心ころころ百景巡り

蔵入ミキサ

ファイル1 袋田愛結

 

 例えば入れ替わり。

 同性または異性との入れ替わりはもちろん、幼児との入れ替わり、老人との入れ替わり、動物や機械との入れ替わりなど、対象は様々である。また、首から上だけの挿げ替わりや、体自体は入れ替わっていなくてもその人の立場同士が入れ替わる、などというケースもある。

 そのような特殊な状況において、入れ替えられた人、または思わぬ入れ替わり、望まない入れ替わりをしてしまった人などの当事者たちの頭の中にある考えは、「元の自分に戻れるのかどうか」である。自分を取り戻すことを諦めずに追い続ける人、あるいはついに諦めてしまい現在の状況を受け入れざるを得なくなった人、そんな人々のために存在する施設……それこそが、日本国立入替及び転身被対象者向けハートケアカウンセリング施設、通称『入れ替わり病院』である。


 この『入れ替わり病院』には、世間では語られることのないがある。


 *


 私の名前は、ドクター・パーガトリー。

 性別は女で、本名と年齢は非公開。主任カウンセラーにして、入れ替わり病院の施設長。トレードマークは……いつも身に着けている白衣と瓶底メガネですかね? よく他人からは「パーガトリーさんは温厚な性格だけど、言動はナイフのように鋭いね」って言われます。つまり、思ったことがすぐに口に出ちゃうタイプですね。

 

 私のことはこれくらいにして、施設のことを紹介しましょうか。

 入れ替わり病院は、深い山奥にポツンとある不思議な病院です。昼間は小鳥のさえずりや小川の流れる音に癒やされ、夜には虫の声をBGMに満点の星空を眺めることができます。都会の喧騒から離れた穏やかな環境なので、入院される方には、なかなか評判がいいんですよ。もっとも、関係者以外は原則立ち入り禁止の施設ですから、気軽にふらっと立ち寄る、なんてことはできませんけどね。ふふふ。


 では、そろそろこのレポートについてお話しします。

 本レポートは、インタビュー形式になっております。聞き手はもちろん、この私ドクター・パーガトリーが務め、施設に入院されている被転身者の方々に、様々な質問をしてみました。みなさんには、このレポートを通して、現在もなお日本の裏側で起きている入れ替わり事件について、考えるきっかけにしていただければ幸いでございます。くれぐれも注意していただきたいこととして、見世物や晒し者としてではなく、起こりうる現実という目線でご覧になるようよろしくお願い致します。


 * * *


 〜 ファイル1 〜

 「袋田(ふくろだ) 愛結(あゆ)」(15歳 女子中学生)


 ドクター・パーガトリー = Dr

 袋田愛結さん = 愛結


 Dr「えーと、それじゃあインタビューを始めたいと思いますっ。とりあえず、イスに座ってくれるかな。」

 愛結「あの……。パーガトリーさん……。」

 Dr「んっ? どうかした?」

 愛結「どうして、今日は、女子のセーラー服……?」

 Dr「ああ、服装ね! あとで、レポート用にあなたの写真を撮ろうと思って。女子である体の方に合わせて、セーラー服を着てもらってるけど……もしかして、嫌だった?」

 愛結「この服には、あんまり良い思い出がなくて。でも、パーガトリーさんのためなら、我慢します……。」

 Dr「ありがとー! いやあ、ごめんね。インタビューが終わったら、いつもの学ランに着替えていいからね。」

 愛結「はい……。それじゃあ、よろしくお願いします。」

 Dr「では、改めて。まずは体の方の名前で、自己紹介してくれるかな。」

 愛結「はい。名前は、袋田(ふくろだ)愛結(あゆ)。中学生……でいいのかな?」

 Dr「うん、あなたは中学生。袋田愛結さんね。陰気で、少しぽっちゃりしてて、一重のまぶたと丸い鼻が特徴的な、女子中学生。」

 愛結「……。」

 Dr「ごめーん。悪口じゃなくて、分かりやすい身体的な特徴を言いたかったの。傷ついた?」

 愛結「いいえ。どうせ、見た目の特徴だし……。パーガトリーさんなら、なんて言ってくれてもいいよ。」 

 Dr「あはは、信頼してくれてありがとね。じゃあ、心の方で自己紹介もしてくれる?」

 愛結「うんっ。」


 先程とは違い、愛結さんは少し元気な声を出した。


 愛結「俺の名前は、波村(はむら)助久(たすく)。男子中学生……だったんだ。」

 Dr「助久くんだよね。いつも元気な明るい男の子」

 愛結「へへっ、そうかな……?」

 Dr「うん! 他の被転身者さんにも、積極的に話しかけてくれてるでしょ? 心のケアをしてる側としては、すっごく助かってるよ。」

 愛結「ここに来る人は、俺みたいに、悲しい思いをした人ばかりだから。明るく励ましてあげたくなるんだ。」

 Dr「ふふ、優しい子だね。助久くんは。」

 愛結「パーガトリーさんに褒められると、ちょっと照れるな……。と、とにかく、インタビューの続きをして。」

 Dr「はーい。そして……助久くんは、入れ替わり事故の被害者だよね。あの日、自分の身に起こったことについて、話せる範囲で話してくれる?」

 愛結「う、うん。あの日のこと……。」


 愛結さんが、再び目を伏せる。


 愛結「中学二年生の時だよ。俺、陸上部に入っててさ。短距離はそこまでだったけど、長距離には自信があって、大会でもけっこう成績を残してたりしてたんだ。」

 Dr「へー、マラソンの選手だったんだね。それは初耳。」

 愛結「今のこの姿からは、想像もつかないよな。男だったころは、こんなふうに太ってもいなかったし、体に筋肉があった。」

 Dr「今ではすっかり、ぽちゃ子だよねー。当時の写真とか、持ってたりする?」

 愛結「ああ、うん。これだよ。」

 

 一枚の写真を取り出す。

 写っているのは、ほどよく日に焼けたスポーツマン風の少年。


 Dr「わーお! かっこいいねー。なんてったって、体型がすごく良い! 人さし指みたいに、スラッと細くて身長が高いね。」

 愛結「人さし指……? 当時の俺が?」

 Dr「今は親指だね。身長が低くて、背中が丸いもん。」

 愛結「……。」

 Dr「なるほどなるほど。当時はモテた? 女の子に。」

 愛結「モテた……かどうかは分からないけど、彼女はいたよ。告白されて、ずっと付き合ってた。今でも、俺と入れ替わった相手とは付き合ってるハズだよ。」

 Dr「ありゃ、彼女さんは取られちゃったのね。それはお辛い……。話を戻して、入れ替わった時のこと、聞かせて?」

 愛結「その日は部活に行こうと思って、廊下を走ってたんだ。急いでグラウンドに行かなきゃって、前もしっかり見ずに走ってた。今思うと、それが大きな失敗だったんだけど……。」

 Dr「なるほど。ドシーンと、ぶつかっちゃったのね。その体の……袋田愛結さんと、波村助久くんは。」

 愛結「う、うん……。まさか誰かと入れ替わるなんて、思ってなくて……!」

 

 愛結さんは、声を震わせた。


 Dr「まあ、よくあることだよ。肉体同士の接触事故で、当たりどころが奇跡的に悪かったら、そうなるの。」

 愛結「気を失って、目が覚めたら、体に違和感があってさ。身長が縮んだ気がするし、髪の毛が伸びた気もするし、胸のあたりがちょっと重いし。着てる服も、女子のセーラー服になってて、まさかと思って、鏡を見たら……。」

 Dr「そこにいたのは、助久くんじゃなくて、愛結さんだったってわけね。助久くんにとって、愛結さんはどんな女学生だったの?」

 愛結「それが、全く知らない人だったんだ。学年は一緒だったけど、クラスが違うから、一度も話したことがない。初対面の女子だよ。」

 Dr「入れ替わった相手は、赤の他人ね。それから、どうしたの?」

 愛結「元の自分と出会って、二人でもう一度入れ替わる方法を考えたよ。向こう側も……袋田さんも、どうしたらいいのって困っててさ。でも、戻ることはできなくて……しばらくは、お互いに成りすまして生活することになったんだ。」

 Dr「なるほどー。まあ、お互いの生活を知って、苦難を協力して乗り越えてキズナを深めるなんてことも、珍しくはないね。」

 愛結「そんなことには、ならなかったけどね……。」

 Dr「あらら……。やっぱり、裏切られた?」

 愛結「まず、袋田さんのクラスには、俺の彼女がいてさ。元の姿に戻るのに協力してもらえないかと思って、事情を打ち明けようとしたんだ。それで、彼女に話しかけたら……。」

 Dr「話しかけたら?」

 愛結「『キモいから話しかけんな。ブス女』って。俺に向かって。」

 Dr「あちゃー。クラス内カーストの、上と下だったかぁ。女の子って怖いよねー。」

 愛結「う、うん……。それから、いきなり突き飛ばされたり、プリントを回してもらえなかったり、俺が触ったものは菌がうつるって言われたり……。」

 Dr「愛結ちゃんって、いじめられっ子だったの?」

 愛結「元々、美術部に入ってたけど、そこで仲間はずれにされて帰宅部になった奴だったんだ。女子の間では浮いた存在だったんだよ。」

 Dr「なるほどねー。袋田愛結さんは曰く付き物件だった、と。」

 愛結「ある日、嫌がらせに耐えられなくなって、助けを求めに行ったんだ。俺の姿になった袋田さんに。俺の体を使って、彼女に何か言ってもらえないかと思って。それ……なのに……。」

