文学少年(変態さん)は世界最恐!? 〜明らかにハズレの【書誌学】、【異食】、にーとと意味不明な【魔術文化学概論】を押し付けられて異世界召喚された筈なのに気づいたら厄災扱いされていました〜
戦隊ヒーローものとか変身ヒロインものとか変身シーンは長過ぎて「その時間の間に攻撃しろよ!」と思わず突っ込みを入れたくなる。
戦隊ヒーローものとか変身ヒロインものとか変身シーンは長過ぎて「その時間の間に攻撃しろよ!」と思わず突っ込みを入れたくなる。
異世界生活五十六日目 アヴァルス大平原
〝勇者ノ義〟が成功し、白崎は
……正直に言えば、拍子抜けだ。異世界カオスは、「なんでこんなしょうもないことに気づけないんだよ」と思わず言いたくなることばっかだ。
さてと。とりま、【看破】。
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NAME:白崎華代 AGE:16歳
LEVEL:95 NEXT:19000EXP
HP:4200/4200
MP:3980/3980
STR:3900
DEX:3810
INT:49
CON:3620
APP:45
POW:3620
LUCK:38
JOB:
TITLE:【戦場に舞い降りた天使】、【完全掌握上級者】、【戦場を掌握する者】、【軍師見習い】、【メイド見習い】、【勇者】
SKILL
【聖剣術】LEVEL:1
→聖剣術が上手くなるよ!
【魔法剣】LEVEL:1
→魔法剣が上手くなるよ!
【無拍子】LEVEL:1
→無拍子が上手くなるよ!
【無念無想】LEVEL:1
→雑念を生じる心を捨てて無我の境地に至るよ!
【聖刃】LEVEL:1
→聖刃が上手くなるよ!
【蛮勇】LEVEL:1
→蛮勇を振るえるようになるよ!
【受け流し】LEVEL:1
→受け流しが上手くなるよ!
【回避】LEVEL:1
→回避が上手くなるよ!
【閃駆】LEVEL:1
→閃光の如き速度で走れるようになるよ! 【疾駆】の上位互換だよ!
【身体強化】LEVEL:1
→身体強化が上手くなるよ!
【怪力】LEVEL:11
→怪力を得るよ!
【究極挙動】LEVEL:9
→エネルギーのロスを削りきった研ぎ澄まされた動きで無音神速の領域に至るよ! 初速終速の概念がなく動いた瞬間に終わったように見えるよ!
【全属性魔法】LEVEL:150
→全属性の魔法を使えるようになるよ!
【回復魔法】LEVEL:150
→回復魔法を使えるようになるよ!
【温度魔法】LEVEL:110
→温度魔法を使えるようになるよ!
【複合魔法】LEVEL:140
→複数の属性の魔法を融合できるよ!
【物理耐性】LEVEL:1
→物理に対する耐性を得るよ!
【魔法耐性】LEVEL:1
→魔法に対する耐性を得るよ!
【祈祷】LEVEL:15
→祈祷が上手くなるよ!
【マルドゥーク語】LEVEL:3
→マルドゥーク語を習得するよ!
【クライヴァルト語】LEVEL:105
→クライヴァルト語を習得するよ!
【マハーシュバラ語】LEVEL:8
→マハーシュバラ語を習得するよ!
【エルフ語】LEVEL:35
→エルフ語を習得するよ!
【礼儀作法】LEVEL:8
→礼儀作法を習得するよ!
【洗濯】LEVEL:3
→洗濯が上手くなるよ!
【清掃】LEVEL:3
→清掃が上手くなるよ!
【奉仕】LEVEL:3
→奉仕が上手くなるよ!
【調理】LEVEL:3
→調理の技術を得るよ!
【給茶】LEVEL:3
→給茶の技術を得るよ!
【魔力纏】LEVEL:1
→魔力を纏うことができるようになるよ! 【梱包】の上位互換だよ!
【自己治癒】LEVEL:81
→自己治癒ができるようになるよ!
【魔力操作】LEVEL:81
→魔力操作が上手くなるよ!
