第77話 黒紅の魔法なんか大っ嫌ぃ!



 あれから何日が経ったのか、みこは知らない。

 トボトボテクテク、みこね?お姉ちゃんを捜しながらずっとお散歩してるんだけど、なかなかお姉ちゃんが見つからないの。。。偶に生き物の気配魔力がして、お姉ちゃんかも♪って嬉しくなるんだけど結局全部ハズレで殺してるガッカリする。。。


 だけどね、誰も居ないスーパーの跡地でお買い物してご飯を食べたり、誰も居ないホテルの跡地で寝てるとね?柱の向こうにお姉ちゃんの影がチラ見した気がしたり、寝てるみこの頭を撫で撫でされた様な気もするんだよ?♪だからきっとね、お姉ちゃんが全然見つけてくれないみこを気付かれない様にコッソリ覗いてるんだと思うの♪


 もぉ、コッソリしないでそろそろ出て来てくれればいいのに。。。本当お姉ちゃんはしょうがないんだから。。。。。



 でもね。。。?そんな楽しいみことお姉ちゃんの隠れんぼをね。。。

 一昨日から、ウルサイ人間生ゴミや邪魔な魔法少女ゴキブリ達が邪魔しようとするの。。。。。どうして皆そんな無駄な酷い事するのかな?皆そんなに暇なのかな死にたいのかな?。。。フフ。


 本当世界ってみこの思ってた以上に、バカバッカなんだね♪




「怪人をこれ以上南下させるな!」

「怪人の魔力も無限ではありません。魔力さえ切れれば、通常兵器でもダメージは通ります!だから皆さん、諦めないで!!!」

「撃て撃て撃てぇぇぇ!撃ち続けろぉぉぉぉぉぉ!!!」




 こんな風に遠くから鉄砲や魔法でね、チマチマチクチクお邪魔虫達ニンゲンどもが通せんぼするの。。。みこは、しつこいのが嫌い。ウルサイのが嫌い。特にお姉ちゃん捜しの邪魔するヤツらなんか、嫌い!大ッ嫌い!!!

 遠巻きに絶えず飛んで来る魔法や鉄砲の弾に、ミサイル大きいヤツ。流石にイライラが我慢の限界になったみこは、今日は蚊取り線香みこメテオじゃ無くてちょっと本気の魔法を使うことにした。。。大丈夫、何度も魔力感知してみたけど近くにお姉ちゃんの気配は感じない♪


 だからね、死んじゃえお邪魔虫ども一発大きいのでお返しするね




『我が手に握るは地獄の業火。燃えて死ね、爆ぜて死ね、熔けて死ね、死ね死ね死ね!!!

 我が眼に障りし咎人どもよ、己が愚行を懺悔し果て無き苦痛に歓喜して死ね。。。


 断罪ノ業火インフェルノ黒紅ダークネス




 黒紅ダークネス???

 みこの放ったい炎魔法は、みこの魔力感知のギリギリの範囲30㎞を焼き尽くす。魔法少女ゴキブリ軍人さん生ゴミも、戦車や飛行機に建物も可燃も不燃もまとめて全部全部ぜ〜ん部焼き尽くす♪

 皆綺麗さっぱり燃え尽きたのは燃え尽きたんだけど、、、周りが静かになってもまだみこのイライラは治らなかったは納得していなかった

 だってみこ的にはお姉ちゃんみたいな紅色か、お姉ちゃんみたいな桜色の綺麗な炎魔法が出したかったの!なのに周りを焼き尽くしたのは、どっちでも無いなんだか汚い黒い炎。。。こんな魔法、みこは知らない嫌い!。お姉ちゃんみこの魔法、もう元には戻らないのかな。。。?


 。。。。。ねぇお姉ちゃん、みこ降参するからそろそろ出て来て?みこ、寂しぃょ。。。?




 ************




「先生?まだ私達はみこちゃんに会いに行っちゃダメですか?」


「ウフフ♪そうですね、早く愛しいお友達と遊びたい気持ちは解りますれば、私もそうさせて差し上げたいのは山々。。。しかし今会いに行けども、楽しい時間はほんの一時となりましょう。

 ですから、先ずは遊ぶ為の準備をしっかりと致しませんと♪ささ、私の可愛い眼鏡ッ娘バーミリオン今度は貴女の番ですよ?

 そのお姉さんが、死なないギリギリまで魔力甘蜜を吸い採って差し上げなさい?♪」



「はい先生♪。。。お姉さん?私ね、お姉さんのこと大好きだょ?♪だってお姉さんの魔力ココ、スゴく美味しぃから。。。ねぇ、お姉さんも、私のこと、好き?」


「。。。クッ!わ、わたしは、私が好きなのは。。。。。」


「ウフフ♪お姉さんの嘘吐かないそういうとこも、だぁ~ぃ好き♪(ヂューーーーーーーー🖤)」


「アァァァァァァァァァァァァァ。。。」




 ダークネス、そう呼ばれる漆黒のドレスを身に纏う魔法少女超怪人に挑み続ける人々は、誰も知らない。。。

 ある死に行く魔法少女者たちは、比較的魔力量の少ない者たちから順に。

 またある死に行く軍人ものたちは、新兵やある程度の階級までの指揮官のみが選別された、ただの時間稼ぎ咬ませ犬である。と、いうことを。。。。。





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