通信制高校ライフ

第1話 はじめに

私は現在、地方国立大学に通う一年生でサヤといいます。

私は地元の中学高校を卒業し、電車で二駅の全日制高校に進学しました。しかし高校二年生の時、不登校になってしまいました。三ヶ月ほど学校を休んでいるうちに単位が足りなくなって留年が確定したため、通信制高校に転学しました。

大学に進学して一ヶ月が過ぎました。慣れないことばかりで大変な毎日を送っています。

一人になると色々なことを考えてしまって気持ちが沈んでしまいます。そんな時、私は必ず通信制高校で過ごした日々を思い出してしまいます。早く大学生として前に進みたいのに、高校での思い出が濃すぎるせいか、過去に執着してしまう自分がいます。どうしたらいいか考えた時、そんなに濃い高校生活ならばいっそ文字に起こして整理してしまえと思いました。これから何度も高校時代にしがみつくよりも、ここで一度しっかりと過去に向き合いそれから前に進もうと思います。これを書き終わるまでは高校時代に浸っていられる。なんて思えば甘えた考えかも知れません。それでも書き残さずにはいられないという程に私の高校生活は人とは違ったかけがえのないものなのです。