赤と紫

「暑いわね。日光が痛いくらい。紫外線って最強ね」

「そうだな……日焼けしそうだ」


炎天下。確実に猛暑日だ。



「肌が赤くなっちゃうかしら――」

言いながらカミザワが閃いた。


「でもキミシマくんはどちらかと言えば赤外線ね」

「赤外線?」

「そう紫外線よりも赤外線」

「どうして?」


「あったかくて、思っていることが伝わって、でもそれは目に見えない」

「――し、紫外線だって見えないだろ」



「ほらほら、顔が真っ赤よ?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る