野球の着眼点

最近は痛風気味

第一章 野球における最終目的とは

野球に限らず、万事において目的・落としどころと言うものが必ずある。無ければ誰もやらない。

野球に関して言うと、最終目的は当然の如く「試合で相手に勝利」する事に他ならない。全てのスポーツに共通だという事は、小学生でも分かり切っている事だ。

では、野球で「試合に勝利」する要件は何か?

改めて言うと、「9回終了時点、またはルールによるが、それ以降に1点でも多く得点を取って試合を終了する」事である。

そんな事は分かり切っている、と誰もが言うが、改めて考えてそれを問われたとき、即答出来るかと言うと、結構言葉に詰まるであろう。

では、野球で「得点」するためにはどうすればいいか?

そんな事解ってるよ、バカじゃない?と思った方。きちんとした定義をご存知か?

堅苦しく言うと、「3アウトになる前に走者又は打者自身が、本塁に生還する」事である。

それも至極当然の事である。

少し道草をするが、野球は戦前「戦争の道具」としての位置づけがあった。恐らく年配の方ならご存知かと思う。

日本では、得点する事を「生還」という。生還とは、「生きて戻って来る」と言う事だが、なぜ「生還」と言うのか。戦争の道具として使われた歴史を鑑みると解るであろう。

要は「本塁より出発し、一塁、二塁、三塁を経て殺されずに本塁に戻って来る」と「得点」になる。「塁」とは、戦争で言うところの「各拠点」と言うところだろうか。(戦争をリアルに知らないためご容赦願いたい)

だから、アウトは「死」、セーフは「生」で日本語では意味づけている。スポーツ新聞をよく読むとそう言う記述が見ることが出来る。

あるサイトに書いてあったが、高校野球(には限定しない)は、甲子園でとんでもない殺し合いをしている、なんて記述があり、私は吹き出したが見ようによっては正しい。

まさか、そんな視点で野球を見ている人はいるか居ないか位だが、事実そうである。

戦前は、英語が「敵国の言語」で有ることから、野球に関する用語、その他の「英語表現」が禁止された事がある事から、その様な表現になる。中にはしっくり来ないものもあるが。

本題に戻ると、逆に言うと、1人以上が「生還」しないと「勝利」出来ないと言う事になる。

1人以上を「生還」させるにはどうするか?

まずが、「3アウトになる前に最低でも1人以上の走者を出塁させる、または打者自身が生還する」

事が大前提になる。


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