粉
プロローグ バットエンドその1
クックックよくぞここまで来たな勇者よ」
「魔王!!父の敵よ!!御託はいらない!!一瞬で終わらせる!!!」
「素晴らしい動きだ!それでこそ全力を出すに相応しい!!」
「ウオオォォォォォォ!!!」勇者は駆ける、光を纏い、風の如き速度で
「ハアアアァァァァァ!!!」魔王は構える、闇を纏い、足元の魔方陣からは凄まじい魔力が溢れ出る。
コンコンコン
「失礼しま」
「超必殺奥ぎ…………」
「暗黒魔じゅ………」
「「「………」」」
「あの……前も言いましたけど魔法で遊ぶなら軽くで良いので結界を張ってからにして下さいね。怒られるの私なので。」
「「……ごめんなさい。」」
「はい、お願いしますね。それでお楽しみのところ申し訳ありませんがヒカルさん少しよろしいですか?」
「あぁうんどうしたの?」
「会長が私達を呼んでいるそうです。」
「分かった行こうか。ごめんユウちゃんちょっと行ってくる。」
「うん、行ってらっしゃい。」
…………………
「会長が俺達に何の用だろうね?」
「さぁ?またいつものアレだと思いますが。」
「アレって………会長はそんなに暇なのかね。」
「まぁ会長が暇と言うよりは副会長が働きすぎな気がしますが……」
「あははそうだね~。少し厳しすぎるよねフクさんは。昨日も怒られちゃったよ。」
「また、ですか。今度は何をしたんです??」
「部長の下駄箱にラブレタードッキリを仕掛けたんだけどそれをライちゃんに見られちゃってね。」
「あぁなるほど。それで昨日は全員黒コゲだったんですね。」
「まぁね~。電撃と天罰の二重攻撃は効きますよ。さすがに。」
「その割には皆さん嬉しそうと言うか幸せそうでしたよね。」
「それは勿論、天使モードのフクさんは皆のアイドルだから。」
「ヘーソウデスカ。(イラッ)」
「どうしたのソエルさん?何だか殺気を感じるような………」
「あ、あんなところに副会長が。」
「あ、本当だ。お~~い!フクさ~ん!」
「………ヒカルさん(ギュッ)」
「ソエルさん?何で抱きつくの?……何で笑顔なのに怖いんでしょうか………」
「キャアアアアアァァァァァァ!!!!痴漢ーーーーーー!!!!」
「は?え?」
「そこまでです!!今すぐその子から離れなさい。」
「え?え?」
「うわ~~ん!フクエルさ~ん!ヒ、ヒカルさんがヒカルさんが~!」
「もう大丈夫ですよ。ソエルさん。しかし、またあなたですか。まともでは無いと思っていましたがまさか自分の契約者に手を上げるとは。」
「いやいやいや!ちょ!誤解ですよ!」
「この期に及んで言い訳とは、救いようが無いとはこの事ですね。いつか改心してくれると思って軽い罰を与えてきた自分が情けないです。」
「ちょ!話を聞いて下さいよ!」
「せめて来世は善き魂になれますように。アーメン」
「アーメン(ニヤニヤ)」
「あはは冗談……ですよね?これはさすがに……は!何てベストタイミング!部長ー!部長ーー!!」
「…………何してんの???」
「あ、ジン君……これは……その、あの(モジモジ)」
「???ヒカル君また何かやったの?」
「うわ~~ん!部長~!死ぬかと思ったよ~!うぅ……ぐす、部長ー!!(ギュッ)」
「エーット………(なでなで)」
「あぁジン君の頭なでなで………羨ましい」
「あの、フクちゃん何があったのか説明してもらってもいいかな?ヒカル君の友人と部活の先輩として俺も責任があるから。」
「部長!いつもからかったりしてごめんなさい。俺一生部活について行くよ!!」
「あははまったく調子がいいんだからヒカル君は………ってライ!?」
「ソエルンに言われて来てみれば、うぅ……ヒカルンと兄タンがそんな関係だったなんて………ぐす」
「ソエルさん!?ってどこ行ったんだ!?さっきまで一緒にいたはずなのに!」
「お!落ち着けライ!全然まったく違うから!勘違いだよ!勘違い!!」
「そうそうそうだよライちゃん!ヒカル君とジン君はそんな関係じゃ」
「兄タンの………兄タンの!!」
(((ああ駄目だ死んだな俺(私)達)))
「兄タンのバカ―――――!!!!!!!!」
「「「ギャアアアアアアアアアァァァァァァァァァ!!!!」」」
コンコンコン
「失礼します。」
「あ、ソエルちゃん。おはよう。あれヒカル君は??」
「死にました。」
「は?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます