第一章 第二節 呼び声

 

 壮麗な青空が澄み渡るある日、村外の草原に、アシュリーはいた。燦爛たる日差しが野の緑を優しく照らす。暖かな風を全身で感じながら、アシュリーは、木陰で休む祖母に微笑んだ。風に揺れる草を駆け、華麗に舞う蝶を追う。やがてアシュリーは、綺麗な花の元にたどり着いた。


「わぁぁ!」


 色とりどりの花に、幼きアシュリーは感動する。見渡す限り、栄耀栄華の限りを尽くしたように、様々な花が咲き乱れていた。感嘆しながら駆け寄るアシュリーは、その花々のいくつかを手に取る。

 彼女の祖母は、そんな孫の微笑ましい様子を、にこやかに見守っていた。その時、草木を揺らす柔らかな風が、祖母の髪を優しく撫でた。祖母は髪を耳にたくし上げ、風の向かった先、蒼穹の空をゆっくりと見上げる。ふと、そんな祖母にアシュリーが語り掛けた。


「はいっ! おばあちゃん!」


 爛漫な笑顔で、祖母になにかを渡すアシュリー。幼き両手には、先程摘んだ花で作られたであろう花冠が握られていた。祖母はそれを見ると、顔が優しく綻んだ。


「まぁ。とっても上手だねぇ。それに綺麗。もらってもいいのかい?」


「うん! おばあちゃんにあげるためにつくったんだもん!」


「あら、うれしいわ。どうもありがとう」


 祖母は孫に微笑むと、孫もまた同じように微笑み、花冠をもって祖母の後ろに回った。


「ちょっとまっててね!」


 アシュリーは、祖母の頭に花冠をかぶせる。祖母もまた、頭に何かが乗った感覚で、その可憐な花冠をかぶせてもらったことに気付いた。


「似合ってるかい?」


「うん! とってもかわいいよ!」


 アシュリーは祖母に笑みを送ると、祖母の横に座りこんだ。祖母もアシュリーに微笑み返すと、再び広大な草原と、清々しい青空に目を戻す。そうして、しばらくの間、二人とも黙り込んだ。話ことがなかったわけでも、興が覚めたわけでもない。ただ、二人は、今この時の幸せを、暖かな風と共に、全身で感じていたのだ。こんな時間が、永遠に続けばいいのに、と。

 そのまま、ゆっくりと風に揺れる草木の音が、しばらくの間、二人を包んだ。

 ふと、祖母が口を開く。


「そうだ、アシュリー。お礼に、ある伝説を話してあげよう」


「でんせつ?」


「そうだよ。とっても昔、おばあちゃんが生まれるよりももっと昔からある伝説さ」


 そうして祖母は、広大な草原を眺めながら、その昔話を声で綴った。


「むかしむかし、ある神様がいました。それはとても大きくて、とても強い神様でした。

 いいえ、神様すらも越えた"何か"なのかも知れない。理解すら出来ないほど大きな"何か"なのかもしれません」


 ゆっくりと、穏やかな口調で紡がれるその昔話を、アシュリーは静かに耳に入れた。


「神様はまず、この世界を創り、次に人を創りました。そして最後に、秩序と安寧を創りました」


 アシュリーは祖母の言った言葉が気に掛かり、話に一刺し質問を入れる。


「ちつじょ? あんねい?」


「うふふ。アシュリーにはまだ早かったかねぇ。分かりやすく言えば、"平和"かしら」


「むぅ! さ、最初から知ってたもん!」


 自らの幼さへの指摘に、アシュリーは臍を曲げる。祖母はそんなアシュリーを見ると微笑み、昔話を続けた。


「神様は人間たちに平等に平穏を与えました。ところが、人間達はその平等を良しとしませんでした。自分だけでなく、他人までも幸せであることが許せなかったのです」


 澄み渡る青空と草原を見つめながら、しかし祖母のその目は、どこか悲しそうに、或いは哀れんでいるように見えた。


「やがて人々はお互いを傷つけあい、醜い争いを始めました。この世界すらも、歪め、貶めながら。すると、神様は人々に怒りました。折角安穏を与えたのに、なんて残酷な者どもだ!とね」


 祖母はアシュリーに目を合わせ、少しばかり気迫を出しながら語った。アシュリーは祖母を見てほんの少しだが怯え立った。だがその手は祖母の服を掴んだままだ。

 祖母はそれを見るとまた微笑み、生い茂る草原に目を移しながら話を続けた。


「そこで神様は、秩序や安寧の他に、裁きを人々に与えました。するとその途端、人々の争いは嘘のように収まりました。人々は神様を恐れたのです。何故ならその神様の裁きは、あまりにも残酷すぎたから」