 Dr「ん……?」

 愛結「うっ、うう……。」


 瞳から、大粒の涙がこぼれる。


 Dr「大丈夫。言いたくないことは、言わなくていいよ。」

 愛結「お、おれにっ……会いに、行った、ら……。そこには、か、彼女が、いてっ……。ふ、二人でっ……。」

 Dr「あー、楽しくやってたのね。」

 愛結「と、止めようとしたっ! 止めようとしたんだっ! お前ら何やってんだよって!」

 Dr「それで?」

 愛結「彼女に掴みかかったら、俺がキレて……。まるで心まで俺になったみたいに、袋田さんがキレて……。『二度と近寄るなよ、ブス』って、俺に向かって言ったんだ……。」

 Dr「つまりそこが、入れ替わり生活の終わり、ね。」

 愛結「うん……。もう返ってこないんだなって、思って。絶望して、誰も信じられなくなって、学校にも行かなくなった。」

 Dr「辛かったね。」

 愛結「うん……! それから、入れ替わりのこと、いろんな人に話したけど、『この子は頭がおかしくなった』って言われて、いろんな病院に連れていかれた。そして、最後に辿り着いたのが、ここだったんだ。」

 Dr「うふふ。そういう経緯だったわけね。改めて、入れ替わり病院へようこそ。」

 愛結「お、俺の言うこと、信じてもらえたのは、パーガトリーさんが初めてでっ……! う、ううっ……!」

 Dr「あらら、泣かないで。まだインタビューの途中だから。」

 

 愛結さんが涙を拭く。

 

 Dr「OK。次の質問ね。昔の自分と現在の自分を比べて、大きく変わったことは何?」

 愛結「や、やっぱり、体……。胸とか尻がどんどん大きくなって、体全体に脂肪がついて、重く感じるようになった。手足も短くなって、息もすぐにあがっちゃうから、昔みたいにはもう走れないよ。」

 Dr「ふむふむ。他には?」

 愛結「下着とか、服装も変わったかな。どうしても女性用のを身に着けなくちゃいけない部分も……ある。あと、顔を見られるのもちょっと怖くなった。」

 Dr「顔?」

 愛結「今の俺が醜い女だってことは、自分でも分かってて……。なるべく顔が隠れるように、髪の毛を伸ばしたり、マスクを着けるようになったり。」

 Dr「ああ、それで髪の毛を切ってないのね。じゃあ、内面的な部分では何か変化があった?」

 愛結「涙が止まらなくなることが多くなった……と思う。胸が苦しくなって、自分でも感情がコントロールできなくなったりして、ずっと泣いてる日もある。あと、この体は、頭があんまり良くない。」

 Dr「勉強のこと?」

 愛結「勉強もできないけど……。言いたいことが、上手くまとめられない。頭の中で、すぐにごちゃごちゃになる。俺の言ってること、パーガトリーさんにちゃんと伝わってる?」

 Dr「うん、カンペキに伝わってるよ! そこはあんまり気にしなくてもいいんじゃない?」

 愛結「そ、そう言ってもらえると、嬉しいな……。」

 

 笑みを見せた。


 Dr「では次の質問。この施設は、入院される方の希望に合わせて、主に二つの役割を持つことは知ってる?」

 愛結「えーっと……?」

 Dr「一つは、『人生の修復』。簡単に言うと、元に戻りたい人への支援ね。科学技術による電気刺激、怪しい黒魔術や呪い、あるいは超能力や法的手段など様々な手を使って、被転身者を元の平和な人生に帰してあげることが目的。」

 愛結「『人生の修復』……。」

 Dr「もう一つは、『新生活への助力』。簡単に言うと、新しい人生を始める人への支援ね。現在の状況を受け入れ、新しい環境で生きていこうとする被転身者をサポートすることが目的。」

 愛結「『新生活への助力』……。」

 Dr「助久くんは、どっちを希望しているの?」

 愛結「それなら、俺は『新生活への助力』かなぁ。」

 Dr「どうして? その体で生きることは、もう受け入れられたの?」

 愛結「ううん。正直に言うと……嫌だよ。これから一生、袋田さんとして生きていくなんて。元に戻れるなら、今すぐにでも戻りたい。でも、それが難しいことも知ってる。」

 Dr「確かに、あなたのケースでは、元の人生を取り返すのは、かなり難しいね。再度入れ替わりを行うには、双方の同意が必要。まずは本物の愛結さんに会って、説得をする必要がある。」

