第42話 余計な援軍なんか大っ嫌ぃ!




「命っち!その声に耳を貸しちゃダメだ!!!

 もう大丈夫だよ、安心して?♪ボクが来たからにはこんな間違った争いは、これでお終いさ♪」




 アニメとかで、よく見る展開魔法少女によくある光景。。。

 主人公のピンチに、タイミングよく仲間が駆け付けたり、の力でパワーアップしたり、何故か敵の幹部クラスが急に仲間になる。

 そういう、妙に正義の味方に都合のいいムカつく展開魔法少女あるある


 だけど私のピンチに駆け付けてくれたのは、カッコいい王子さま死んじゃったお姉ちゃんでも、仲のいいお友達殺しちゃった妹でも、いつもはツンってお澄ましさんな好敵手殺そうとして失敗しちゃったお姉さんでも無い。


 ニョロンってして、プニンとした私の憎っくきお友達愛すべき相棒ぶっ殺したいやっつけたいリストの、一番上にずっと名前のある。

 可愛い可愛いビジネスパートナー忌々しい、妖精さん




「キャハッ♪ヤダ、超ウケる♡

 子猫ちゃん、良かったね?そんなに可愛い援軍が来てくれて♪」


「。。。別に」


「キミ達、もうこんなことは辞めるんだ!魔法少女仲間同士で殺し合うなんて間違っているよ!」


「キャハハハハ♪。。。あーぁ、本当ウケる。

 ねぇ?妖精さん。。。?もしかしてさ宿主が殺されそうだから、命乞いしに出て来たの?」


「嫌悪。。。これだから、寄生虫妖精は嫌い。。。」



 バンジーが嫌いなのって私はずっと不思議に私だけじゃ無かったんだ思っていたことがある。。。

 バンジー以外の妖精って、居ないのかな?



「やれやれ。。。酷い嫌われようだね?

 ボクはこんなにも、妖精だって言うのにさ?

 流石に皆してそう言われると、にこやか妖精のボクだって傷付くょ。。。

 まったく、キミ達の相棒は一体何をしたらこんなに嫌われるんだい?」




 私はこれまで、気持ち悪くなるくらいたくさんの魔法少女ゴキブリには会って来た。けれど、その相棒であるはずの妖精バケモノには会ったことが無い。

 コレ妖精って、一家に一台的な感じじゃ無かったのかな?




「。。。何をした、ですって?」


「愚問、そんなのは決まっている!」


「私達に!こんなを与えたことよ!!!」

「私達に、こんなを与えたこと!!!」


「怒り荒ぶる雷帝よ!」

「吹き荒ぶ嵐を従えし天空の賢者よ!」


「ま、待ってくれ!魔法少女になったのは、キミ達の意思でしょ?

 それにキミ達がボクらを恨んでいるからって、魔法少女同士が戦う理由になんか、」


「我求むるは、終焉を告げし天雷の神槍」

「我冀うこいねがは、総てを薙ぎ裂く烈風の魔鎌」


「や、やめるんだ!!!それは、の極大魔法。それだけの力がありながらどうして、」


「バンジー?邪魔。。。(サク♪)」




 任せておいて♪お終いさ♪

 とか言って出て来た割には、やっぱり妖精は全然頼りにはならなバンジーはバンジーだった。かった。むしろ敵を煽って、必殺技?ぽい魔法を誘発してくれちゃった分余計なことをしてくれた。


 そもそも。。。

 お話で解決するのなら、私は優しいお姉さん煩いメガネ可愛い妹お漏らすチビをこの手に掛けてなんかいない。

 本当、妖精バケモノって無害邪魔可愛い殺したくなるなんだから。。。。。。



 あ!でもね?♪

 妖精さんバンジーてね、で斬るとサク♪ってが聞こえるんだ♪

 それでね♪叩き潰すと、プチッ♪って音もするの!


 まぁ首を斬ろうが、頭を潰そうがしばらくすればまた私の肩の上に登ってくるわけなんだけどね。。。




「キャハッ♪後ろから首チョンパフレンドリーファイアとか、子猫ちゃんコワ〜イ♪」


「嘲笑♪寄生虫には、お似合いの姿♪」


「じゃあ、ムカつく妖精さんをぶった切ってくれた御礼にぃ〜♪この魔法は〜、子猫ちゃんにプレゼントしちゃうね?♡」


「阻害不可。魔法からは、誰も逃れられない。。。」




 あの双子の魔法少女カメムシに、どんな過去がある何があったのかなんて知らない。

 さっきの怒りプッツン具合からして、すごくすごく辛い事があったのかもしれない。


 。。。でも、それがどうしたの?


 お前達あの二人には、そうやって繋げる手大切な人が直ぐ側に在る!

 ズルイょ。。。みこのお姉ちゃんは、ずっと眠った死んだままなのに。



 だからね?♪そんなイチャイチャズルっこばっかりする二人にはね、みこがこれからお仕置きするの♪。。。。。。その仲良く繋がってる手観てるだけで虫酸が走る絆を斬り裂いてあげたら、一体どんな見せてくれるかな?♡アハハハハ♪




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