「さばきって、どんなのだったの……?」


 アシュリーは恐る恐る祖母に問いかける。もちろん祖母もそれに答えた。


「詳しくは伝わってないねぇ。ただ……」


「……?」


 間を置く祖母を不思議そうに見つめるアシュリー。対する祖母は目を細めた。その瞳には悲しみや哀れみだけでない、他の何か感じさせた。まるで、何かに後悔しているような……。

 そして祖母は、閉ざしたその口を、再びゆっくりと開く。


「神の裁きを下された人は、曰く"人"としての"枷"が外れる、と言われているわ」


「そうすると……どうなるの?」


「"枷"を外された人は……人としてのカタチを失う」


 その瞬間、二人を包む空気が、世界が変わった。何が変わったと具体的に説明することはできないだろう。だがアシュリーには間違いなく、祖母がその言葉を発した瞬間、なにか恐ろしい世界の片鱗を感じ取った気がしたのだ。踏み込んではいけない世界の死臭を感じとった気がしたのだ。祖母がその禁忌を語った瞬間、さっきまで二人を優しく撫でていた風は、突然吹きすさぶ息吹のように、強く木々を揺らした。まるで深淵の底の闇から顔を出す禍々しい邪気のように。


「……こうして、神の裁きにより、人々の争いはなくなりました。世界も、人も、神に救われたのです」


 祖母は昔話に幕を閉じた。アシュリーの不安げな顔を案じてか、はたまたこの邪気に気付いてか、それともそれ以外の何か故か。最後まで祖母の語るその太古の調べを聞き通したアシュリーだが、祖母に続いて今度は彼女が口を開いた。


「……そんなの、おかしいよ」


「……」


 アシュリーの顔に、もはや恐怖は存在しない。むしろ、覚悟の据わった鋭くまっすぐな目をしている。祖母は黙って孫の言葉を聞き続けた。


「……神様が怖くて、仕方がないから、言う通りにして。そんなの……」


 そうしてそのまっすぐな目は、目の前にいる祖母に向けられた。対する祖母もまっすぐに孫を見つめる。アシュリーは、その目で胸に浮かんだ気持ちをそのまま曝け出した。


「そんなの……神様のおもちゃみたいだよ。自分の足で立てない子供みたいだよ」


 アシュリーは細めた目を俯かせ、一心に語る。祖母もまた孫の語りに耳を傾け続けた。


「……上手く言えないけど、でも」


 アシュリーの目はいつしか鋭くまっすぐな目に変わっていた。まっすぐと祖母を見て、アシュリーは言葉を紡いだ。


「……私は、神様の裁きなんていらない。自分の足で立って、自分の足で歩きたいな」


「アシュリー……」


 祖母には、孫のその目が輝いているように見えた。先程まで色とりどりの花に輝かせていた爛漫な輝きとはまるで違う。いうならばそれは、覚悟を決めた者の輝きだった。まだ幼い子供とは到底思えぬその目に面食らったのか、祖母は細めていたその目を見張る。だが祖母のその驚きは、少女の口から出た勇ましい言葉だけでなく、他の何かにも向けられていたように感じられた。

 少しの間、目を見張っていた祖母だが、しばらくするとまたいつもの微笑みを取り戻す。


「いつのまに、そんなに成長したんだい?」


「え?」


「まるで大人みたいな言葉だったよ」


「そ、そんなに? おとなかぁ……えっへへへ……」


 先程まで据わった目をしていた少女は、今やその影も感じさせぬほど幼き娘へと戻っていた。照れくさそうに笑いながら頭をかく。祖母も、そんな少女を見ると同じように微笑んだ。


「っていうかおばあちゃん。そのおはなしぜんぜんおれいになってないよー」


「あら、そうだったかしら?」


「すっごくこわかった! もっとたのしいおはなしだとおもってたのに」


 少女の文句に含み笑いを返す祖母。そしてそれを見た少女は不服そうに口を膨らませる。

 目を細め、哀れむように御伽噺を紡ぐ祖母も、確かな覚悟を瞳に宿した孫も、もうそこにはいない。今そこにいるのは、何のこともないいつもの二人だった。


「おばあちゃん! つぎはたのしいおはなしをしてよ!」


 少女は祖母にそうせがんだ。だが祖母はただ、目の前に広がる草原を見つめているだけである。或いはその目は、もっと遠くの何かを見据えているようだった。ここじゃない何処か、もっと遠い何処かを。


「おばあちゃん? ……ねぇ! おばあちゃんったら!」


 そしてその視線の中に、アシュリーは入っていないようだ。少女は必死になって祖母を呼ぶが、対する祖母からの返事はない。ただ少女の必死な呼びかけが、春の風にこだまするだけだった。


 ◇


「おばあちゃん!」


 目の前の空を切りながら必死に手を伸ばす。そこには、さっきまで見えていた草原はない。目に見えるのは、木製の屋根だけである。

 急な世界の変化に辺りを見回す。そこにはもう、この手で摘んだ鮮やかな花も、春風に揺れる草木も無かった。当然、一緒に笑いあっていたおばあちゃんも。


「夢か……」


 寝汗に濡れるこめかみに腕をやる。こんな夢を見るのはもう何度目だろう。おばあちゃんが出てくる夢は、決まって途中で覚めてしまう。呼びかけても呼びかけても声は届かない。手を伸ばしても届かない。おばあちゃんが何処かに行ってしまうのを、どうあがいても止められない。そんな夢ばかりだ。


 おばあちゃんはいつも勝手だった。目を離せばいつも勝手に何処かに行ってしまう。

 ――そして最後も、やはり勝手に何処かへ行ってしまった。

 ある日突然、おばあちゃんはいなくなってしまった。父も、母も、私も、みんなで探した。暁の夕日が、曙を彩る朝日に変わるまで、ずっと。

 けど、やっぱり最後まで見つからなかった。何の知らせも、情報も無しに、消えてしまった。まるで、ここじゃない別の世界に行ってしまったみたいに。

 残っているのは、私が子供のころのあの日、おばあちゃんに作ってあげた花冠だけだ。今でも、自室の棚に飾ってある花冠を見るたびに、あの日の風のにおいを、温かさを思い出す。そして、今おばあちゃんがいない現実に、どうしようもなく悲しくなる。

 どうして私が一緒にいたいと思う者は、いつも何処かへ行ってしまうのだろう。私を置いていなくなってしまうのだろう。

 どうして。


「おばあちゃん……サーシャ……」


 ふと、身に着けている朱色の腕輪に目をやった。どんな時でもずっとこの右腕から放すことはなかった。それを放したら、サーシャの手も放してしまうような気がして。もう本当にサーシャが何処かへ行ってしまうような気がして。

 そう、私はまだその手を放してはいない。まだ、諦めてはいない。

 おばあちゃんのように、サーシャまで失うなんて、そんなの絶対にごめんだ。


「サーシャ……待っててね」


 私は、腕輪を付けた手首を胸に抱き寄せた。腕輪を通して、今はいないサーシャを抱き寄せるように。


 その時だった。遠くから何かが聞こえたような気がした。開いた窓の外側から。夜の虫の音に隠れているが、確かに聞こえる。

 この甲高く切ない泣き声は……。


「……赤ん坊?」


 赤子の声に他ならない。だが、こんな夜に赤子の声が、ましてや森の木々の奥から聞こえることなど、ありえるのだろうか?不審に思ったが、その時私の脳裏に、ある事柄がよぎった。

 昼間、化け物を見たという少年から聞いた話だ。夜、森の奥から赤子の泣き声が絶えず聞こえてくる、という。


「本当だったんだ……だったら赤ちゃんは、まだ生きてるってことだよね……」


 私は少年の化け物の話を思い出し、あわやもしそれが本当ならと不安に駆られた。おばあちゃんからそういった類の与太話をよく聞いていたこともあり、それが少しだけ幻想や非現実を信じる理由になった。だが、化け物など普通ならこの世界にいるはずがない。今までにおばあちゃんから以外でそんな話など聞いたこともないし、仮に本当にいるのだとしたら、もっと早く知れ渡り、人々によって対策も取られているはずだ。そしてなにより、もし化け物がいたとしても、それが赤ん坊をそのままにしておく理由にはならなかった。

 生い茂る森林を見て、思わず固唾を呑む。いつも飽きるほど見ている風景とはいえ、夜ともなると、風に蠢く木々たちはそれだけで不気味に映った。まるで"こっちにこい"と、こちらを誘い込んでいるように。

 だが、今この瞬間でも、赤ん坊は泣いている。迷っている暇はない。

 靴を履いて、ベットの横の窓枠から直接外に出る。


「えっと……こっちかな」


 私は、聞こえてくる泣き声だけを頼りに、いつもより暗い森へと足を踏み込んだ。


 ◇


 冷たい鉄の感触が肌を刺す。

 だがもはやその痛みに震える心は彼にはない。あるのは身を焦がす憎悪だけだ。

 怨霊の如き森のざわめきが、黒衣に身を包む彼を嘲笑う。

 だがもはやその冷笑に傾ける耳は彼にはない。聞こえるのは傍で焚く炎の揺らめきだけだ。

 倒壊した橋が月光を遮る。その陰の中に彼はいた。崩れかけた橋の根本に、彼は背中を預けていた。右には一振りの剣を、左にはクロスボウと小盾を立てかけながら。

 彼はその破れかけた漆黒のマントに身を包み、膝を折って目を瞑っていた。意識を夢闇に沈めながら。


 その闇に最初に映るのは、いつも決まって一人の少女だ。鮮やかな金髪に麗しい蒼目、小柄な身体。そして、自分を見つめる目線。その目線はいつも悲しそうだった。まるでこちらが見えているように。黒衣に身を包む彼を、哀れむように。