【魔力付与】LEVEL:81
→魔力付与が上手くなるよ!
【魔力治癒】LEVEL:81
→魔力を使って治癒ができるようになるよ!
【死霊視】LEVEL:1
→死霊視ができるようになるよ!
【魔力制御】LEVEL:80
→魔力制御が上手くなるよ!
【気配察知】LEVEL:1
→気配察知が上手くなるよ!
【魔力察知】LEVEL:1
→魔力察知が上手くなるよ!
【熱源察知】LEVEL:1
→熱源察知が上手くなるよ!
【振動察知】LEVEL:1
→振動察知が上手くなるよ!
【危機感知】LEVEL:1
→危機感知が上手くなるよ!
【魔力吸収】LEVEL:1
→魔力を吸収できるようになるよ! 【魔力回復】の上位互換だよ!
【再生】LEVEL:1
→失った部位を再生できるようになるよ! 【体力回復】の上位互換だよ!
【加速】LEVEL:13
→速度を上げるよ!
【威圧】LEVEL:13
→威圧感で相手を怯ませるよ!
【覇気】LEVEL:13
→覇気の扱いが上手くなるよ!
【爆縮地】LEVEL:15
→爆発的な速度で相手と距離を詰めるよ! 【縮地】の上位互換だよ!
【完全掌握 極】LEVEL:5
→相手の状態から手に入るありとあらゆる情報を元に相手の動きを読み、戦場を掌握するよ! 相手の一挙手一投足を観察し、その根底を解き明かすことで会得することもできるよ! レベルの差がある場合は一つに焦点を絞れば部分的に掌握できる可能性もあるよ! 【完全掌握】の上位互換だよ!
ITEM
・聖剣エドゥラホーン
→伝説の勇者ゼルフォードが使っていた聖剣だよ! 認められると青い光を放つよ!
・聖杖アスクレピオス
→優れた医術の技で死者すら蘇らせ、後に神の座についたアスクレピオスの名を持つ蛇が巻きついた形の杖だよ!
・
→
・聖女のトゥニカ
→聖女専用のトゥニカだよ!
・聖女のウィンプル
→聖女専用のウィンプルだよ!
・聖女のロザリオ
→聖女専用のロザリオだよ!
・
→
・着替えセット×5
→着替えセットだよ!
・メイド服
→メイド服だよ!
・学生服
→高校指定のブレザーだよ!
・ボストンバッグ
→ボストンバッグだよ!
・金貨×9
→万国共通の金貨だよ! 価値は一枚で一万円だよ!
・銅貨×95
→万国共通の銀貨だよ! 価値は一枚で百円だよ!
・ルービック・ボックス
→ルービックキューブ型の保存アイテムだよ! 【時空間魔法】により五十四個の時空間にアイテムを保管することができるよ! 時空間に入れられるものの数は一ボックスにつき一つで、空間に入っている間は時間が停止するよ!
・ゲートミラー
→〝
NOTICE
・通知一件
→未使用のポイントが後13500あります。
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「草子君、聖剣が!!」
「ステータスを確認したけど、間違いなく
「…………草子君。何度も言っているけど私達は草子君を絶対追放したりしないよ」
と、白崎は言っているけど、ぶっちゃけどうなるかその時になってみないと分からんよ。
もしかしたら、どこかで気が変わって俺をパーティから追放するべきだって思うかもしれないし。
人の考えというものは日々移ろっていくものなのだよ。まさに、ゆく河の流れは絶えずして、だな。
「さて、と。
「……教えてくれる?」
何故、疑問符なのだろうか? いや、最初から全部教えるために来たんだけど。
……そういえば、俺も聖剣持ってたな。もしかして、使えたりする? な、訳ないよね……訳ないよな。……だよな?
試しに皮の袋から
すると、白崎の時よりも眩い青い光が迸った……マジで!?
俺、
「勇者固有技と呼ばれるものには代表的なものが二つある。……まあ、後は応用効かせてその人その人で作っていくって感じだな。《
「収束して迸れ、魔を滅する聖剣技――《
厨二臭い台詞と共に剣を振ったら収束した青い奔流を放たれた。
……問題はその威力だ。地面が抉れて草木は消し飛び、まあ斬ったとは思えない光景になっている。大体魔法を使った時もこんな感じだけど流石に剣技では……って【魔法剣】使ったらこんな感じになるか。実は勇者固有技のメリットって魔力消費しないこと以外に無かったりする!?
そして、もう一つ。振ったら
「……草子君、
「だな。……やっぱりパチモンだったようだ。普通一振りで使い物にならなくなる訳ないよね」
「……草子君、言いにくいんだけど……多分、聖剣は悪くないと思うよ?」
なんですと! 聖剣が悪くないから、何が悪いっていうんだ? …………えっ、もしかしなくても俺?
確かに
…………一応確認してみるか。
【看破】のスキルを使い、
新たに【比較】のスキルを獲得し、【検証】と統合、上位互換化して【比較検証】のスキルを獲得、更に【算術】、【推理】、【比較検証】、【思考】、【無詠唱魔法】が統合、上位互換化して【至考】に上位互換化。
【撤退】、【連携】、【指揮】、【編成】、【作戦】、【腹芸】が統合し、【戦略】に上位互換化。
【考古学】、【生物学】、【地質学】、【天文学】、【博物学】、【物理学】、【薬学】、【心理学】、【法律】、【書誌学】、【魔術文化学概論】、【魔術学最終研究(火)】、【魔術学最終研究(水)】、【魔術学最終研究(風)】、【魔術学最終研究(土)】、【魔術学最終研究(氷)】、【魔術学最終研究(雷)】、【魔術学最終研究(木)】、【魔術学最終研究(金)】、【魔術学最終研究(聖)】、【魔術学最終研究(闇)】、【魔術学最終研究(精神)】、【魔術学最終研究(影)】、【魔術学最終研究(重力)】、【魔術学最終研究(天体)】、【魔術学最終研究(時空)】、【魔術学最終研究(破壊)】、【魔術学最終研究(契約)】、言語関係のスキルが統合し、【学問研究】に上位互換化。
更に【至考】、【相場】、【戦略】、【学問研究】、【全マップ探査】、【看破】が統合、上位互換化しエクストラスキル【智慧ヲ窮メシ者】を獲得した…………なんだよ、エクストラスキルって! 大賢●の友達か? まさか、喋ったりできるのか!? ……まあ、大賢●はエクストラじゃなくて、ユニークだが。
ぶっちゃけこのタイミングでなんでこんな連鎖が起きたのかよく分からん。だが、よく分からんのはいつものことだし、今更文句を言っても仕方ないだろう。
……しかし、また解析が面倒そうだな。説明なんて。
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【智慧ヲ窮メシ者】LEVEL:1
→智慧の真髄を窮めた境地だよ!
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だし……というか、境地って言われても良く分かんねえ!
とりあえず、ユニークスキル【大賢●】的な使い方ができないか試してみよう……えっと、そもそも何の話だったっけ?
そうだった。白崎に勇者固有技を教えるんだったな。
ちなみに、
もう一つの勇者固有技――《
◆
白崎と共にガイウの町に戻ると何やら揉め事が起きている雰囲気だった。
その中心にいるのは聖達……うわ、面倒そうな雰囲気だ。知らんぷりしよ……って白崎いるから無理じゃん! 最初から詰んでるよ!
聖達に絡んでいるのはナンパ師風な男数人。肩書きを見ると冒険者だった。チャラい見た目だ。きっと遊び慣れているんだろう。
というか、ロゼッタとイセルガがいないな。別行動しているのか?
「……白崎さん、どうします? 聖さん達、絡まれてるっぽい。レベル的にもスキル的にも聖さん達の足元にも及ばないけど。乱入して【即死魔法】ぶち込む?」
「草子君、殺さなくてもいいんじゃないかな? ……ここは少し様子を見てみようよ。みんな強いからいざとなれば対処できると思うし」
意外にも白崎は「助けに入ろう」とは言わなかった。きっと仲間達を信用しているんだろう。モブな俺と違ってアイツらは強いからな。
面倒くさそうな表情を浮かべている聖達と、それに気づかないナンパ師冒険者……まあ、感情の機微に気づけるならそもそもナンパ師なんてしないだろう。心理学を用いてとか、どうのこうのってよく言われるけど、下心満載な時点で既に自分のことしか考えていないってことになるからな。
『ねえねえ、そこのお兄さん達。そこの娘達、困っているみたいだから、そろそろ解放してあげてくれないかな?』
聖達とナンパ師冒険者の間に女の子が割って入ったみたいだ。
黒髪の地味な見た目の女の子……あんまり目立つような雰囲気でもないな。その肩には左右非対称の瞳を持つ白狐のような生物……物凄い嫌な予感がするんだが。
【智慧ヲ窮メシ者】が告げている。アイツらは異世界カオスをカオスにする勢だと。
男達は、相手が少女だからと油断しているのだろう。寧ろ、相手できる女子が増えて内心喜んでいるのではないだろうか? ……本当に危機感ねえな。お前ら。典型的なやられ役だな。
一応皮の袋からエルダーワンドを取り出しておく。
もしもの場合があるかもしれないからな……特にあのマスコットキャラは危険だ。
たく、魔法少女のマスコットにはいいイメージがねえ。キュゥ●えとかフ●ヴとかト●とかマ●チ・オン・ザ・ダーク●イドとか……あれ、変なの混じった?
『お嬢ちゃん。嫌だなぁ、仲間外れにしたりしないよ。(ちっ、かなり地味だな。でも、こういう奴ほどいいテクしているんだよな)』
やばい! ナンパ師冒険者の方は異世界をR18にするガチ勢だった。
もう、消し飛ばしていいよね! 魔法少女もマスコットキャラもナンパ師も全部まとめてぶっ飛ばして一発で解決しよう、そうしよう!!
『……はあ。面倒だな。お兄さん達、引いてくれたら良かったんだけど、痛い目見ないと分かんないみたいだから、少々手荒いことするよ。――Wonder change! Magical girl!!』
地味だった少女の姿が光に包まれ、一瞬で水晶玉を持ち、フリフリの衣装を着た絶世の美少女へと姿を変えた。
戦隊ヒーローものとか変身ヒロインものとか、変身シーンに時間を掛けてて、「その時間の間に攻撃しろよ!」と思わず突っ込みを入れたくなる。やっぱり、変身は一瞬で終わらないとね。
なるほど……固有魔法というスキルを持っているのか。魔法なのかスキルなのかどっちなのか分からないけど。
【水晶聖女】……説明は水晶玉で戦うよ! あっ、これやばい奴じゃね。
(〝痛みを理解したまえ〟――〝ダイレクト・ペイン〟)
ナンパ師冒険者全員の精神に直接にタンスに小指をぶつけた時の五百倍の痛みを流し込む。
余裕で全員気絶したな。まあ、三百倍で基本気絶だから五百倍で気絶しない訳ないんだけど。
警戒を悟られないように平然としながら、しかし最大級の警戒をもって聖達の方に進む。
「あっ、草子君。白崎さんの用事は片づいたの?」
こっちに警戒の視線を向けていた魔法少女は、仲間と知って安心したのか警戒を解いた。その隣ではマスコットキャラがやれやれといった表情を見せている……やっぱり、マ●チかよ! というか、感情あるんだな。
「白崎さんは無事に
「……何度も言うけど、草子君を追放したりしないよ! 寧ろ、出て行こうとしたら全力で止めるよ……多分止まらないけど」
まだ追放の意思は固まっていないようだ。……そろそろみんな強くなったし、俺を追放してもいいと思うんだけど。もしくは、強敵が現れて俺死亡→白崎達がその強敵を倒して俺の意思を継いでいく的な展開!? イヤダ、歿ニタクナイ!!
