第40話 魔法少女らしくなんか大っ嫌ぃ!




「ありゃりゃ?結構ニャイスなタイミングだと思ったんだけど、子猫プラムちゃんヤル〜♪」


「チッ。。。」




 バキン!とぶつかって、火花を散らす双剣細剣

 交わる杖越しに漂う覗く序列11位カメムシ1号いい匂いニヤリ顔鼻につく本当目障り



お姉ちゃん?アスミも少しはあの娘を殺しておいてやくに立てましたか?本当に良かった。。。



 一瞬でもヒヤッとさせられる私にそう思わせる程度には、この魔法少女達の連携は取れているゴキブリ達のホイホイはベタベタとしていた


 でもね?いくら高威力で高性能な魔法が使えてもネバネバでベトベトのホイホイでもソレが絶対必殺の大魔法になるとは限らない餌を入れなきゃダメなんだよ?



『逃げ場がいなら、打ちせばいい』



 別にあのお姉さんの後継者を名乗るつもり私はその事を知っているし、は無いけれど。。。教わってもいる。

 眼鏡ッ娘お姉さんレジストプリンセスを、この程度のホイホイで殺せると思ったら大間違いだよ!!!




 私は障壁を切り裂き迫って来る風の刃の大群を、レジストの魔力を付与した魔法の双剣で総て叩き切ってあげた。みこ的には、双子少女の間抜け面を期待していたんだけど。

 逆に風の刃に隠れた紛れたカメムシ1号右ポニーが、『隙みっけ♪』とばかりに斬りかかって来たのがすごくイラつく。。。


 ねぇ。。。どうして邪魔をするのまだ死んでくれないの

 みこはただ、お姉ちゃんとウザ過ぎるにも一緒に居たいだけなんだよほどがあるんだけど??お姉ちゃん。。。あとちょっとだけ待っててね?もう少しだから直ぐに皆、殺すから




「キャハハハハ♪子猫プラムちゃん、キミ本当に良いよ♡二颯の次くらいに最高だよ♪ねぇ!一応、聞くけどさあ?

 降参!なんて!しない、よね?最後、まで、私、と、ヤリあってくれるよねーーーーー?」




 ガキン!ガキン!と調子に乗った右ポニーは、意味も無い当たらないのに杖を振る。何度も何度もガキンガキン。。。

 何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も!




「。。。」


「んもう!子猫ちゃんさっきから妙に静かだけ、ど!まさか、手一杯?にゃんてことは、ないよね?

 あ!もしかして、二颯やお荷物さん達の事気にしちゃってる感じ???


 安心していいよ?♪あの子達は、ちゃんと観てるだけだから。


 私のお楽しみを邪魔したら、のかくらい分かってるはずだから♪」




 ベラベラプンプンベラベラプンプンと。。。カメムシ1号右ポニーが動く度に漂って来る、臭い臭いいい匂いは吐き気がするくらい気持ち悪ウルサくてムカつく。


 確かに私は、お姉ちゃんの事がずっと気になってはいる。けどソレは、人質に取られているからとか言うくだらない理由なんかではない。

 お姉ちゃんには私と、あのお姉さんメガネの二人で掛けた何重もの障壁が未だ半分以上残っているのだから、触れることは出来ても傷を付けることなんか出来やしない。


 それよりも!

 あんな汚い魔法少女ゴキブリ供の手にベタベタ触られている事の方が、私には許せない!!!


(終わったら直ぐにお着替えさせて、身体中消毒魔法で綺麗にしてあげるからね?もう少し我慢してねお姉ちゃん?)




 。。。加えてさっきから斬り合う度私に掛かって来る、この魔法少女カメムシ1号のハァハァ♡と恍惚に喘ぐ甘い吐息臭い息。そろそろ。。。いい加減にしてくれない、かな?





「ア〜ァ♪本当に子猫ちゃんとヤリ合うのは楽しいんだけど。。。楽し過ぎて私、そろそろ殺したくなって来ちゃった。。。」


「奇遇ね、私もよ。。。」


「一颯!!!!!!」




 外野から飛んで来た叫びは、警告の慟哭。けれどそんなのは、もう遅い。



『断罪鉄鎚・紅(サンダーボルト・クリムゾン)』



 双剣の片方だけを鎖に変えて、私は繋ぎ止めた自分に並行詠唱を終えた『紅色の迅雷』を叩き落とす。


 自爆ダメージなんか知ら感じない。

 こんなのあのチビが味わった恐怖にお姉ちゃんを奪われた怒り比べれば、全然大したことじゃない!


 とにかく私はもう、我慢の限界だった。

 魔法少女らしくお姉さんの教えなんか、もう知らない!私は私のヤりたいように、殺る!!!



 邪魔するヤツは、皆殺す許さない!!!!!!




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