 そんな目で俺を見つめるな、と闇の中で彼は呟く。しかし少女の表情は依然としてどうしようもなく悲しそうなままだ。その悲しき視線は、自分がこれまでやってきたことに、自分がこれからもしていくであろうことに、そして絶えず苦しみの獄炎に焼かれる自分自身に向けられているような気がした。だから彼は、やめろと叫ぶ。何度も、何度も。だがそれが目の前の彼女に届くことはない。いつになっても、なにをやっても。

 そして最後は決まって……。

 恐ろしき怪物達に、彼女は食い散らかされる。恐ろしき怪物に変貌した、自らの父と母に。

 いつだって笑いあい、愛しみ、親しんだ、自らの父と母によって、いつだって笑いあい、愛しみ、親しんだ妹が、喰らいつくされる。こっちを見て必死に助けを請う妹は、喰らい殺される。やめろと彼が叫んでも、無情なくらい微動だにせず、父と母は、ただ食欲のままに妹を食い潰す。二人で餌を奪い合いながら、喜んでその餌にありつく。まるで餌に群がる鳥たちのように、彼の父と母は、彼の妹を喰らい潰す。か細い腕も、足も、可愛らしい小顔も、麗しい目玉も、鮮やかな金髪が散り散りに絡み合った脳味噌も、何もかも。

 彼は何もできなかった。必死に何かをしようとはした。だが、闇が彼の手足を拘束し、ただ食い散らかさせる妹を見ることしかできなかった。

 やがて、彼自身の身体にも異変が起こる。彼の身体もまた、人でない何かに変貌していく。指先から腕にかけて、残酷なほど徐々に徐々に、彼の身体は怪物に変貌していく。その頃にはもう、闇の拘束は外れていた。

 彼は変貌する己の身体を見て、必死に泣き叫ぶ。腕も足も頭も、全身が、先程まで己が妹を喰らっていた化け物へと変貌する。そして彼は泣きながら自らの顔を触り、口もとに付いていた何かを取る。


 それは、血に染まった金髪と、半ば溶け込んだ蒼目だった。


 闇から意識が引きあがると同時に、抑えられぬ吐き気がこみあげてくる。耐えられず嘔吐する黒衣の男は、身悶えながら必死に耐えた。思い出してしまった絶望に。それは夢などではなく、確かに現実であった残酷さに。

 胃の中のものを一通り吐ききると、荒い呼吸を必死で抑えた。

 そして次にこの身に湧き上がったのはやはり、憎悪だった。あの醜き化け物ども、そしてあの悪趣味な神殿で暗黒の嘲りをあげる神に対しての。

 許せない。殺したい。潰してやりたい。引き裂いてやりたい。斬り刻んでやりたい。奴のせいで、何もかもが壊れた。何の罪もない家族が、妹が、死より怖ろしい地獄を見た。辱められた。苦しめられた。殺された。俺たちが何をした?妹が何をした?返せ、あの笑顔を。返せ、あの日常を。返せ、俺の家族を。

 憎い、憎い、憎い。気が狂いそうなほど憎い。殺してやりたい。絶対に許さない。

 そんな怨念を胸に燃やし、髪を掻き毟りながら怒りに震える。


「――――ッ!――――ッ!!」


 燃え盛る猛烈な怒りを、獣のような声で吐き出す。血走った目玉は、尋常でないほど震え、見張っていた。

 彼が抱いた生半可でない絶望は、燃え盛る憎悪へと歪み、彼の身体だけでなく、心まで怪物に変えてしまったのだ。


 だがそんな彼の興奮を遮るかのように、森の奥から黒き影が舞い上がる。おそらく鴉だろう。なにかに怯え、群れ全体が一斉に森から離れていく。そしてそれと同時に、人とも獣ともとれぬ鳴き声が響き渡った。金切り声のようなその咆哮を聞くと、黒衣の男はすぐさま立てかけていた武装を身に纏った。立ち上がった瞬間、月光が男の銀の甲冑に反射する。

 そして黒衣の騎士は、森の暗闇に歩を進めた。地獄の底の亡者のような咆哮の主を目指して。

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