 愛結「だから、もういいんだ。この姿で、なんとか新しく生きるための希望を見つけるよ。時間はかかるかもしれないけど。」

 Dr「うん! その決断は立派だよ。施設長として、私も全力であなたをサポートさせてもらうからね。」

 愛結「パーガトリーさん……!」

 Dr「もちろん、心のケアも含めてね。……あ、そうそう! 助久くんは、この施設での生活は何ヶ月目だっけ?」

 愛結「確か、そろそろ一年になるハズだよ。」

 Dr「一年もここで生活してるんだね。現在は、施設でどんな支援を受けているの?」

 愛結「定期カウンセリングと、あとは就学支援(入れ替わり被害に会った学生たちだけの少人数クラスで、通常の小中学校と同じように教室で授業を受けるプログラム)かな。」

 Dr「おおっ、毎日勉強してるんだ! 偉いね! やっぱり、普通の人と同じ高校に行くため?」

 愛結「う、うん……。波村助久じゃなくて、袋田愛結として、だけど。女子高生になってしまうけど、普通の高校生になれるように、頑張ってみたいんだ。」

 Dr「なれるよー! 助久くんならっ! 頑張り屋さんだもん!」

 愛結「実はっ、も、もう一つ、高校に行きたい理由があって……!」

 Dr「へ? なになに? 聞かせて!」

 

 愛結さんが、パーガトリーに耳打ちをする。


 Dr「えぇっ!? 彼女ぉっ!?」

 愛結「あ、いや、正確には、彼氏……かな?」

 Dr「んーっと、つまりどういうこと?」

 愛結「この施設の就学支援のクラスに、付き合ってる人がいるんだ。同じ年齢で、話してるうちに仲良くなって……。」

 Dr「その相手って、男の子? 女の子?」

 愛結「体が男で、心が女。」

 Dr「なーるほど。つまり、助久くんの逆ってわけね。どんな子なの?」

 愛結「えっと、俺のことをちゃんと見てくれる人だよ。こんな俺を、しっかりと一人の男として……。あと、頭がよくて、俺に勉強を教えてくれる。」

 Dr「へぇ。良い関係じゃん。」

 愛結「勉強以外にも、女子としての生活で困ったことがあったら、俺を助けてくれるんだ。逆に、男子としての生活で彼女に困ったことがあった時は、俺が助けたりもしてるよ。」

 Dr「なかなかお似合いのカップルだねぇ。とてもいい関係だと思うよ。」

 愛結「へへっ……!」


 今日一番の笑顔になった。


 Dr「では、最後に。これからどうしたいかを聞いておこうかな。」

 愛結「彼女と二人で、一緒の高校に合格したい。勉強がなかなか上手くいかない日もあるけど、この施設でなるべく一緒の時間を作って、力を合わせて困難を乗り越えたい。」

 Dr「おお、前向きな言葉。とりあえず人生に絶望はしてないみたいで、良かった良かった。」

 愛結「あ。あと、もう一つ。」

 Dr「ん? なぁに?」

 愛結「いろいろ失ったものは多いけど、得たものも少しあるんだ。」

 Dr「得たもの?」

 愛結「うん! 昔よりも、絵が上手くなった。きっと美術部だったころの感覚を、体が覚えているんだと思う。」

 Dr「ほー。それは興味深い。袋田愛結としての潜在能力。」

 愛結「将来は、この力を活かして何かできればなって、思ってるんだ。もっと練習は必要だけど、いつかは必ず……!」

 Dr「ふふ、頑張ってね。……ということで、インタビューはそろそろお開きにしようかな。本日は私のために、お時間ありがとうございました。」

 愛結「こ、こちらこそ、ありがとうございました。」

 Dr「最後に、レポートに掲載するための写真を撮るよー。ほら、向こう側に立って」

 愛結「写真っ!? うぅ、なんだか緊張してきた……。」

 Dr「うーん、いい表情。ハイチーズっと」

  

 パシャリ。


 * * *


 以上で、第一回のインタビューレポートはおしまいです。いかがでしたか?

 裏話として付け加えますと、愛結さんもこの施設に来た当初は、ここまで心を開いてくれるような子ではありませんでした。人間不信に陥り、頭を抱えながら塞ぎ込んでいた愛結さんに、何度も何度も話しかけたあの日々が、今では懐かしく思いますね。


 次回のレポートでは、愛結さんの交際相手である男子(女子?)中学生に、お話を伺ってみたいと思います。それではみなさんさようなら。


 

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