29 沈黙の臓器

膵臓は“沈黙の臓器”と称されるよーで 自覚無いまま侵攻され

早期発見が難しく 相当悪化するまでダメージすら感じないとゆー


医者も母も私も誰も言葉クチにゃ出さないが 裏を返すとダメージを明確に感じ

ヒットポイントが少しでも減り始めたら もうすでに手遅れ という事だ

治療法......生存率......

侵攻度にもよるが 1ヶ月で死んでしまうのか? 数ヶ月先なのか?

半年なのか? 1年なのか? 余命と症例が皆バラバラで見当が付かない

仮に末期(ステージ4)だとして相場は数ヶ月 善くて半年といったところか......

Apple社アップルのジョブズが膵臓ガン発覚後 数年生き延びた

という情報ウワサが僅かな救いであり可能性であり希望に成った

が 我が家ウチにゃ莫大な治療費カネや 腕利き特等医師への

人脈コネがあるワケじゃない どうしよう......


1週間後 母/私/伯母とで 検査結果を主治医から聞いた

「膵臓癌ステージ4」 いつまで生きられる? いつ死ぬ?

癌専門医からは予測も予言も出てこない 統計学 ケース別での確率論や

仮定の話すら出てこない 医者とはいえ所詮しょせん同じ人間シロウトに過ぎず

万能ではない 解らなかったのだろう

後々問題トラブルになる事を恐れ 明言を避けたのかもしれない

誰も断言しないし責任取りたくない キッパリ喝破して欲しいような

欲しくないような

望み有った検査から暗転し 治療入院へと切り替わってしまった


伯母が私の連絡先を訊いてきたんで 携帯番号とメアドを交換教えておいた

(母と伯母の確執関係は 大丈夫だろうな?)

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