第28話 *心的反応と神経伝達速度の差
最後は、逆ギレのような雰囲気で周囲が暗くなってしまったが、もう一人の召喚先生が、ぼそっと呟いた。
「心的反応と神経伝達速度の差だ」
え?と言う感じで、その場に居た者がそちらを見た。
「何か、今…」
その人は、頭をかきながら、
「これは、研究段階で確たるものがないから、間違えているかもしれないことを念頭において聞いて欲しい」
その言葉に、兄王子、テレビマニア、親衛魔法師団、なぜか王さまが頷く。
「心的反応とは、何かを見て判断する反応のことを指す。無意識で動く場合と条件反射、意識して動くものなどがある」
ここまでは良いかな?と周りを見てから、話を続ける。
「条件反射は、危険察知などで即座に回避行動を取るもので、概ね全ての人が同一の行動をする。無意識で動くとは、一般的な運動で、例えば歩いたり、走ったりする際の足の動きなど。意識しながら歩く場合は、なんらかのケガによって思うように動かせない場合に限る。意識して動くとは、意識しながら歩く場合もそうだが、何かを選択して行動することを言う」
「難しいですね。まだ、なんとか分かるような気もしますが」
そう、兄王子は呟くが、話している召喚先生は、頷きながらも言葉を続ける。
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