雪姫 エンパイア・オブ・ディセプション
久遠寺 誠悟
Prologue
少女は泣いていた 膝を抱えて
世界は涙の滴で滲み
哀しみが溢れて零れ落ちた
唯、凍てつくような闇だけがそこに在る世界
少女の身体をヴェールのような優しさで狂おしく包み
コールタールの如くねっとりとどこまでも纏わりつく
神は何故私を創ったのか
声が聴こえた
世界からの声が
そして少女は立ち上がり
声に身を委ねた
儚げに舞い踊る雪の結晶は
音も無く静かに夜の闇に溶けて行った
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます