難しい病名

二人は海外旅行を終えたところだった。


キミシマが体調不良を訴える。

「うぅ、頭が痛いよ」


加えて午後三時なのに強い眠気が――


カミザワが珍しく慌てて声をかけた。

「大丈夫? まさか感染症とか」


深刻な表情でキミシマは答える。

「……どうやら非同期症候群のようだ」



カミザワがため息をついた。


「要するに時差ボケね」

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