第32話 大事な話
大事な話をするため、病院からパイプ椅子を一つ借りて、四人が向き合って話を出来るようにした。
ルナが父さん母さんに話をした。
この世界は、
三つの世界は、時間の経過が同じという事。
神、魔王、女神、魔人、天使、人の種族がいる事。
天界には絶対の神、魔界には絶対の魔王という、一番偉い人物がいるという事。
ルナの父親が絶対の神という事。
人は生きたまま天界や魔界へ行けない事。
人が死んだら、体から魂が離れ天界や魔界に行く事。
人の魂は天界や魔界に最低一年は住み、その後、人間界に生まれ変わる事。
天界は神、女神、天使が、魔界は魔王、魔人が、人間界は人が住んでいる事。
天界、魔界は自由に移動が出来る事。
神、魔王、女神、魔人、天使が人間界に行くには、神の人義が必要な事。
天界や魔界には、人間界管理機関や神世界守護機関などがある事。
天界や魔界には、
人は病気や老衰や人同士が関係しての死では俺の様な生き返りがない事。
人以外に人が殺された場合、天界や魔界に魂が行かず、そのままその場に残る事。
その魂を放置すると
俺は人以外の種族から殺されたので、時間停止の部屋を使い生き返った事。
時間停止の部屋は、死んで時間が経過して生き返っても、同じ時間に戻る事。
その全てを始まりの神、
ルナは俺が聞いた事のほとんどを父さんと母さんに教えた。
「ここまでは拓海君に教えた事とほぼ同じです」
「なるほど」
「そして拓海くんが殺された理由ですが……」
「ルナ、理由が分かったのか?」
「うん」
「拓海はここまで話を聞いていたのに、分からないのか?」
父さんには、俺が殺された理由が分かったようだ。
「拓海、天界は絶対の神、魔界は絶対の魔王がいる。なぜ人間界には一番偉い人物がいないんだ。不思議に思わないか?」
「……それは必要ないから?」
「必要はある。三すくみを成立させるためにな」
「三すくみね……なら必要だね。でもそれが俺の殺された理由と何の関係があるの」
「お父様は気付いたみたいですね」
「まぁ、元オタクだからね」
父さんは俺にドヤ顔をした。大人なのに……
「私も昨日パパに聞くまでは、知らなかったのですが、拓海くんは将来、人間界の一番偉い人物になるのです」
「えっ……それって、絶対の神や、絶対の魔王と同じ存在になるって事?」
「はい。拓海君は将来、人間界のトップ、英雄王になります」
「英雄王⁉︎」
「拓海君は、英雄王になる事が原因で殺されたと思います」
「やはりか……」
父さんは俺が人間界で一番偉い存在になるのは、ルナの話だけで分かったようだ。
「さらに英雄王は、神世界で一番偉い存在にもなります」
「「「えっ」」」
俺は驚いたが父さん母さんも驚いていた。
俺が将来、人間界で一番偉い存在になる? さらに新世界のトップ⁉︎ 話が大きすぎてピンとこないぞ。
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