「えっと、魔法少女さんとマスコットキャラさん。この度は旅の同行者をお助けいただきありがとうございます。取るに足らないモブキャラという立場からで申し訳ございませんが、お礼を言わせていただきたいと思います」
「……あの、私まだ何もしてないんですけど。急にあのチャラい人達が勝手に倒れ始めて……どういう状況なんですか?」
『やれやれ……謙遜は大概にするリプ。お前がさっきの男達に魔法を使ったに決まっているリプ。状況的にも、魔力発生という証拠的にも間違いないリプ』
語尾に何かをつけるってことはファ●の同類か。やっぱりやばいのはこっちだったか。
「……そうなの? クリプ。……まあ、確かに状況から考えたらこの人がやったってのが一番しっくり来るけど。でも、この人、そんなに強そうには見えないよ」
『やれやれ、アイリスの目は節穴リプ。……あれは規格外な存在リプ。その子達も尋常じゃない強さリプけど、あれは厄災とか、そういうのに分類されるレベル、だリプ! 敵対したら一瞬でやられてしまうリプ』
HAHAHA! どうやらあのクリプとかいうマスコットこそ、目が節穴のようだ。
こんなバグっただけのモブキャラを捕まえて災害? 何を言っているのかね?
「ところで、絡まれたところを助けてもらったお礼をした方がいいかな? まあ、俺のできる範囲にしてもらいたいけど」
「えっ、私のお願い聞いてくれるの!? なら、そこのお姉さん! その艶やかな黒髪、触らせて!!」
突如目の色を変えた魔法少女は白崎に向かって走り出した。ある意味予想通り、
(〝痛みを理解したまえ〟――〝ダイレクト・ペイン〟)
魔法少女の精神に直接にタンスに小指をぶつけた時の五百倍の痛みを流し込む。
魔法少女はあまりの痛さにそのまま意識を失った。
『やれやれ……僕の相棒が迷惑をかけたリプ。この娘は髪の毛フェチで、触れて感触を確かめたり、味見したりしたいっていうある種の変態なんだリプ。……自己紹介がまだだったリプ。僕はクリプティッド……長いからクリプって呼ばれているリプ。そして、この娘はアイリス=メージュネルト……ちなみに彼女は――』
「魔法少女だろ? そして、お前はそのマスコットキャラ……この娘に魔法を授けたのはお前だってところか?
『やれやれ……信用されていないみたいだね。もしかして、僕の仲間に会ったことがあるのかな? 安心して、君の仲間は魔法少女にはしない。まあ、望むならしてあげてもいいけどね。今の僕に君達を魔法少女にする理由はないんだ。まあ、かつての僕だったら是が非でも契約しようと思ったと思うけどね……特にキミ……は流石にないか』
悪徳セールスマンは登場早々正体を現したようだ。……やはり、キュゥ●えとかフ●ヴの同類だったか。
というか、今俺を魔法少女にするとか言おうとしてなかった? いや、男が魔法少女になる例はそこそこあるけど……。
まあ、とりあえず魔法少女化の危機は来ないみたいだし、問題ないだろう。その辺りの事情も聞いた方がいいかな。
『しかし、キミも物好きだね。モブを演じる最強主人公って、物語としては面白いけど現実ではただの嫌味だよ』
「なんのことを言っているのやら? ところで、そっちはどうするんだ? そこの変態魔法少女を意識不明にしちゃったから、宿代くらいは出すけど。ついでに運んであげよっか?」
『……お姫様抱っこで?』
「まさか。【重力魔法】で三センチ浮かせて運ぶよ。モブなんで、女子と関わるなんて恐れ多い」
『……一々、言動が嘘くさい男リプ。胡散臭いけど、でも信用できるタイプって感じだね。それじゃあ、よろしく頼むよ。僕にはアイリスを運べないからね』
アイリスを【重力魔法】で浮かせてとりあえず宿屋 青い薔薇に移動する。
「ところで、ロゼッタ様とイセルガはどうしたの?」
「二人は二人の用事があるみたいで別行動しているわ」
柴田の話によれば、ロゼッタとイセルガとは冒険者ギルドで別れたようだ。
「少し散策するだけ」だと言っていたらしいので、今頃宿に戻っているかもしれないな。
二人にもコイツらを紹介……しなくてもいいか。寧ろ合わせない方がよさそう。
ロゼッタも髪綺麗だし。
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