22.検査と修理と短期観光編

 

「ドミナシオンと比べると街並みとか服装とか雰囲気違いますね」

「んー、そうかもね。ドミナシオンは古き良き時代の物を大事にするって聞いたことがあるわぁ」


 おニュースタイルで大通りをのらりくらりとフラーウさんと店を見て歩いた。

 道行く人々、大通り沿いに面した店も、北のドミナシオン領の町とは雰囲気がガラリと違って見える。


「山人族、獣人族、竜人族の文化が結構混じってるのよ。大陸外とはある程度の交易も許されてるから、メルカートルは光景からして賑やかでしょ?」


 アフリカ付近でありそうな謎の置物やアジア圏内で売ってそうな装飾品だったりと、ジャンルが幅広く色からしてどれもこれもカラフルだった。 中でも俺が過剰反応したものが、


(どっからどうみても、これはだなぁ)


 日本文化っぽい物代表枠。木材仕様の独特な形、駒下駄が店先にあったのを発見したのだ。 ちょっと感動して使いもしないのに思わず購入してしまった。 買った側からどうしようと両手で持て余しているとフラーウさんが覗きこんでくる。


「森人の民族靴よ、珍しい。交易品のひとつね」

「森人の…へぇ…」

「山人かあたりから流れてきたのかも。 森人の鎖国っぷりは有名だけど、山人族とは魔術式についてよく盛り上がるって話だから」


 森人族と山人族はインドア派か。某エルフとドワーフは違う関係性を築いているらしい。


 改めて種族別についておさらいをしよう。


 森人族。

 アルマディナ大陸という大きく広大な大森林で暮らす彼らの生活は謎に包まれている。

 神や精霊、神竜への信仰が厚い種族で、平均寿命は六百歳から七百歳という長寿種族。木の精霊王の加護を持ち、植物に関する特殊な力を使えるらしい。

 森人族の魔力量は種族中TOPクラス。術式や魔道具への技術力もとても高く、森人族の者は容姿端麗で髪や瞳の色素が薄くて長い耳が身体的特徴。 俺らの知っているエルフのイメージととても近い。

ここまでが脳内辞書から必死にかき集めた情報だ。そんな彼らは日本寄りな文化をしているということなのだろうか。


 次に、山人族。

 活火山周辺や地中の洞窟に暮らすという彼らの魔力量は上から数えて三番目。 だが、魔道具に関してはTOPクラスの技術力を持つ種族で寿命は四百から五百歳ほど。 職人気質で手先が器用、土の精霊王の加護を持つという。その加護の恩恵とされるのが魔術式を付与された武具の作成技術らしい。

 山人が作った武器はとても長持ちで性能が折り紙つきで生粋の鍛冶屋のような種族だ。そんな彼らは小柄で褐色の肌が特徴的だとか。


 竜人族。

 平均寿命は六百歳から七百歳と長寿種。 戦闘力がズバ抜けて高く、険しい山脈で独自の生活をしている彼らには風の精霊王の加護があり、魔力量も二番手といわれるほど魔術に関しては強みがある。だが、空の王者、空の戦士とも呼ばれている彼らは魔術に頼らない戦い方を好む。

 身体能力は種族随一で自由奔放な戦闘民族タイプだ。竜人の見目はとても長身な者が多く美丈夫が多いらしい。


 獣人族。

 クティノス大陸を主な生息地としている彼らは、魔力量は種族中最下位。それゆえに魔術や魔道具の技術は低い。

 精霊王の加護も無い彼らだが、体格は人族より大柄で体力も瞬発力もある戦闘民族二番手な種族だ。 平均寿命は人族とだいたい同じらしい。 獣人族の見目は勿論ケモミミにケモしっぽ。かっこいいともふもふを持ち合わせた種族。


 改めて考えると、人族だってそれなりに魔力量はあるし、山人族程とはいわないが手先が器用な種族だ。 器用貧乏というべきなのか、他種族が長寿種やハイスペック種だらけで肩身が狭い事だろう。


「ええと…じゃあ、竜人族は獣人族と仲が良いんでしょうか?」

「そうねぇ、竜人族は獣人族とよく戦い方とか技とか、腕の競い合いをするぐらいだから気性が合うんじゃないのかしら?」


 たしか人族VS獣人&竜人との戦争でも共闘してたしな。そういえば情報が少ない種族がいる。


「海人族ってどこら辺に生息してるかわかりますか?」

「ええっと…うーん、どこかの海底に大きな城があるって話を聞いたことあるけど…おとぎ話みたいなものだから…。海人も交流したがらない長寿種族だから情報が少なくて…あ、でもたまに漁業の網に引っかかるって話よ」


 曳網漁業かな?


「その度に海人族がとっても怒るから、許してくれるまで船乗り達が海上で接待宴会するんですって」


 宴会で許してくれんの!?

 俺の脳内辞書でも海人族に関しての情報は少ない。 海人は引きこもりでマイペース。 短命種から長寿種と幅広く存在し、生態系は不明。 歌が超絶上手くてお祭り好き。水の精霊王の加護を持つ種族でその見目は美しい人魚の姿だそうだ。


「でも、おかしな事を聞くのね? サクマくんは大陸外から来たっていうのに。このゲシェンク大陸に閉じ込められてるわたし達より世界の事を知らないみたい」

「…イロアス隊長から聞いてませんか?おれ、人里離れた孤島暮らしで世情にとても疎いんです」


 だったよな、俺の身の上設定。 現状の俺の設定を思い浮かべて並べるとボロが出そうで怖い。


「たしかに人族と竜人族、森人族の血が混ざっているなら…サクマのお父様もさぞ苦労したんでしょうね…」

「…ええ、まあ…色々思うところがあって、誰も近付かない孤島で暮らす事を良しとしたんでしょう」


 クデウさん、色々やらかしたし色々つけ狙われてたり女騎士に襲われたりしてたもんな。

 俺の何処か遠くを見つめる様子を見て勝手に何かを察してくれたのか、フラーウさんは俺に説明してくれた。


「そうねぇ…大昔にあった人族と獣人の戦争のことは学んだ?」

「はい、ある程度は…」

「ならわかるわね。 あの戦争から未だ人族の評判は低いのよ」


 ドミナシオンが年単位でオルディナ領に喧嘩ふかっけたり、国内に禁止されている魔道具を持ちこんだりと色々問題もある。小競り合いから軍が動く事態になったことも過去に何度かあったらしい。


「北と南で交易も始まって落ち着いてきたかなって思ってたら…数代前のドミナシオンの皇帝がとってもやんちゃでねぇ…オルディナ的には困ってるの」

「…魔道具を勝手に集めたりしているから、ですか?」

「それもあるわ。一番困っているっていうのが人族が大陸外に進出できない点かしら」


 いつまでたっても戦争の気配があるから、人族はゲシュンク大陸に閉じ込められているのだと。


「戦争から九百年以上もたってるっていうのに、魔術や魔道具も制限がある中でしか使えないのよ」


 その筋を極めたくても制限されてちゃね。と、フラーウさんはどこか口惜しそうに語る。


「サクマくんは魔術式や魔道具の知識や技術、お父様から学んだって伺ったわ」

「あ、はい、それなりに…叩き込まれました」

「うふふ、どんな叩き方をすればあんなことができるのかしらね?」


 フラーウさんの青紫の瞳がゆるりと妖艶に輝いた気がした。 店の小物を眺めている俺の首や身体にすらりとした腕が絡みつく。それと同時に俺の後頭部をむにんと包み込む肉。いや、正確には脂肪か。


(うぐぅ…やわらかい…!何話してるか内容が飛んでしまう…!)


 おっぱいの弾力は記憶を飛ばす効果もあったようだ。何度も胸を押し付けられていたら記憶喪失になりそう。


「ねえ、サクマくんは魔術文字、どれぐらい扱える?」

「へ、え?あ、扱える…とは…?」

「その言葉のままよ」


 魔術文字は五万文字。その文字の一つ一つの効果がわかっているのが三千から六千文字、さらにそれらを組み合わせてアレンジが効くのが魔術文字の特徴だ。

 総数で言うべきなのか、攻撃、防御、応用のカテゴリー分けで言うべきなのか迷っていると、フラーウさんがくすくすと笑いだした。


「その様子だと、本当に従来の魔術士のようね」

「…ええっと…フラーウさんも…それなりに扱えるのでは?」


 魔石付与加工や魔術道具を扱えるならなおのこと、ある程度の熟練度が必要とされるはずだ。


「勿論、わたしもある程度は扱えるわ。でも、手数は知れてるの。短縮術式での魔石への付与加工、魔道具の調整、修理、生活魔道具を作れるぐらいの知識と技術。あと、二十種類にもいかない術式ぐらいかしら」

「へ」


 少なくない? すごく最低限では。


「数が少なくて驚いたかしら? このオルディナ領ではね、付与加工や魔道具の知識や技術はギリギリまで制限されているの。それも、王族の血筋の人か遠縁にあたる王族に認められた人しか学ぶことができないのよ」


 それが森人や竜人、獣人と大昔に交わされた契約なのだと、フラーウさんは説明した。 彼女も結界魔道具を触れるというのなら、王族の血筋か親戚にあたるのだろう。


「王都には私を含めた六人と、メルカートルには五人、モンテボスケに五人、国境門に二人。ザリーフ、アグリコラ、ピスカートルに一人づつ。コーラルに二人。魔道具の調整や修理、魔石への付与効果ができる技師は二十三人しかいないの」

「たった二十三人…!?」

「少ないでしょう? 大昔は沢山いたっていうのにね。 報告書を見る限り、全員集めても結界魔道具は修理できなかったわ。…貴方が修理してくれなければ、森人族や山人族に頭を下げて粘りに粘って作り直してもらわなきゃならなかったでしょうね、確実に数年はかかった筈よ」


 今や、人族の技術は大陸外と比べればとても劣るということになる。


「なら…魔術を…短縮術式や直筆術式を扱える人って…」

「そうねぇ…、二十三人の技師は当たり前として。 他で扱える人はほんとに僅かよ。 直筆術式を扱えたら立派な魔術士。 それこそ五つ使えただけで上級者、達人って感じかしら。イロアス隊長でさえ六つ程の魔術と短縮術式は三しか使えないのよ」


 国境のカンテロ君がぎゃーぎゃー言ってた事やイロアス隊長の言葉が頭を過る。 周りが驚愕していた理由はそういう所から来ていたのだろうか。

 本来あるべく魔術士が、オルディナ領にとっては絶滅危惧種扱いなのだ。


「…魔術や魔道具に対して制限され続けた結果が今ということですか」

「そういうことになるわ」


 人族だけ制限されてしまったら色々と大変だろうに。

 他種族から色々されて好き勝手放題にならないのだろうか。 俺自身は大陸外から転移で飛び超えてきたわけだが…。

 そもそも本来はどうやって大陸外からゲシュンク大陸へ来るんだろう? 交易があるというのなら、大陸を覆ってる結界を抜ける箇所があるはずだ。


「…大陸外からの種族はどうやってこの大陸に…?」

「なら、港に行ってみる?」

「港?」

「ゲシュンク大陸のがあるのよ」







 メルカートルの港は大きく設備が整っていた。潮風がなんとも清々しい。

 そんな大きな港には大小さまざまな船が大きな帆を畳み泊まっていた。 大きな船体からは様々な物が運ばれ、運んでる人々の中に丸い耳のトラ柄男を見かけて思わず三度見してしまった。獣人族か混血児かのどちらかだろう。


「あれが外界門ね。大陸外からのお客さんはあそこを通らないと入れない仕組みなの」


 フラーウさんが指さした先、メルカートルの港の沖には大きな橋似た円上の建造物があった。 遠目からでもわかるほど超巨大な結界魔道具のようだった。その下を大小の船が行き来している。


「あの門を通ったら強制的に契約で縛られるのよ」

「契約…ですか?」

「他種族は人族に魔術の知識を教えてはならない。強力な魔術の使用や術式を人族に見せてはいけない。 他種族は人族に殺傷能力のある魔道具を与えてはならない。…そんな感じかしら。 逆に、あの門を潜って大陸外に行く人族には強力な魔術を学ばない。魔術の知識や許可した魔道具以外を持ち帰らないって契約に変わるの」


 その強力な契約を結ぶための出入口は、結界魔道具を作った森人と山人と同じ人物達らしい。


「強力な契約によって人族の魔術への技術と知識は意図的に制限されてるってことね。でも、困ったことに抜ける方法もあるのだけど」

「それはまた…国境門のような…?」

「ヒントは混血児」


 そういえば、俺も混血児設定ですね。


「他種族から道具に溺れた愚かな人族と見下されてはいるけど、ごく稀に面白半分で訪れる獣人や竜人、山人はいるの。 そのままオルディナ領に住みついちゃう他種族もいたりするのよ。 ここの街にも獣人の混血児や竜人の遠縁の人もいるわ。 …たしか、王都にも二人の竜人族出身の狩人が長期滞在してるわね。 逆に外の世界に憧れて旅立つ人族も少なからずいるわ」


 それにより出てきた問題が、混血児ということか。


「その混血児に関しては、あの門の契約は少し効力が弱まるみたいなのよね。 何しろ、外界門に関してはオルディナ王国の関係者は触れなくって…。 調整するにも森人や山人の手じゃないとできないの。けど、ここ数百年は放置しっぱなし。こっちも契約を破って怒られたくはないから対策はしてるけど…」


 フラーウさんが淡々と説明してくれる横で俺はぼんやりと柔らかな声を聞き続けた。嫌な予感に胃のあたりがざわつき始める。


「…でも、あなたの場合は違う方法で結界に関係なくこの大陸にやってきたってって聞いたわ。 そのことがどれほど驚異的かわかる?」

「………」


 つまりは制限なく魔道具を作ることもでき、魔術を扱える大陸外の子供がひょっこりとやってきたということ。


(やっかいなことになりそうなフラグばっしばし)


