　何故売れているのかよくわからないけど世間一般で比較的よく売れてメーカーも力を入れているクルマと言えば、高級クロスオーバーSUVって奴じゃないでしょうか？　何て表現したらいいのかな、オフロードを走れそうな外見だけどオフロード性能よりもオンロード性能が良いセダンベースのオフロードを走らない四駆。車種によっては二駆モデルもある。

　最初はライトクロカン……スズキのエスクードとか、私が乗ってた初代RAV4みたいなのが始まりだったのかな？　本格的なオフロード車程の悪路走破性は無いけど快適で、大きなタイヤでそこそこ雪道に強くて車内もまぁまぁ広いワゴン車だったと思います。パジェロより安くて維持も楽なそんな車だったと思う。

　まぁそのライトクロカンがパジェロとかランクルユーザーをかなり食ったと思います。だってさ、スキーに行くにはトランスファーのローレンジなんか要らない。フルタイム４WDとオートマ、あとは着替えが出来たり車中泊が出来ればそれでいいって感じの人が多かった。

　車高が高い乗用車って便利な物で、乗用車感覚で乗れて見晴らしが良いから奥様方にも人気がありました。RAV４の５ドアなんか５ナンバーサイズでオフロード車っぽくって運転しやすいから人気だったね。多分だけどRAV４ってコロナとかカムリ、あとはセリカなんかの部品を使って作ったんだと思います。

　高級感は無かったけど、結構実用的な良いクルマだったよ。

　で、そこから発展して車体が大きくなって高級になったのが高級SUVって奴ですか。ベースがUSカムリ（＝カムリグラシア）なハリアーとか、ホンダCR-V、外車だとポルシェもマカンを、BMWはX5とかあるのかな？　とにかく押出しが強くてガタイが大きいんだけど中身は乗用車。ただし強力なエンジンと乗用車並みなサスペンションのおかげで三菱ジープやランクル７０シリーズと違ってバンバンスピードを出して走れる。

　大きな車体と迫力があるスタイル、さらに高級な室内とパワーのあるエンジン……これらを備えた車は困った人までひきつける様で、ヤンチャを通り越して煽り運転をする様な『DQN』ってドライバーが他の車種と比較して多くみられる様に思います。黒いハリアー（に限った事ではないが）でリアウインドウに〇A〇なんて貼ってあるとほぼDQN。バス運転手時代には運転手仲間で『〇A〇って書いてあるクルマに気を付けろ』が合言葉でした。

　車種にもよるけど、本格的なラダーフレームを備えたクロスカントリービークル（CCV）よりも極限の悪路走破性は劣るけれど、モノコックボデーで軽くて燃費が良くて快適なSUV。そんなSUVが出てきたニュース。

https://www.youtube.com/watch?v=ESahkHzQvHw

　乗ってみると便利で使い勝手が良かったのに、いつの間にかクロスオーバーSUVって要注意車種になってしまった気がするなぁ……。