 だからといって、改めてあの門を潜って正規入国するかと言われればNOだ。

 中央を横断している結界とはまた違った術式が組まれているだろう。 それも種族別のDNAに関わる術式のようだ。

 俺の身体の術式と衝突したらどうなるかわからない。クロスカウンターのようにお互いが四肢爆散しでもしたら大惨事である。それと同時に、自身がどれほど招かざる客なのかを理解できた。


(…フィエルさんとオネットさん達が無事に暮らせるようなら…それを見届けたらさっさと大陸外へ出るのも有りか)


 ここでサイナラ、というのはあまりにも無責任すぎる。


「あら、サクマ君に早く出て行ってくれって言ってる訳じゃないのよ? 勘違いしないでね。辺境の人族の大陸に来てくれたんだもの、領主様も歓迎なさってくれるわ。…ただ、約束事をしてもらわなきゃいけないんだけどね」

「ひぇ!?」


 むぎゅっと抱きしめられた。反射で上を見上げると、至近距離に青紫色の瞳がこちらを見つめている。


「…近くで見ると、ほんとうにサクマくんの朱色の瞳…とても綺麗ね。光の角度で黄金色に見える…そんな色彩見たことないわ」

「…っ」


 フラーウさん、顔が、顔が近い。潤いたっぷりな唇が近いです。俺も青紫色の瞳はみたことがないですね!


「い、や、その…えっと…」

「わたし、サクマくんとはもっと仲良くしたいって思ってるの」


 それはどういう意味でだろうか。

 フラーウさんの両腕が俺を離さないとばかりに絡んできた。その細い指は身体のラインを確かめるように上へ下へとゆっくり撫でるように移動する。

 エッチ!手の動きがなんだかエッチですね!?


「く、くすぐったい、です」

「うふふ、サクマくんはくすぐったがりかしら? こんなに綺麗な肌だものね、日に焼けてない真っ白な肌で…まるでお人形さんみたい」


 フラーウさんのぷるぷるな唇が俺との距離が近づき――


「あ、やっぱり!フラーウ技師!ご無沙汰しております!」

「あらあら、レンナイ技師!お久しぶりね」


 ぱっと離れた。


(うぉ、ぉぉ…お、お、おどろいた…なんだったんだ今の…)


 どんどこどこどこ、鼓動がうるさくてかなわない。 ストップをかけてくれたのはくるくる髪が特徴的なお姉さんだった。


「レンナイ技師、ビオレタ技師達も元気にやってる?」

「ええ、とっても忙しく勤めてます。…そちらは?フラーウ技師、いつの間にお子さんを出産して…」

「違うわよ、産んでないから」


 おっと、フラーウさんの声がワントーン落ちたぞ。


「あっ、そ、そうなんですねぇ!でっですよねぇ!」

「この子はお客さん。今日はちょっと仕事で通りがかっただけよ。レンナイ技師はここで何を?」

「や~~~っと許可が取れて届いたんですよ!大陸外から魔道具です!今見てみますか?」

「そうね、届くまでが長いから…。…サクマくん、ちょっと時間いいかしら?」

「お、お構いなく…おれ、ここら辺うろうろ見て回ってるので」

「悪いわね、少し待っててねぇ」


 桃色の長い髪をなびかせ、フラーウさんは木箱が積み上がってる一角へと小走りで駆けていった。


(…うーん、色々雁字搦めって感じか、人族は)


 魔道具らしき物は店先にもあったが、それらは簡易的なものばかりだった。

 たとえば火石になる魔道具や水を浄化する魔道具、生活に使える魔道具中心のごくごくありふれたもの。術式から見ればとても初歩の初歩、基礎の魔術式のものばかり。


(ここまで意図的に制限されているのなら…不満もあるだろうな)


 それでなくとも人族は他種族からみたら弱い種族だ。だからって、北のドミナシオンが裏でやっていることは道徳や倫理感に唾を吐きかけて蹴飛ばしている下衆の所業だけど。


(…うん。オルディナ領でも目立たないよう大人しくしとこう。ここで俺が何かヘマをしてしまったらフィエルさんとオネットさんにも迷惑がかかるしな…)


 俺は静かに心で誓った。もうすでに何件かやらかしてしまったこともあるが今は考えないでおく。


 ふと、先ほどのフラーウさんが言っていた言葉が過った。


(…約束事をしてもらうって、どういうことだ…?)


 一体、何を約束させられるというのだろうか。





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